2018-07-06のまとめ

保護主義台頭は避けられないのか~第一次グローバリゼーションを振り返る BNPパリバ証券 経済調査本部長・チーフエコノミスト 河野 龍太郎 子どもの減少と相反する一人あたり教育費の増加~家計の消費構造の変化 みずほインサイト 米州 メキシコ次期左派政権の経済政策~大統領選挙後の注目すべき4つのポイント 続きを読む
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Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

[PDF] 保護主義台頭は避けられないのか~第一次グローバリゼーションを振り返る BNPパリバ証券 経済調査本部長・チーフエコノミスト 河野 龍太郎 / camri.or.jp/files/libs/112…

2018-07-06 22:26:26
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G7と新興国の世界の製造業に占めるシェア(%) pic.twitter.com/aCFvywNK6g

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19世紀初頭に第一次グローバリゼーションが始まったのは、モノの移動コストが劇的に低下した結果、生産の集積がG7諸国で始まったためであった。

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当時はアイデアを移動させるコストが相当に高かったため、生産工程を人件費の安い途上国に移転させるのは不可能で、イノベーションもサプライチェーンも一国内で完結し、それ故、G7諸国での生産集積がさらに加速した。

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一方、1990代頃から始まった第二次グローバリゼーションでは、ICT革命が触媒となり、国境を跨ぐアイデアの移動コストが劇的に低下したことがブレークスルーとなる。先進国企業は自らのノウハウと新興国の割安な労働を組み合わせることが可能となり、生産工程の新興国への移転が加速した。

2018-07-06 22:26:28
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米国の二国間貿易赤字(財、10億ドル、2017年) pic.twitter.com/xFVKKsWjYO

2018-07-06 22:26:28
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今や高度なサプライチェーンとバリューチェーンが国境を跨いで確立され、比較優位は無国籍化している。このため、例えば米国の対中貿易赤字が幾ら大きいと言っても、

2018-07-06 22:26:29
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米国が中国などと貿易戦争を起こすことは、自国の様々な経済主体に、第一次グローバリゼーションの時代以上に広範囲なダメージを与えるだけである、というのが主流派経済学のこれまでの説明である

2018-07-06 22:26:29
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米国の実質所得(所得階層別、1970年=100) pic.twitter.com/32IOwR35KQ

2018-07-06 22:26:29
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戦後、長い間、先進国では、初等教育や中等教育を終えたばかりの低スキルの若者が、製造業の組立製造工程で吸収されることで、人的資本が徐々に蓄積され、それが段階的な賃金上昇にもつながっていた。そうした中程度の賃金の仕事の増加が厚い中間層の形成につながり、

2018-07-06 22:26:30
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その下で先進各国とも、中道右派と中道左派が競う安定的な民主主義が可能となっていた。しかし、オフショアリングの著しい増加で、中程度の賃金の仕事が失われ、賃金の高い仕事と賃金の低い仕事に二極化した。各国とも主力政党が支持を失ったのは、このことと無縁ではないだろう。

2018-07-06 22:26:30
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1920年代末に大恐慌が始まり、その政治的反応として、縮小均衡をもたらす保護主義が選択された頃が経済格差のピークである。底流にイノベーションやグローバリゼーションの下での経済格差の拡大があったから、壊滅的な保護主義を受容する政治的土壌が準備されていたのだろう。

2018-07-06 22:26:31
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戦間期に、全体主義や共産主義の台頭を避けるべく、社会保障制度が整備され、その財源として累進税制が導入された。その後、実際に戦争が始まると、戦費調達のため、累進税制は一段と強化され、戦後は高い成長の下で、経済格差の縮小が続いた。

2018-07-06 22:26:32
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強化された所得分配と自由貿易がセットになっていたから、社会が安定し、先進国に経済と政治の黄金時代が訪れたのかもしれない。

2018-07-06 22:26:32
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(。 ・ω・))フムフム 1970年代前半に、先進国では、戦後の高成長が終焉する。その対応として、1980年代には、レーガノミクスやサッチャーリズムを中心に、世界的に規制緩和が進められ、同時にインセンティブへの働きかけを狙って、所得分配の弱化が図られる。

2018-07-06 22:26:33
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規制緩和の一環として行われた情報通信セクターの改革が1990年代にICT革命として花咲き、それがオフショアリングを可能とし、第二次グローバリゼーションをもたらした。結果として、先進国から中間的な賃金の仕事が失われ、賃金の高い仕事と賃金の低い仕事の二極化が進んだ。

2018-07-06 22:26:33
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オフショアリングが進む際に必要だったのは、所得分配の強化だったと思われるが、それはレーガン・サッチャー時代に弱化されたままである。

2018-07-06 22:26:33
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G7諸国の世界の製造業に占めるシェア①(%) pic.twitter.com/8TGlagTtQM

2018-07-06 22:26:34
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G7諸国の世界の製造業に占めるシェア②(%) pic.twitter.com/XeyHw7ovfn

2018-07-06 22:26:35
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ボティクスやテレプレゼンスなどリモート・インテリジェンス(RI)が高度に発達すれば、ヒトのバーチャルな瞬時移動が低コストで可能となる。グローバリゼーションの最後の制約である人の移動コストが取り払われた時、再びグローバル経済に大きな地殻変動が生じる可能性がある。

2018-07-06 22:26:35
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

高スキル労働は活躍の場が世界に広がり、低スキル労働は途上国の低賃金労働に代替されて益々厳しくなる。いやそうした変化は、急激なデジタル革命の進展で既に始まっていると言うべきかもしれない。

2018-07-06 22:26:36
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