山奥の親戚の家が「預かった親戚の子供を家畜と一緒に寝起きさせていた」という虐待話なわけではなく、元々一家揃って、ほとんど土間の家で家畜と寝起きしている農家だった、ということです。

うちの祖父母は、玉音放送を満州で聴いたそうだ。
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印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

うちの祖父母は、玉音放送を満州で聴いたそうだ。ソ連軍の侵攻から汽車で避難している途中で、「天皇陛下から大切な放送がある」というので、汽車を停めて、近くの家からラジオを探してきて、線路傍で皆で聴いたが言葉は難しいし、雑音ばかりでよくわからなかったという。

2018-08-16 15:15:17
印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

威張っていた兵隊さん達が途端に元気が無くなり、おとなしくしていた中国人が大喜びして騒ぎ出し、乗客の中に「日本が負けたらしい」という話がアッという間に伝わった。あれは怖かったそうだ。それからソ連軍に拘束されたり、難民収容所に放り込まれたりしながら、日本に戻って来た。

2018-08-16 15:17:47
印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

うちの町に住んでいた、当時小学生のお婆さんの話だと、その頃「アメリカ軍が上陸してくる」という噂が流れて、山奥の親戚の家に避難させられた。8月15日に「天皇陛下の大切な放送」があるという話が役場から伝わるが、山奥の地区にはラジオが一つも無く、若いお兄さんが自転車に乗って、町まで行った

2018-08-16 15:21:12
印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

その地区には自転車が禄に無く、舗装もされていない山道を無理矢理自転車で走っていたらしいが、夜になってもお兄さんが戻って来ないので、皆不穏な気持ちになっていると、お兄さんが警官と戻ってきた。「日本が負けて、戦争が終わった」と伝えるために。

2018-08-16 15:24:20
印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

その話をしてくれたお婆さんに、その時どう思いましたか?と聞くと、「これで家に帰れると思うと嬉しくて。山奥の親戚の家は布団もなく、家の中で牛と一緒に藁の上に寝ていたので、痛いし臭いし寝られなくて嫌だった。ご飯も不味かった。文句を言うと、「町の子はわがままを言う!」と怒られた」と。

2018-08-16 15:27:07
印度洋一郎 Yoichiro Indo @ven12665

この山奥の親戚の家が「預かった親戚の子供を家畜と一緒に寝起きさせていた」という虐待話なわけではなく、元々一家揃って、ほとんど土間の家で家畜と寝起きしている農家だった、ということです。

2018-08-16 16:49:52