角岡伸彦 「百田尚樹『殉愛』の真実・裁判篇」&「作品篇」
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故やしきたかじん(敬称略、以下同)と妻さくらの闘病記『殉愛』(百田尚樹、幻冬舎)が刊行されて約3年半。悪徳マネージャーとして登場するKが百田を訴えた裁判が1月に開かれ、さくらと百田が証言した。いかにして悪役Kが完成したのか?さくらの証言で明らかになった。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/173255854…
2018-04-24 23:36:25さくらがたかじんと出会った頃、すでに結婚していたことを百田は知っていた。その上で、未婚のヒロインを描いた。一方、彼女がたかじんに出会ってすぐ、1億8000万円の業務委託契約を結んでいたことを百田は彼女から聞いていないという。いずれも何で?という話である。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/173279452…
2018-04-25 15:48:36〈百田は『殉愛』の刊行後、さくらが既婚者であったことを本に書かなかったのは、結果的に失敗であったとツイッターに書いたことを、この法廷でも認めている。既婚者だと純愛物語にふさわしくないと考えたのだろうか。明らかにノンフィクションを逸脱したフィクション〉 kadookanobuhiko.tumblr.com/post/173279452…
2018-04-26 11:06:17欲望のためなら、どんなことでもできる人間がいる。恥も外聞もない。それを気にするようでは、目的は遂行されない。口からでまかせの嘘、悲劇のヒロインになりすます自己演出、若い肉体を武器にした接近作戦…。それを見破る者もいれば、気付いても後戻り出来ない作家もいる。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/174388564…
2018-05-30 11:46:31助けてくれる。めちゃくちゃ信頼できる。親友。何でも知ってるからーーたかじんが書いたとされるメモ。たかじんの未亡人は、その”親友”を訪れ、メモを見せた。”親友”は、その内容に驚愕し、未亡人に不審を抱く。自らが仕掛けた”物証”が疑惑を広げるのが『殉愛』の特徴である。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/175363262…
2018-06-29 15:32:45誰かを悪者に仕立て上げ、自分の思うがままにコトを進める。よくある話である。だがそれが、大金が絡んだ交渉や、ノンフィクションを謳う作品で行われたら、悪者役はたまったものではない。たかじんの遺産をめぐる騒動の張本人と『殉愛』の天真爛漫なヒロインが結びつかない。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/175365349…
2018-06-29 16:50:05退職金規定や取締役解任通知書など重要書類が後に見つかり、その真偽が争点になるのが、さくら&『殉愛』関連裁判の特徴だ。たかじんに退職金をと、2億9千万円を求めて未亡人が起こした裁判では、退職金規定は存在しない、遺言書にも書かれていないとして請求を棄却された。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/176223478…
2018-07-24 17:43:37〈たかじんが前妻とよりを戻そうとしたことを否定しているが、彼は遺産を贈与する条件で前妻に再婚を申し込み、固辞されている。私は前妻からそれを聞いた。百田は前妻を取材していない。何を根拠に《事実無根》と書いているのだろうか〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-07-25 21:51:37〈百田は週刊誌の《ゴシップ記事》を非難しているが、著書や陳述書における自らの記述こそ《事実無根》ではないのか〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-07-25 21:52:33たかじんはマネージャーのKを解雇したかったーー。その物証として解任通知書が裁判所に提出された。Kの悪行を羅列した内容はデタラメで、怪文書まがいだった。「家鋪さくらの記憶力は異常」と百田は持ち上げたが『殉愛』の内容と、裁判でのさくらの証言は矛盾が異常に多い。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/176260261…
2018-07-25 18:53:17〈百田は『殉愛』のエピローグで《家鋪さくらの記憶力は異常ともいえるほどで、日をずらして質問をしても、何度質問しても記憶がぶれることは一度もなかった》と記している。『殉愛』に登場する記憶力抜群のヒロインと、裁判で矛盾した証言をするさくらは、同一人物なのだろうか?〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-07-25 21:59:59〈これらの”事実”の主な出所は、さくらである。彼女が語ったことを百田が本に書き、また法廷でも証言した。だが、本と証言の内容は、矛盾だらけである〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-07-25 22:00:27著書に登場する人物をなぜ取材しなかったのか? 裁判官に再三問われた百田は「さくら氏を信用していた、というところですね」と答えた。取材しなかった理由を、特定の人間を信頼していたからと言うのは、信仰告白に過ぎない。問題は、その信仰が正しかったかどうかである。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/176439168…
2018-07-30 18:50:36百田はろくに取材もせず、たかじんの元マネージャーのKの月収を書いた。その額が間違っていることもさることながら「こんなにもらっている」と言わんばかりに不特定多数が読む書物で明記した。原告側の弁護士に「あなたの昨年の所得はいくらですか?」と聞かれた百田は・・・kadookanobuhiko.tumblr.com/post/176440259…
2018-07-30 19:55:18百田はさくらと初めて会ったあと考えた。たかじんが自分に関するメモを残すはずがない、自分を利用しているのかもしれない、未亡人はある種の男たらしかもしれない、用心するに越こしたことはない・・・。そこまで警戒していた百田だが、最終的にさくらに帰依することになる。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/177546750…
2018-08-30 17:55:00放送局主催のたかじんを偲ぶ会で、百田はさくらの挨拶を聞きながら考えた。悲しみも傷も癒せてないのに華やかなイベントに引っ張り出され、たかじんの妻として振る舞わなければならない。これは残酷な見世物だーー。果たしてさくらは、百田が考えるような慎ましい人物なのか?kadookanobuhiko.tumblr.com/post/177573234…
2018-08-31 15:58:01かわいくて、しっかり者で、素晴らしい女性…知人のさくら評を聞いた百田は彼女に会いに行く。そこで見せられた”たかじんメモ”には百田が<本物のテレビマン、ジャーナリスト、作家>と書かれていた。『殉愛』のヒロインも著者も、人間・職業人としては文句のつけようがない。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/177856519…
2018-09-08 15:40:08「南京大虐殺はなかった」「(他候補は)人間のくずみたいなもの」。都知事選の応援演説でそう煽った百田発言は国会でも問題になった。さくらが見せた”たかじんメモ”には<百田しっかり守る>の文言が。百田はこれを自分の弁護と解釈したが、応援演説はたかじんの死後だった。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/177857179…
2018-09-08 16:10:04複数の関係者に話を聞き、書くべき内容は確認が取れたと豪語する百田。だが、裁判所に提出された取材ノートには、きちんと確認した形跡はなかった。取材も法廷戦術も未熟。証言台で『殉愛』を「この小説」と言い間違った百田だったが、実は本心かも。小説なら創作も許される。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/179376585…
2018-10-25 10:05:52〈やしきたかじんの弟子であり、後にマネージャーを務めたKが『殉愛』の著者・百田尚樹と版元の幻冬舎を訴えたのが、2015年10月28日。あれから、はや3年が過ぎようとしている。11月28日には、いよいよ判決が下される〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-10-27 22:44:55〈『殉愛』のエピローグには、百田自身が<読者にはにわかに信じられないかもしれないが、この物語はすべて真実である>と書き、本の帯には<かつてない純愛ノンフィクション>と謳われている。 果たして、作者が自作のジャンルを言い間違えるだろうか?〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-10-27 22:45:13〈『殉愛』の中のKの発言は、あくまでもさくらの”自主申告”であって、看護師長の取材で裏付けられたわけではない。つまり、そんな発言をしたかどうかは、かなり怪しい。百田はその上に、取材ノートにない台詞まで付け加えている〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-10-27 22:45:32〈では、このシーンの取材だけがいい加減だったのか? 他の記述に関しても、かなり怪しいと私は考える〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-10-27 22:45:50原告Kを取材しなかった理由を百田は、さくらを取材し、Kの彼女に対する敵意・憎悪を感じたと証言した。対立関係にあるなら、双方を取材しなければ一方的な記述になる。また、取材すれば出版差し止めの妨害に遭うことを危惧したとも主張。だが、さくらは同じことをしていた。kadookanobuhiko.tumblr.com/post/180018428…
2018-11-12 15:10:34〈ふたりが主張する”出版妨害”を、私自身が受けた経験がある。拙著『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』(小学館)を出版する直前の2014年9月7日。月刊『WiLL』編集長の花田紀凱(当時、現『月刊 Hanada』編集長)から、私の自宅に電話があった〉 twitter.com/kadookanobuhik…
2018-11-14 20:58:33