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shinshinohara @ShinShinohara
教育無償化よりも、塾に行かなくても済む教育の方が望ましいかもしれない。公立校の授業料は安価だが、塾は高い。公立校に通い、本人が真面目に学習に取り組みさえすれば、希望する進路を選べる、そんな教育システムの方がよほど公平なのではないか。
shinshinohara @ShinShinohara
今は、塾通いが常識と言ってもよいくらい、通塾率が高い。これが家計を圧迫し、塾に行かせたくても通わせられない貧困家庭との格差を大きくする。しかも厄介なのは、公立校の授業でさえ、塾通いを前提とした進行をしているケースが見られることだ。なぜこんなことが起きるのか。
shinshinohara @ShinShinohara
通塾率が非常に高くなり、学校で習うよりも早く学んでしまう予習型の塾が盛んになると、「浮きこぼれ」と言われる生徒が多数発生した。公立校ののんびりした授業が退屈で苦痛になったのだ。親も「もっと塾のように、難しい問題を、もっと内容を早く進めて」と要望するケースが増えた。
shinshinohara @ShinShinohara
その声に抗しきれず、先生たちは、塾通いの生徒でも取り組みがいのある、少し難しいプリントを配布するようになり、授業も教科書をあまり用いず、プリント中心で進めるようになった。これで悲惨なのは、塾に通っていない子どもたち。チンプンカンプンの授業を聞かせられるのだから。
shinshinohara @ShinShinohara
教科書は非常によく練られて作られていて、初めて学習する子でも、順番に学んでいけば理解し、習得できるようにデザインされている。しかし、通塾する子どもたちに合わせたプリントは、そんな配慮がなされておらず、いきなり難しい問題が山積して、自信を喪失させる。
shinshinohara @ShinShinohara
もちろん、通塾している子どもは塾で予習しているから、いきなりプリントを渡されても取り組める。結果、塾に通う子だけが勉強についていけ、塾に通っていない子は授業に全くついていけないことになる。この構造に気づいた親は、無理をしてでも塾に子どもを通わせてやろうとする。
shinshinohara @ShinShinohara
しわ寄せが来るのは、塾に通わせたくても経済的に無理な家庭の子ども。十分な学習意欲と、理解力を持っていても、塾通いの子どもに照準を合わせたプリント中心の授業では、最初から応用問題を聞かされて、基礎をおろそかにするものだから、全くついていけなくなる。
shinshinohara @ShinShinohara
この構造を象徴するのが「フタコブラクダ」だ。公立中学の成績の分布を見ると、20点辺りを頂点とする山と、70点以上を頂点とする山の二つに分かれる。塾に通えない子どもが低成績の山をなし、塾に通う子どもたちが好成績の山を築くのだ。塾通いが格差を生んでいる。
shinshinohara @ShinShinohara
私が中学生だった頃は、成績の分布は比較的きれいな一つの山になっていた。60点付近を頂点として、100点と0点の両極端に向けて、なだらかな下り坂となる。正規分布に近い形を形成していた。これを「フタコブラクダ」に分けてしまったのが、塾通いの進行だ。
shinshinohara @ShinShinohara
なぜここまで塾通いが一般化したのだろうか。きっかけは「ゆとり教育」だ。円周率を3.14ではなく、約3と教えるらしい、という話がよほどショックだったのか、「このままでは受験競争を勝ち抜けないのではないか」と不安を抱いた保護者は、こぞって子どもたちを塾に通わせるようになった。
shinshinohara @ShinShinohara
しかし、本当は「約3」と習ったら、受験でも約3としてしか問題は出さないのだ。入試試験は教科書に書いてある内容からしか出ないのだから。どんな私立大でもだ。しかし親たちが「円周率が3と習うようでは受験戦争を勝ち抜けない」と不安になったのを、塾も利用してしまった。
shinshinohara @ShinShinohara
塾は、学校では教えなくなった内容もこれまで通り学ばせるとすることで、親たちの不安に応えた。この結果、不安を解消しようとした親たちは、こぞって塾に通わせようとした。その結果、公立校の授業でさえ変質させるほどの圧力となり、塾に通わない子がついていていけない授業となったのだ。
shinshinohara @ShinShinohara
私はもう一度、塾に通わなくても授業についていけ、真面目に学習すれば望みの進学が可能になる授業に戻すべきだと考える。塾に通うのは金銭的にも負担が大きい。それがなくなるだけでも家計には助かる。教育無償化よりも、塾にいかずに済む授業の回復をぜひお願いしたい。

コメント

緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2018年7月7日
学校が勉強よりもボール遊びばかり重視してる間抜けな実態を考えたら、むしろ税金を塾に投入して学校でボール遊びするのは暇な金持ちの子供だけにすべきでは
斉御司 @saionji1942 2018年7月7日
国語算数理科社会の授業への参加は任意にして、下位の生徒にあわせればいいのよ。全ての生徒にあわせた教育なんて無理なんだから、上位の生徒は勝手に勉強させとけばいい。
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2018年7月7日
30年前は本人に人並みよりちょい勉強が得意ぐらいの適正があり、すごく頑張れば公教育だけで地方の国立大学を目指す事は出来るぐらいだった印象です。塾行くのは一部の子供達で。
瑞樹 @mizuki_windlow 2018年7月7日
詰め込み教育、偏差値重視が批判されてたって事を忘れたのか?
LCO @f_lco 2018年7月7日
「浮きこぼれ」とか言う声のデカイ無能に配慮することがまず害悪じゃね? 勝手に進んでおいて退屈だとか何いってんの、学校の図書館の蔵書端から端まで読んで暇つぶしでもしてろよ
bluemonkshood @bluemonkshood 2018年7月7日
子供の英語の教科書を読んでこのレベルならついていけるとおもったら、すごく難しいプリントをメインにしていました。文法を教えるために。しかも、答えは、授業中に黒板書きを書きとらねばならない。これでは、落ちこぼれたら、ずっと落ちこぼれ。発音教材だって、YOUtubeで無料公開すべきだろうと思う。というか、授業だけで、無理なら、いろいろな進度の授業画像をつくって、youtubeで無料公開したらいいのだ。いまならスマホ程度なら、誰だって入手できるし、それもだめなこには、学校のパソコンを解放したらいい。
bluemonkshood @bluemonkshood 2018年7月7日
あと都会では、公立の中学学区をやめて、勉強したい学校をつくったらいいと思うの。
19800105-19981011 @P03054371 2018年7月7日
中卒で社会で活躍できる環境作りの方がだいじだとおもいますまる
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2018年7月7日
P03054371 義務教育を終えれば社会に出て困らないという程度を義務教育は目指すべきですよね
ハイホー @Ho__Hi 2018年7月8日
子どもの学力が揃ってない公立校に無理言うな
NTB006 @NTB006 2018年7月8日
まず最初に学力別クラス導入が必要で、それを導入できる対策を練らないと
jpnemp @jpnemp 2018年7月8日
mizuki_windlow それに応える形で導入されたのがゆとり教育で、その結果格差が拡大したという話では
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月9日
@ShinShinohara 「入試試験は教科書に書いてある内容からしか出ないのだから。どんな私立大でもだ。」嘘もいいかげんにされた方がいいですよ、センセ。早慶の歴史科目でどれだけ教科書に出ていない事項が出題され、デファクトスタンダードの検定教科書の「詳説 日本(世界)史」(山川書店)がそれらの用語を載せるようになり、指導要領もそれをなし崩しに追認してきた歴史をご存じないのか?
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月9日
@ShinShinohara 歴史の範囲外の用語みたいなあからさまな違反はともかくとしてたちが悪いのは東大の入試問題などのたぐい。たしかに指導要領を外した出題はしない。でもその問いかけでその答えが正解になるとわかるためには、正解の知識の10倍くらいの「水面下の知識(知恵)」が求められる。そうした「水面下の知識(知恵)」は公教育でとてもカバーされうるものではなく、予備校の力が必要になる。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月10日
@ShinShinohara http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/pdf/selection_plan_2017.pdf せめてこちらの記事に目を通してから公教育についてコメントすることをおすすめします。あなたが「慨嘆」してみせていることはほとんどいつにかかって大学の教員に責任があることを自覚して、学内の改革に努めてください。
shinshinohara @ShinShinohara 2018年7月10日
Sukebenayarouda ご指摘ありがとうございます。歴史はひどいみたいですね。今回の記事は理科や数学を想定しています。この二教科に関しては教科書から外れることはないはずです。歴史は私の世代でもそういう傾向はありましたね。新聞記事に用語縮小とあるので、改善を期待します。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月10日
ShinShinohara そういうおこたえを想定していました。まず数学、理科でも早慶では二階の常微分方程式を解けなくては正解できなかったり、行列ならジョルダン標準形を念頭にした出題で、それを知っているか否かで回答の難易度が大きく異なるものも多くあります。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月10日
ShinShinohara さらに本質的な問題として「考察力」を求める問題があります。研究を生業としている大学の教員にとっては息を吸うように常識的な論理的思考(「複数の条件が変わりうる現象に関する実験をする際にはひとつだけ条件が変わるようにデザインする」etc.)も高校生にとっては当たり前ではないし、研究が日常にない多くの高校教員にとってすら当たり前ではありません。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月10日
Sukebenayarouda 正解は高校の教科書にのっているとしてもそういった思考力を要求する問題が出題されれば、それに対応できるのは研究者を志している大学院生or在野の研究者が収入を得るために講師を務めている予備校ということになります。
sukebenayaroudana @Sukebenayarouda 2018年7月10日
ShinShinohara あなたの日頃のtwitterの言動をみるかぎり、「野に出て遊び、創意工夫をしていれば自然に科学的思考力が身につく」と思っていらっしゃるようですが、その創意工夫を適切な指導者の指導なしに研究にむすびつけられる人がどれだけいるのでしょうね?
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