【足りてる】原発再稼働と火発についての再履修・まとめ編【足りてない】

今週ずっと続いていた、 「電力は足りているかいないか」 「予備力は足りているかいないか」 「ベースロードとしての原発と火発のネック」 の話を、最終日にふさわしくまとめました。
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加藤AZUKI @azukiglg

が、先に挙げた「熱源の減衰」と「設備の大型化」は解決できなかったんですね。今もある地熱発電所の能力が大抵小さいのは、そういった事情かららしいです。 これを解決する方法としての「高温岩帯発電」という新型地熱技術もありました。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:01:05
加藤AZUKI @azukiglg

これは、「湯が沸いてこないなら、地下の熱い岩盤に地上から水をぶっかけて、蒸気にして取り出せばいい」平たく言うとこういう感じの技術です。 豪州で実験が行われ、確か最近韓国だったかどこかでも行われたらしいんですが、副作用として地震が起きます。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:02:21
加藤AZUKI @azukiglg

数日前、米オクラホマ州のシェールガス掘削によって、地震の回数が4000%増えた、という記事の紹介がありましたが、岩盤に水を入れるということをすると、そういう「人工的災害」が併発してしまうという点で高温岩帯発電の課題点と似ているとは思います。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:03:47
加藤AZUKI @azukiglg

こういったこともあって、選択肢としての地熱は詰んだわけです。 また、原子力登場以前、高度成長期の日本というのは復興と産業発展と引き替えに、公害の時代でもありました。光化学スモッグとか、大気汚染とか、今の中国北京みたいなもんでした。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:05:56
加藤AZUKI @azukiglg

石炭火力を使う限りここから逃れられなかったわけですね。 石炭火力依存が高いと公害が解決できない。(公害問題) 石油火力依存が高いと中東の政情不安に対応できない。(オイルショック) これを体験した人々は、そのどちらでもない「原子力」という選択肢を支持したわけです。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:07:14
加藤AZUKI @azukiglg

このように、原子力の登場と支持というのは、「石炭と石油の課題解決」「増大する電力需要」というのが背景にあったわけです。 で、2011年の震災以降、原子力を再び止めてしまった我々は、「オイルショックのときに一度は解決した宿題を、もう一度やり直す」ということになりました。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:08:46
加藤AZUKI @azukiglg

前よりは金があるから、「札束を燃やして電気を作る」というような真似も今はできています。が、これは結局のところ「原子力という選択肢を選ばず、オイルショック時代を再現している」のと大差がありません。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:09:52
加藤AZUKI @azukiglg

「太陽光発電など再エネがあるのがあの頃と違う」と仰られるかもしれませんが、再エネはピークシフトの補助電力(それも関東以南の夏場の昼間に限る)に過ぎず、ベースロードになり得ません。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:11:03
加藤AZUKI @azukiglg

また、再エネの比率が高まると別の問題が顕在化してきます。 日本の再エネ(昔ながらの水力は別として)は、主に太陽光発電です。若干の風力もありますが、そのどちらもが「天候に大きくされるもの」なわけです。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:12:12
加藤AZUKI @azukiglg

ここ数日繰り返し出した、米倉山、扇島、浮島のメガソーラーは、発電状況の記録を公開しているので分かりやすいんですが、曇りや突然の雨などによって発電実績のグラフが1/2から1/3に突然下がったりするのをご覧になっていると思います。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:13:14
加藤AZUKI @azukiglg

こうした太陽光発電が、「突然、電気を作らなくなる」「と思ったら突然元に戻る」というような不安定な発電を続けた場合、需要のほうもそれに合わせて不安定に変わるかというと、そういうことはまずありません。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:14:08
加藤AZUKI @azukiglg

需要の変動は数分単位で大きく変わるような変動を起こさないわけですから、それを支えるものが必要になります。「ピークシフト電力の能力喪失を支える、別の予備電力が要る」ということです。台風が来たら完全休業する分を賄う力に火力が必要です。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:15:36
加藤AZUKI @azukiglg

これは、再エネが占める割合が大きくなればなるほど、「バックアップとしての予備力が必要になる」という考え方でよいと思います。 「再エネがちゃんと動いているなら使わないで済むけど、突然ダメになったらすぐに使えるような待機予備力」ということです。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:16:44
加藤AZUKI @azukiglg

今の日本の電力各社は、そのために使えるハズの待機予備力を、「安定して電気が足りている状態を作る」ために使ってしまっていて、それでも足りずに他社融通を受けている状態である、ということです。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:17:44
加藤AZUKI @azukiglg

僕が、「火発を全廃して全部原子力にしろ、と言っているわけじゃない」と繰り返しているのはこの辺りと関係があります。 火発の用途(待機予備電力)と、原発の担当(同じ出力で発電し続けるベースロード)の役割分担が必要だ、ということですね。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:19:13
加藤AZUKI @azukiglg

またこれも僕以外の方々からも口酸っぱく指摘されていると思いますが、「大口事業者に対する節電要請」というものが頻発しています。 この大口事業者というのは、企業の工場などですね。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:20:04
加藤AZUKI @azukiglg

家庭用の電力、例えばエアコンとか部屋の電気なんかもそうですが、それ以上に製造業は大きな電力を必要とします。装置を動かすにも必要ですが、アルミなど金属を溶かす電気炉は、その名の通り莫大に電力を消費します。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:21:25
加藤AZUKI @azukiglg

中部電力の0.07秒の停電(瞬電)で、操業停止した工場群の中に半導体工場があったんですが、その時点でコンベアに乗っていた製品、加工途中のシリコンウェハーとかは全部廃棄になってしまうそうで、数百億円という損害に繋がったと言います。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:22:53
加藤AZUKI @azukiglg

そういうことが起こり得るため、電気が止まったら経済的ダメージが莫大になります。故に、現代社会では「生活のため」以外の電力も決して止められないということですね。 故に、火力は火力で維持しつつ、原子力を戦列復帰させましょう、と言っています。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:24:04
加藤AZUKI @azukiglg

正直言えば、「原子力以外」でも構わないんですよ。 1)震災前の原子力発電と同程度の安定した発送電ができる 2)原子力と同程度の発電コストで発電でき、収益が上げられる 3)できれば支払う電気代は安いものがいい 4)そういうものが、今すぐ使える のであれば。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:25:38
加藤AZUKI @azukiglg

あなたは「原子力じゃなく火力をもっと増やせばいい」と繰り返してましたね。 1)石炭火力はCO2を増大させる 2)石油火力は旧式すぎる 3)LNG火力は既に輸入量が増大しすぎている 4)石油、LNGともに調達と輸送のリスクが従来以上に拡大してしまう この問題は日本は単独で解決できない。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:27:57
加藤AZUKI @azukiglg

以上から火力は「補充電力」としてこれ以上は無理。 水力は、ダムの増設が必要になりますが、建造、住民アセスを含め莫大な時間が掛かりますし、恐らく増設分では原発の抜けた穴を埋められない。 再エネは無理だと何度も申しあげましたので省略。 核融合はまだ未完成。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:29:29
加藤AZUKI @azukiglg

結局、 1)既に持っている 2)問題点を解消してある 3)使おうと思えば使い始められる状態にある という形で、スタンバイできているのが原発【しかない】んですよ。 現実解としては。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:31:06
加藤AZUKI @azukiglg

「節電は発電と同じ」と民主党政権時代にキャンペーンしてましたが、今回の熱波でそれは誰も言わなくなりましたね。 省エネに関しては日本は取り組みも早く、様々な省エネルギー、節約、節電技術が、震災よりずっと前から取り入れられてきました。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:32:25
加藤AZUKI @azukiglg

「カラカラに乾いたぞうきんを絞っても、水なんか出てこない」 のは当たり前なんですが、元々カリッカリに乾くぐらい取り組んできた日本の省エネ事情と照らし合わせると、「節電は発電」でもなんでもない、という。 省エネしてこなかった国と日本では事情が違うっていうことですね。 @luckygoeslucky

2018-07-28 10:33:47