ある同業者との関係に関するメモ

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

→同業者が自分で語ったところによると、発達障害および精神疾患（たぶん事実だろう）、ただし障害者手帳なし。「障害者」という自己認識を持つこと、「障害者」の看板を掲げること、特に公的に精神障害者と認められるデメリットを受け入れることは、どれも高いハードルだとは思う。

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→私にとって大事なことは、なるべく、もう二度と、こんな目に遭わないこと。理由として、発達障害、精神疾患（障害）、貧困、福祉受給、被虐待歴、その他何が使われたとしても。相手がどういう人であるとしても。おしまい。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

→実はこれでもビクビクしてるんです。周囲が自分に対して感情を動かさないためにどうしたらいいか。「期待される女性障害者像」にかなう持ち物や衣服や振る舞いとは。日本ではそんなことで頭がいっぱい。避けられるトラブルは避けたいから。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

→結局、日本の「期待される正しい女性障害者」にはなれないんだけどね。たとえばカフェや電車の中でパソコン開いていると、年配の人に、非常に険悪な目で睨みつけられ続けることがある。書籍だったら比較的安全。洋書だったらもっと安全。

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→相手に、なぜそういうことをするのか聞いてみたことない（聞いてもまともに答えるとは思えないし）けど、「女性障害者がパソコン」は「生活保護の人がフェラーリ運転」なのかも。でもさ、18でプログラマになって40年近くやってることを「障害者になったら許されない」と言われてもねー。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

→数年前だけど、ヘルパーさんにプールの移動介助をお願いしたとき、帰りは「私は25メートル泳げたことないのに！」と怒られながら叩かれながらになったことがある。そのヘルパーさんが泳げるようにならなかったのは私のせいじゃないんだが、私は健常なヘルパーさんより泳げてはいけなかったらしい。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

→「まったく相手に原因があって、自分が不当な態度を向けられたり、暴言暴行を受けたりするることがある」ということには、けっこう慣れた。だから周囲の状況を見ながら、自分が今したいことのうち一番安全なことをやっているけど、いつどこで何が噴き出すかという恐怖、日本では常にある。ふー。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

日常的にうるさい環境にいる人間の子どもはどうなんだろう。新幹線が減速せず通過する地域とか、空港や基地のそばとか。私も実家が福岡空港の近くで、地上波時代のTVやラジオは数分おきに視聴を遮られるものではあったけど、夜は飛ばず、緊急時以外は「突然」はない。予定が一応あると全然違うと思う。 twitter.com/nikkeiscience/…

日経サイエンス @NikkeiScience

「騒音が鳥に及ぼすストレス」 新たに生まれたヒナとその母鳥を調べた結果，環境中の騒音が大きいほどコルチコステロン（ストレス応答に関係するホルモン）の基礎値が低くなる傾向が認められた。【別冊日経サイエンス227鳥のサイエンス　知られざる生態の謎を解く】 nikkei-science.com/sci_book/bessa… pic.twitter.com/hcdHu7UYpO

2018-06-19 21:40:09

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

今でも、沖縄の基地のある地域で軍用機の轟音を聞くとき、「あ、旅客機と違う音」くらいしか感じない。身近に墜落があったり、巻き込まれた人がいたりすれば、飛んでるだけでイヤ、音がするだけでイヤになるんだろうと思う。でも今のところ私にその経験はなく、経験していればこその感じ方もない。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

市街地の上を軍用機が飛んで落ちたり落し物したりするとか、学校や幼稚園保育園で子どもが避難を強いられながら暮らすとかは、あっちゃいけないと思ってるし言ってるし、なくしたいと思ってる。でも、自分の感じ方を「ないこと」にはできない。長年、それが辛くて基地問題には近づかなかった。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

私が自分の感じ方を語ると、基地近辺の沖縄の方々を傷つけるだろうし、実際に傷つけてるんだろうと思う。無用に人を傷つけたいとは思わないけど、自分の感じ方に蓋をして共感のふりだけ上手になったら、もっと失礼で不誠実だと思う。申し訳ないけど私は自分の「正しいヨソモノ道」を追求する。

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あ。日本には「白黒つける」という言い方があるけど、色を善悪に結びつけたら良くないのかな。悪役大統領と、やや理解ありげな大統領、と言い換えよう。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

「実家が福岡空港からわりと近くて飛行機の騒音には慣れてて」と口にしただけで、沖縄では少なからぬ人を傷つける可能性があると思う。福岡になぜ米軍基地がないのか、福岡空港はその昔に何だったのかが、いちいち結びつく。私は大都市近郊の経済的恩恵を受けてきたけど、同じものは沖縄にはなかった。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

私がすべきことは、「このように感じ、考え、言って欲しい」と求める人たちの言いなりになろうとすることではないと思う。「痛みがわからない」と言われても、分からないものは分からない。安易にわかったふりをするより、分からないと言い続けて叩かれる方が、まだ人間としてマトモな態度だと思う。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

「それはおかしい」「それはなくすべき」と言うために共感や理解はあったほうがいいのかもしれないけど、人への共感や理解がなくても、おかしいものはおかしく、なくすべきものはなくすべき。それを表明したために共感や気持ちの理解を求められてしんどかったら「しんどい」と言っていいはず。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

これからでも言う努力をしよう。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

こう言うと、かなりの頻度で「経験すればわかる」と言われるけど、理解に経験が必須なら、経験してない人には最初から伝わらない。最近は開き直り、相手が直接の当事者でない限り「では経験してない人には伝わりませんね？」と返し、ブチ切れたり黙りこんだりして頂いてる。

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もっとマシなやりようはあるのだろうけど、これが現時点で自分ベスト。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

このところボヤいていた同業者は東京出身で、「私の東京を田舎者がメチャクチャにした」と言う一方で、私にはしばしば「福岡出身だからって九州の他地域を見下してる」と言い、私の沖縄基地問題への態度を「辺野古」「ジュゴン」「おばあ」「日米地位協定」といったキーワードとともに批判していた。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

私に直接の責任はないけど、関連深い（しかも事実として沖縄基地問題による恩恵を受けた）地域の人間。そのアヤを、私は懸命に説明しようとした。それは沖縄にはより色濃く存在するし。基地賛成派反対派が同じ街にいて同じ学校に子どもを通わせてる複雑さ。なおさらヨソモノは簡単にもの言われん。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

言えば言うほど、その同業者は私をエイリアンのように見るようになった。そのうち別方面から聞こえてきた。私が基地問題について何と言っているか。はいはい、わかりましたよ。そんなひどい目に遭いながら付き合ってた私が悪い。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

もう過去のことだ。終わったことだ。私にとっては「かつていた人」。今日はひとつだけ記憶を吐き出して終わりにしよう。

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その同業者が、私に毒親体験の昇華をさかんに勧めていたころ、槙村さとるさんのエッセイが援用された。そのエッセイは私も大昔に読んでいた。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

槙村さんはお父さんから性的虐待を受けたことがあった。成人後、親類一同（だったか？）のいるところで、槙村さんは過去の怨みつらみを語りながらお父さんをタコ殴り。お父さんは否定せず黙って殴られていた。その哀れな姿を見てトラウマを昇華できた、ということだったと思う。

みわよしこ／Yoshiko Miwa, a journalist, PhD @miwachan_info

私は「それなら過去に読んだ」と言い、自分のケースとどこが違うのかを「同じなりゆきにはならぬいと思う」という予測とともに話した。その同業者の顔にうかんだ「こんな反応があるわけはない」「こんな反応あってはならない」というような感じの表情が忘れられない。これ以上バカな目に遭うなよ自分。