防衛大学校でのイジメ報道に接しての、軍人に求められるストレス耐性と新人教育の在り方への一考察
- Mae_Yotaro
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反論として、 米軍や自衛隊の訓練でも鬼教官がいるじゃないか、立派なストレスだ というのもあると思うけど、彼らは厳しい環境とプレッシャーを体験させるのが目的であり、ストレスを与え続けて壊すことではない。 壊してしまえば訓練の失敗。 失敗例をあげれば微笑みデブに殺されたハートマン軍曹
2018-06-22 21:39:28次に、これらtwを受けての、私見
ホントこれ↓ 自分とその周辺の経験(n=1~10)で、「メンタルに負荷を賭ければ筋肉同様強くなる」と、人間の精神を筋肉と単純に同一視するバカが多過ぎる。仮に筋肉であっても、適切な負荷と休息がなければ摩耗しやせ細る。まして精神はそんな単純なものではあるまい。twitter.com/a_hibernant/st…
2018-06-22 21:30:28ストレスに対するトレーニングと言うのを日本人は勘違いしやすい。 つまり、いじめ抜いてしごいてストレスフルにしてやればストレスに強くなるという勘違い。 骨折を繰り返せば、骨はゆがみやすくなるし間接にダメージはたまる。 骨折を繰り返せば、骨が強くなるという奴は馬鹿だ。
2018-06-22 21:23:25軍人に要求されるストレス耐性は、シゴキによるストレスのそれとは異なる。そもそも指導教官(幹部自衛官)でもない、たかが数年防大に早く入校しただけの上級生が、1学年の生殺与奪の権を握るなどあってはならないし、「粗相ポイント」などという悪習は断ち切られるべきtwitter.com/a_hibernant/st…
2018-06-22 21:36:42つまり、高いストレス下にさらされる軍人や消防隊員の訓練において必要なのは、非合理で理不尽なストレスにさらし続けることではなく、 ストレス下において、ストレスを感じにくくなる脳のトレーニングと、パニックを起こさず決められた動作を採れる運動のトレーニングである。
2018-06-22 21:29:10「たかだか低偏差値大学(校)の脳筋寮生活のイジメ、バカ連中なんだから」と、冷笑で看過してはならないと思う。 仮にも彼らは将来部下の命を預かる身、高い倫理観と使命感、そして大勢に流されない真の勇気を持って欲しい。
2018-06-22 21:39:53そうなんよ↓ リー・アーメイの名演技もあって、ハートマン軍曹を「海兵隊教育の真骨頂」みたいに本邦(の一部)では持て囃すが、アレって微笑みデブに殺されてる(相手のメンタルを省みず殺人を犯す程の負荷をかけていて、それを認知できなかった)時点で、教育の失敗なのよ twitter.com/a_hibernant/st…
2018-06-22 21:42:50ましてや、「フルメタルジャケット」(の前半)は、海兵隊の新兵教育。防大教育には、将来幹部(将校)になって部下の命を預かるというより重い責務を、自覚させる必要がある訳で。 防大で、ハートマンをやってはいけない。そもそもあれは教育者失格なのだから
2018-06-22 21:45:26「イジメのストレスは仕事のストレスと異質。イジメに百害あって一利なし」ここまでは、誰しも賛成だと思う。 次の課題は、周到に準備された軍の教育プログラム(時間を奪うなど計画的にストレスを与え、反復動作を身につけさせる)と、属人的なイジメに明確な一線を引く事twitter.com/a_hibernant/st…
2018-06-23 07:01:47どちらの場合も極端なストレス化にあった場合、抑うつ状態になったりするのだけど、 前頭前野にダメージが蓄積した場合、慢性化したり、統合失調症を引き起こしたりする。 わかりやすく言えば、回復しないストレスであるともいえる。 なので、いじめやパワハラ、虐待は百害あって一利なし
2018-06-22 19:05:08「雑務を与え時間を奪う」とか「急激ではなくジワジワと肉体に負荷をかける」とか「理論以前に、何度も同じ動作を反復演練し身体に覚えさせる」なんてのは、洋の東西問わず軍隊の新兵教育あるある。しかしこれらもメンタルとフィジカルの個体差を考えなければ、イジメや虐待と思われても仕方がない内容
2018-06-23 09:51:28承前)入隊前から要領が良い奴なり鍛えていた者にとって、「何でもない作業」であっても、逆に能力の低い者には「壮絶なハードル」な訳で。 他方、軍隊の新兵教育では、「一定の規格の兵士」を量産することが要求されるのも事実。新兵教育が、「落ちこぼれを出さない」底上げに労力を割くのもこのため
2018-06-23 09:54:22承前)同じ新兵教育のカリキュラムでも、(兵士として)有能な者にとって楽勝でも、能力の低い者にとっては地獄だったりする。 他方、パワハラに限らず世のハラスメントとは、受け手(被害側)の主観による所が大きい。ハラスメントの有無は、絶対的な尺度以上に、個々人の感じ方に左右されやすい
2018-06-23 10:00:04承前)ここで、「軍隊の入隊教育と属人的なイジメとの一線」という当初の課題に戻る。 軍の教育プログラム特に新兵教育は、いかに周到に準備されようと、「一定規格の兵士を量産する」という目的から、被教育者の時間を奪い、反復動作を強制することから逃れられない。
2018-06-23 10:04:33承前)新兵教育は、素人を一定の水準の兵士に育て上げるため、必然的に被教育者の能力に関わらず(多少は考慮するだろうが)、被教育者に一定の負荷をかける。負荷が一定な以上、その感じ方は被教育者のポテンシャルによる。優秀な者にとって何でもないことも、要領の悪い者にとっては地獄だったりする
2018-06-23 10:09:47承前)他方、ハラスメントの認定もまた、受け手とその周辺環境によるところが大きい。だからTPOや前後の文脈、彼我の権力関係を無視して、「この行為はハラスメント」と機械的に決めにくい。
2018-06-23 10:15:22承前)だからこそ、新兵教育とイジメとの間に一線を引くのは難しい。別に軍隊でなくても学校行事、例えば修学旅行を例にとっても、同じ経験をしている筈なのに、ウェーイにとっては最高の思い出でも、陰キャにとっては苦痛な時間だったりする。
2018-06-23 10:17:23承前)同様に新兵教育も、ポテンシャルの高い者にとっては「煩わしい規則も多く忙しい生活だったが、最高の同期と団結した青春の時間」になるし、能力低い者には「俺だけ班長に怒鳴られ、連帯責任で同期からイビられ、PTSD発症した。最悪」となるかもしれない。全ては相対的
2018-06-23 10:20:36同じカリキュラムでも、受け手によって「最高の同期、青春の日々」あるいは「俺だけがイジメられた苦痛の日々」と評価に差が出る。先の防大の「粗相ポイント」のような、陰湿で無計画な教育と呼ぶに値しないものは論外として、優秀な班長が周到に準備した新兵教育でも、受け手でこれ程まで感じ方が違う
2018-06-23 10:25:05承前)だからといって、「兵隊の教育なんぞ、要領で天国地獄が決まるんだから、絞れば絞る程良い」などと言いたい訳ではない。受け手の主観に左右され、その境界が曖昧であるからこそ、新兵教育はイジメに堕さないよう、常に細心の注意と教育目標を念頭になされねばならないと思う。
2018-06-23 10:28:36承前)繰り返すが、「新兵教育とイジメとの間に一線を引くことが難しい」ことは事実だが、だからといって新兵教育が適当に実施されて良いと言うことにはならない。両者を分かつものは、被教育者の立場に立った教育者の良心と、「素人を一人前の兵士に育てる」という教育目的でありそれを忘れちゃいかん
2018-06-23 10:31:50承前)でもって、冒頭の「防大のイジメ」に戻る。彼ら防大生は防大が「自衛隊の入り口」になる訳で、新入生にとって完全寮生活の同部屋の上級生など、「生殺与奪の権」を握る閻魔様に映るだろう。しかし上級生といえど、単に数年先に防大に入校しただけの「同じ防大生」であり何の法的権限もない。
2018-06-23 10:35:46承前)下級生を指導するに際し、指導教官(=幹部自衛官)ならまだしも、上級生には何ら法的正当性はない。無論、覚えることが多い寮生活、フィジカルも要求される環境での「数年のアドバンテージ」の差は大きい。
2018-06-23 10:39:15承前)しかしそれに胡坐をかいて、下級生の人格を無視したり、「俺(達)の一存で下級生をいつでも辞めさせられる」などと思い上がった者がいたとしたら、そいつはそれまでの器だったということだ。とても幹部(=将校)には、向いているとは思えない。防大を辞めるべきは、下級生ではなくそいつの方だ
2018-06-23 10:42:16承前)冒頭の防大のイジメ。一納税者として、一有権者として、一国民として、許せない。無論基となる記事は、数年前の事件やアンケート結果を先日報じたものであり、防大・防衛省には既に対策済みなんだと信じたい。我々を守る中核が腐っていたのでは、安眠できんからね。
2018-06-23 10:46:44