【企画】ただ一つの必殺技で、現代格闘技のリングを生き延びることができるか？【後半】

『たった一つの必殺技で戦いぬくのは可能である』が２０％

ただ、公開試合は行われず、情報共有する方法がない高い時代など秘匿性が高ければ必殺技の活躍する余地はある。
公になったり、動画などの記録が残りやすい現代の試合では難しいのでは、という意見が殆どです。

公開試合はしない、見せた相手は必ず殺す、この条件でしか必殺技は存在し得ないと思うので現代格闘技では難しいのではないか（煮物@nimonotenpuraさん）

　「一つの技を極める」というのは「その技に持っていくまでのあらゆる過程を習熟する」なのであれば、やはりそれ一個で良いんじゃねえのかなあ。
　ただ当然一つの技につながるあらゆる動きを極めれば、それ以外の小技が最高水準になってるはずだよね。
　柔道の古賀は背負いが有名だったけど、背負いに行くまでの流れや拍子、派生する技も超一流だった。

あと「記録の残らない実戦」と「記録の残る現代総合格闘技」じゃ当然対策も違うよね。
超つおい技を一個持っててそれが何なのかわからない状態とばっちり映像記録が残ってる状況じゃ話がまるで違う。
ファンタジー的に言うなら不意打ち一撃必殺のアサシンと道場で戦う人の違いでそういう話よくありそう。

必殺技ってそれ単体がすごいだけじゃなくて、分かってても避けられないシチュエーションに持っていくところまで含めて必殺なんだと思うな。たとえば必殺の飛び蹴りを持ってる格闘家がいたとして、急所にクリティカルヒットするのを防御できない態勢まで持ち込むのも技術っていうか。

戦場などの殺し合いであればそれは、予期せぬ場所からのアンブッシュとかだろうし、スポーツとしての格闘技なら、態勢を崩されて防御が取れないとか、別の攻撃を想定したモーションに入ってしまって今更戻せないとか、そういう状況を作り出すこと。（ ロ @mouth0717 さん）

『様々な流儀を体験し、多くの技を身に通すべき』は３０％
競技だと相手が何をして来るか知るためにも勉強はいる、柔軟さを手に入れるために色々経験しよう、という考えが多く感じます。

『２，３の技を自在に組み合わせて戦うべきだ』が５０％。
一つの技だけでは試合に勝つのは難しい、しかし一つの技だけでも実際に使えるレベルにもっていくのは大変なので、実際は２，３の技ではないか？という考えのようです。

また昔の情報共有がされない時代ならば一つの技でもいけたかもしれない。でも、公開された試合ならば２，３の技の数ではないか？という考えもおおいのではないか？という人も多いと感じます。

しかし、全体的に『格闘技の試合』となると研究されてしまう、という事に対することを重くみる意見が多いようです。

一方的に勝つ技、危険度が高い技はルール改正で使えなくなるのでは？という意見も。

はたして『格闘技の試合』はファイターにとってネガティブな要素だけなのでしょうか？

実際「ただ一つの必殺技」で必ず勝てるようになったらルール改正でつぶされるのが競技でありリングだよな（barubaru @barubaru14 さん）

格闘技の試合というのは
・『勝つこと・殺傷すること』を目的としてるのでなく
・『技術向上』を目的としている
と私は考えています。

ルール、研究されることはネガティブに捉われる事が多いです、が、これにより競技として本来目指す方向からブレないように成長を促すメリットが大きいと感じます。

そして試合を重ねることによって更に技術を向上でき、そのために安全性は大事とも言えます。

対策をされる、というのは別の見方をすれば改善に改善が重なっていくとも言えると思います。

対策・研究をするのは相手だけでなく、自分も相手を対策・研究することにより、技術向上は早くなると思います。

ルール、対策をされるというのは一定の方向に技術向上を目指す点においてメリットも大きいのではないでしょうか。