【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第165話「張飛 武陵をとる」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第10巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」01】 第165話です。趙雲の活躍により、玄徳は二郡を手に収めます。戦勝ムードで盛り上がっているはずなのですが、一人、不機嫌そうな顔で酒をあおる男が。張飛です。 ふ~っ、と口を拭うと、いきなり机をバンと叩きます。ビクッとする部下。

2018-05-16 12:47:48
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」02】 後輩の趙雲が手柄をたてているのに、自分はあくびをさせているのは何事か、と面白くない様子。ついには、直接孔明にかけあってやると息巻きます。 翌朝、早速孔明のところに行った張飛は、自分にも手柄を立てる機会を与えよと直談判。

2018-05-16 12:49:44
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」03】 返答次第じゃただじゃおかねえ、という勢いの張飛に対し、余裕の表情の孔明は、わかったわかったと言って、武陵城攻撃は張飛に任せようと言います。あっさり自分の要求を受け入れられた張飛はおもわず、ニッコリ。単純ですね。

2018-05-16 12:52:02
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」04】 孔明は念押しのためか、もし失敗したらどうすると張飛に尋ねます。この俺が失敗だと、冗談じゃないと息巻く張飛は、もし失敗したら誓ってこの首をやるぜ、とまで言います。孔明は張飛に3千の兵を預けます。張飛は喜び勇んで武陵へ向かいます。

2018-05-16 12:54:11
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」05】 武陵の太守は金旋です。玄徳軍がついに侵攻してきたというニュースが届くと、指揮者は誰かと尋ねます。張飛が指揮官と聞いて部下たちは驚きます。張飛といえば、長坂橋で曹軍百万を一人で追い返したという逸話を持つ男。

2018-05-16 12:56:37
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」06】 それでも金旋は、城外二十里の所に陣を敷き迎え撃てと命じます。張飛と聞いて逃げ出すほど惰弱ではないようです。ところが、ここで、待ったをかける人物が。鞏志(きょうし)と呼ばれた人物は、張飛軍に向かって戦いを挑むのは無意味と言います。

2018-05-16 13:00:33
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」07】 その言葉を聞いた太守・金旋は、戦う前から臆病風に吹かれたのかと詰ります。鞏志は、領土民の安泰を考えるべきだと反論します。玄徳軍の勢いはすさまじく、今向かっていっても結果は目に見えていると言います。

2018-05-16 13:03:04
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」08】 しかし金旋、自分の主君はあくまで曹操であり、玄徳ごときを仰ぐものかと言います。ついには、鞏志が玄徳と内通しているなとまで言い出す始末。鞏志はいたずらに民を戦火に巻き込みたくないといいますが、もはや聞く耳は持ちません。

2018-05-16 13:04:31
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」09】 鞏志を打ち首にしろ、とまで言いますが、側近たちの諌めにより打ち首は取り消したものの、金旋は鞏志を謹慎処分にします。すごすごと退室する鞏志。金旋は他の将は直ちに出陣を命じ、城外二十里に陣を敷き、張飛を待ち受けます。

2018-05-16 13:06:56
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」10】 張飛が率いる部隊は順調に武陵へと向かっています。武陵軍が待ち受けているのを見て、おとなしく降伏されるより、この方がおもしろい、とそのまま突入開始。金旋も応戦を命じます。

2018-05-16 13:08:41
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」11】 今までの鬱憤を晴らすかのように暴れまわる張飛。金旋軍は張飛の勢いを止められません。押され気味の戦況に、味方の不甲斐なさに憤っていた金旋は、逃げるやつは許さんと督戦。兵士たちは必死に張飛に向かいますが、次々と張飛の槍に倒れます。

2018-05-16 13:12:03
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」12】 張飛はついに相手の総大将である金旋を発見。げえっと驚く金旋。あれが噂の張飛かと、部下たちに打ち取るように命じます。しかし、雑魚は引っ込んでろという張飛に敵うはずもなく、金旋軍は大崩れ。とても歯が立たぬと一時引き揚げすることに。

2018-05-16 13:14:22
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」13】 くもの子を散らすように武陵城へと退却する金旋軍。金旋はじめ、金旋軍は誰一人生きた心地がしなかったのであります。

2018-05-16 13:16:09
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」14】 金旋が城に戻ってきて、城門を開けるように言いますが、扉は開きません。もう一度開けろと怒鳴る金旋。しかし、弓を持った鞏志が城壁の上から、城門は空けませぬと言うではないですか。さすがにこの事態は金旋読んでいなかった。

2018-05-16 17:29:34
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」15】 こうなる結果は目に見えていたのに、あなたはいたずらに血を流した、と鞏志は金旋を非難します。鞏志は城内の民衆と相談し、玄徳軍に降伏することを決めたと言います。鞏志の独断専行に、そんな勝手なことは許さんと言う金旋。

2018-05-16 17:31:17
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」16】 鞏志は、太守は多くの命を守る義務がある、現状もわからぬ金旋に指導者の資格はないと言い放ちます。金旋は城門を破って鞏志の首を取れと命じますが、鞏志は弓を構え、あなたの首を降伏の証とする、と言って弓を引きます。

2018-05-16 17:33:05
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」17】 鞏志はそれなりの武芸を身に着けていると見え、放たれた矢は金旋の喉元をドスッと突き刺します。倒れる金旋。この処置に反対の者はここを去れ、と言う鞏志に、金旋軍の兵士たちは一言もありません。

2018-05-16 17:34:46
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」18】 さて、張飛。城を落とさんと勢い良くかけてきますが、何やら様子がおかしい。城門の前に3人の男が立っています。鞏志は金旋の首を持って、降伏を申し出ます。首実検をした張飛は、たしかに大将の首だと認め、城内に案内するように言います。

2018-05-16 17:36:32
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」19】 こうして、武陵城も張飛の手によって落ちました。張飛は鞏志達がおとなしく降伏した旨を記した手紙を認め、鞏志に手渡します。鞏志自らが、玄徳のもとに赴き、改めて降伏の意志を示すということでしょう。

2018-05-16 17:38:23
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」20】 ほどなく鞏志が玄徳のもとに到着。張飛の手紙を読んだ玄徳は、鞏志が民百姓を戦火に巻き込みたくないという気持ちを立派だとほめ、鞏志のような人物に武陵を任せておけば民衆も安心だろうと、武陵の太守に任命します。鞏志思わぬ出世。

2018-05-16 17:39:56
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」21】 玄徳は鞏志をもてなすように言った後、孔明に、これで三郡は落ちたのう、と言います。残るは長沙ひとつ。玄徳は、荊州で留守を守る関羽が心配しているだろうからと、このことを知らせてやろうと言い、手紙を認めます。

2018-05-16 17:41:50
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」22】 元徳からの手紙を読んだ関羽。そばには周倉が控えています。三郡を手に入れた玄徳の報を喜びつつ、自分も第一線で戦いたいと言います。しかし、赤壁大戦の折、私情でもって曹操を見逃した自分に、そのようなことは許されることはないと嘆く関羽。

2018-05-16 17:45:36
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」23】 周倉は、そのような事は言わず、戦いに参加できるようにお願いなさいませ、と言います。許してくれるかな、という関羽に、弱気なことを言わずに、と励ます周倉。関羽は玄徳に宛て、自分に長沙を攻めさせてほしいという内容の手紙を書きます。

2018-05-16 17:48:33
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」24】 玄徳はこの時、桂陽城にいます。数日タイムラグがあるかと思いますが、関羽の手紙が玄徳に届きます。手紙を読んだ玄徳は、孔明に、長沙攻めを希望している関羽にも、何か機会を与えてやりたいと言います。孔明は、我が君がそう思うなら、と了承。

2018-05-16 17:51:06
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【横山光輝「三国志」講座165「張飛 武陵をとる」25】 ということで、長沙攻めは関羽にやらせることに。玄徳は張飛を呼び、荊州に帰って、関羽と交代してくれと言います。他の名前だったら張飛は拗ねるでしょうが、他ならぬ義兄の関羽に手柄を立てる機会が与えられるとあって、はい喜んで〜、の張飛。

2018-05-16 17:53:45