
「編集の赤字」と「校正・校閲の赤字」は違う
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mille_lapis
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※一部、↓のまとめとツイートが被りますが、「校正・校閲」と「編集」の領分について整理するために、このまとめを作成しています。


自分の文章に他人から赤字を入れられることに慣れていない人が多いので、校正で指摘や確認する文章には細心の注意が必要です。ほんと、めっちゃ気を遣います。慣れてない人が校正やると、まるで攻撃されたように感じられてしまう可能性があります(一般論です)
2018-05-10 09:43:44
本(HON)のつくり手をエンパワメントするNPO法人HONꓸjp理事長@aia_jp HONꓸjp News Blog編集長@HONjpNewsBlog @NovelJam 日本出版学会理事/非常勤講師/准認定ファンドレイザー TEXT CC BY-NC-SA icon©@MisoSuzuki header©@ailn

たとえば「すいません」という表記を見て反射的に間違っていると判断し「すみません」と赤字を入れるのは簡単。でも、会話の中で「すいません」と言うのは普通ですよね。書き手はあえてそう表記してるのかもしれない。それを「間違い」と決めつけて赤を入れたら? 相手はムカッとしますよね。
2018-05-10 09:54:31
@ryou_takano 小説の校正はよく分からん! …というのが初めての小説校正の感想でした。新聞記事の場合、記者ハンドブックなど絶対基準があるのに対し、小説は著者さんの感性を考えなければならないので、基準がなきに等しい。編集がどこまで主張して良いのやら、作家さんをどこまで忖度しなければならないのやら…
2018-05-11 08:10:51
@nozzzy_IDOL 新聞だと問答無用で直されますし、雑誌なんかでも「これはうちの表記ルールなので」で押し通されますけど、フィクションの表現は繊細なので作者側に強い主導権ある感じですよね。
2018-05-11 08:13:59
@ryou_takano そうなんです。当たり前の言い方になりますが、「作家が作る小説、編集が作る新聞・雑誌」くらいの開きがありますね。じゃ、小説の編集って何?という感じです。誤字・脱字レベルの校正だけで良ければ、職業校正でいいのではないか。そんな気もしました。
2018-05-11 08:19:47
@ryou_takano ぶっちゃけ、自分の文章に赤字入れられるのに対する抵抗感と技量は相関関係があると思います。技量ある人ほど抵抗は無くなる。むしろ私なんかは校正さんに気づいてくれてありがとう!としか思わない。自分の文章の未熟に気づかない未熟者ほど赤字入れられると無駄な抵抗をする感じがします。
2018-05-10 12:44:26
流浪のモデラーSF小説書きです(日本推理作家協会所属)。女性型女性サイズ戦艦が主人公の「プリンセスプラスティック」や鉄道趣味の小説「鉄研でいず」が代表作。 https://t.co/wNccUQai9U YouTube北急電鉄のなかの人(ぜひ登録を)総裁 @ebi_tekke_nも活躍中。

@ryou_takano 赤字に書かれたことを読み取って「ああ、こういう誤読の余地を残してしまったな」と思えるのが技量の水準。赤入れられない完璧な誤読可能性のない文章が簡単に存在すると思うのは記号論も理解してない、文学理論についても未熟者ですよ。無知ゆえの傲慢。
2018-05-10 12:47:36
@ryou_takano むしろ私は赤入れられてない原稿が帰って来ると怖いです。初見で読むに値しないと思ってチェックされてないんじゃないかと思っちゃう。赤入れられてるとなるほどなー、確かにこう読んじゃうよなー、と思いますもん。そういうことを素直に受け入れるところからでないと書き手としての成長はあり得ない。
2018-05-10 12:50:07
@ryou_takano だからといって校正者と書き手の間に一方的な上下関係があるというのもよくない。同じ作品を作り上げていくという信頼関係がなくなると容易にそこは地獄になります。結局はコミュニケーションですからね。全体の感想を一言も言わずにドバババと「この未熟者!」なんて書かれるとそりゃ関係壊れます。
2018-05-10 12:55:15
@ryou_takano いや、未熟なのはわかってますし自明だと思うんです。それでもなお罵って感想一言もなし、リスペクトもなんもなしに一方的な批判まで混ぜ込む…ええと、あなた、私と何をするつもりなんですか?となれば、もうただのパワハラですよね。私はそれやられたことありました。まあ稀なことだと思いますが。
2018-05-10 12:58:51
@ryou_takano 少なくともそれからあとはそういうことは一度もないのは良かった。信頼関係の上で校正を受けて「おおー、よくなってきた!」と実感できることが増えて、なるほどこうすればいいのかと私は工夫するようになった。そして校正さんにちょっとでも褒めてもらえると書き手は舞い上がるほど嬉しいもんです。
2018-05-10 13:03:22
@ryou_takano 書き手は繊細なものです。特に駆け出しの書き手は繊細な上に未熟です。だからいらない抵抗をすることもある。それまでコミで考えてやるのが新人育成のできる編集だと思います。私の場合ははじめての編集さんは参考書くれたし、知ってる作家には編集さんがスカイプでオンサイトサポートという人も。
2018-05-10 13:07:14
@ryou_takano 作家はコミュニケーションなしでできる仕事と勘違いしてる人がいるけど、他の仕事とは別の形かもしれないけどコミュニケーションできないとやっぱりうまくいかない。普通のことです。校正もその一環。
2018-05-10 13:10:56(※赤字や指摘がないと、見逃してることがあるんじゃないかと不安になるのは校正者も同じですので分かります…。が、本来は少なければ少ないほど「良い原稿(ゲラ)」のはずなのです。編集方針に沿っているということなので。また、修正時の間違いが発生する可能性も減ります。
「本当にチェックしたのかどうか」はもう、信頼していただくしかなく…。指摘があるほうが成果としてはわかりやすいので、何かしらの指摘を入れたくなりますが、不要な指摘はしないよう、常に気をつけています。でも、何を書くか書かないかは、本当に悩みます…。
本の出版は、工程のどこかで誰かが手を抜いただけで、簡単に修羅場になってしまう怖い世界です…)

個人的に講談社の校正さんは本当にあたまさがる仕事ぶり。拙作『アウトブレイク~』の中で、主人公がモビルスーツの型番を暗唱する場面で、『この機体番号はハイフォンでなく中黒が公式設定のようですが直しますか?』と講談社モビルスーツ辞典のコピー添えて聞かれた時には、素直に脱帽した。
2018-05-12 07:45:04
基本ラノベ作家。でもゲームとかアニメとか漫画の脚本もやらせてもらったり。まあ物語系文筆業の何でも屋とでも。あ、巻き込みリプには返事しませぬので、どうかひとつ(何?

講談社の校正さんにはこの間もアウトブレイク外伝の校正でお世話になった。詳細な時系列一覧(担当編集者さんが『力作』と評してた)を作った上で、平行して進んだエピソードの齟齬(時間的ズレ)を指摘、最小限の書き直しによる解決案まで提示してあって、土下座したくなった。
2018-05-12 08:18:15
まあ、その一方で『物理的にあり得ない』とか自分の狭い知識で間違い認定して、提案でも指摘でもなく文章を(語句レベルではなく)まるごと書き直してくる様な校正者も某社の仕事で出会ってキレたことあるけども。
2018-05-12 07:55:19
@team_TO101 頭に来たので『ママで。あり得なくない。証拠もあります。ましてやエンタメとしての演出的ウソだとしてもそれを書き直す権限はあなたにありません』とおとなげなく書いて返しました(苦笑
2018-05-12 08:22:08
@Redwaire 厳密な事を言うと『物理的な計算』では確かにそうならないんですが、人間心理や生物学的な部分をまるっと無視した指摘な上に、演出的ウソも全否定という今で言うところの『●●警察』みたいな指摘でありました。
2018-05-12 08:26:06
本当に優秀な校正さんは『何者?』っ言うくらいに広範囲に知識が豊富で、職人としての正確さと、エンタメ関係者としての柔軟性を併せ持つ。繊細な(笑)ラノベ書きのガラスハートをぶち壊さない様な優しい指摘の仕方も含めて、凄まじい職人芸。
2018-05-12 08:33:13