[R-18]魔女シリーズ終~転生したら全知全能の神仙ショタだったので魔女を家畜にハーレムでやりたい放題する話・後編

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帽子男 @alkali_acid

おとめはうたう。 「舟ならきっともっとよいものがありますわ。魔女の島あたりに?おそらく」 「なんだと。何を言っている」 「だってそうでしょう?魔女が星々のかなたからこの世界に降り立ったあと、舟はどこかにしまっておくはずですもの」 「魔女が…星々の…かなたから?」

2018-08-28 02:45:09
帽子男 @alkali_acid

茫然とするヨーハンに、災の魔女はほほえみかける。弟子が師父にかける笑みではなかったが。 「あなたがたにはもう、かかわりのない話でしたね」 「ムンリト!!!!!!」 「さようならヨーハン。あなたのムンリトはどこにもいませんでした。はじめから」

2018-08-28 02:47:25
帽子男 @alkali_acid

魔女の牧場から離れた太陽のかけらの宮では、頭に蔦をつながれた二の数乗の神仙が、心をあわせて爆縮を行った。 まばゆい光が仙境を包み、血の勝利に酔う尸解仙ごと熱と衝撃がすべてを破壊し尽くした。

2018-08-28 02:52:11
帽子男 @alkali_acid

災の魔女は、神仙としての研鑽の成果を生かし、茂る葉を光を受ける帆に変えて、衝撃と熱が達するより早く、ゆうゆうと逃れ去った。

2018-08-28 02:52:43
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 火蜥蜴は、炎の四肢を持つ侠客と向かい合っていた。 「ようグラウ」 燃える鼻息を快く裸身に受けて、ジャジャは瞼を閉じる。 「待たせたな。迎えに来てやったよ」 赤烈火は低く唸って頭を伏せた。 「殊勝じゃないかい。じゃあもうちょっと小さくなりな」

2018-08-28 02:55:34
帽子男 @alkali_acid

赤鱗の巨躯は縮んでゆき、火妖の少年が立っていた。 「ジャジャ…」 「しゃべれるようになったかい」 「余は…ずっと…ずっと」 「くだらないねえ」 だるまに戻った女が小さな伴侶の胸に倒れ込む。

2018-08-28 02:56:53
帽子男 @alkali_acid

「やることやんな」 「うむ…」 二人は口づけを交わした。

2018-08-28 02:57:22
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 「なんだそのみっともない面は」 「そっちは縹緻をあげたな」 「貴様以外の男にもさんざん抱かれたのでな。特に暗行夜叉のセー様は貴様よりもずっと」 「はっ」 黒旋風のハインスカルは風読みのギギ、ギレナギナを引き寄せ噛みつくように接吻する。 「ほかの男がなんだと?」 「…忘れた」

2018-08-28 03:00:56
帽子男 @alkali_acid

「ハイン!」 「ギギ!」 二匹の獣人の雌が駆け寄る。 「ハインハインハイン!」 「ミカンか。いい女になったな」 毛むくじゃらの雌を空いた手で抱きしめるハインに、ギギがふんと鼻を鳴らす。だがそちらにも雌がしがみつく。

2018-08-28 03:02:24
帽子男 @alkali_acid

「ナハル…」 「ひさしいな相棒」 「ああ…本当に」 ナハルは笑った。 「私はすっかり年をとった」 「そうでもないさ」 瞳の魔女が頬を伝う黄金の涙をすくって、古なじみの鼻先につける。たちまち毛並みには色つやが戻って来る。 「何を…」

2018-08-28 03:03:57
帽子男 @alkali_acid

「ハインに抱かれるのなら、体力はあったほうがいい」 「私は…」 黒旋風はかかと哄笑し、二匹の雌の引き締まった尻を毛爪の生えた指でつかむ。 「ギギは察しがいい」 「いいのかギギ」 「こいつはそういう男だ」

2018-08-28 03:05:48
帽子男 @alkali_acid

風魔の王は、三人の妃と順番に口づけする。 「生き返ったかいがある」 「骸骨のままにしておいた方がましだったな」 憎まれ口をたたきながら、ギギはもう一度ハインに接吻をねだった。

2018-08-28 03:08:06
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 海霊の女帝ヘドローバは静かに伴侶を包み込んでいた。 「ヘドローバ様。おら、あの…」 「こうるさいちびだわえ」 「うん…」 「汝に友達を見つけておいたわえ」 「いらねえだ」 「つまらぬわえ」 「それより、おら、ヘドローバ様におねだりしてえものがあるだども」

2018-08-28 03:10:15
帽子男 @alkali_acid

ドゥドゥの上目遣いに、青海嘯はとろけそうな甘い表情で向き合う。 「何でもくれてやるわえ。黄金でも、宝石でも、汝の作りたい飾りを」 「ヘドローバ様の赤ちゃん…ほしいだ」 「…ややこかえ…やってみるわえ」 透明な触手があまた、浅黒い小柄な胴をまさぐり、股の付け根から胎へもぐりこむ。

2018-08-28 03:13:01
帽子男 @alkali_acid

あまたの雄を受け入れ、家畜として躾つくされた矮躯は、すぐ恍惚にふるえ、青く透き通った長躯にしがみついて、可憐に鳴いた。 「ヘドローバ様…ヘドローバ様…もぉ…離れねえでくんろ…」 「離れぬわえ…ずっと…こうしておるわえ…わらわのドゥドゥ…」

2018-08-28 03:14:56
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 「ロックの何がだめなの!」 娘が詰め寄ると、ほっそりした樹精の青年は妻の陰に隠れた。 「別にだめとは」 「だめじゃないのね?いいのね?」 「…いやでも…僕の知らないところで…」 ヴィヴィがムンザの耳をひっぱる。 「もう諦めなよ」 「うう…だって」

2018-08-28 03:17:12
帽子男 @alkali_acid

「抱っこ!」 「承知でござる」 両親の仲睦まじさに対抗するように、ヴェヴェはロックの腕に跳び込む。 「見てよ!ロックは運んでくれてすごい便利なんだから!」 「そんなの僕の作る巨人でもできるよ…」 「ロックの方が優しいし!」 娘がにらむのへ、母はちらりと夫を見る。 「ムンザ君」

2018-08-28 03:18:49
帽子男 @alkali_acid

「はい」 「ムンザ君は、あたしのこと抱っこしてくれたことあったっけ」 「…え、まって樹になれば」 「その格好で」 「だって…僕はずっと樹で」 「そっか…ロック君にはできて、ムンザ君には」 「で、できるよ!僕だって」

2018-08-28 03:19:55
帽子男 @alkali_acid

魔女の森の王は懸命に后を横抱きにしようとするが、いささか力が足りず、結局枝と根を伸ばして支える。 「うーん」 「ほ、ほら」 「なんか違う…」 「ええ…」

2018-08-28 03:20:50
帽子男 @alkali_acid

両親のいちゃつきをよそに、燈の魔女ヴェヴェは尚武ロックの胸板に頭を預ける。 「ねえロック…」 「ぬん!」 「あたし達の赤ちゃん…」 「ぬん!」 「守ってくれてありがとうね」 「ぬん!拙者の主君はヴェヴェ殿にござれば」 「主君かあ…いいけどね」

2018-08-28 03:22:32
帽子男 @alkali_acid

森の姫はふと木々の梢の向こうを見やる。 「ムンリト…リリ…あの子に…あたし、何をしてあげられるのかな…」 「ぬん…」 幼き巨漢もつられて同じ方を眺めやる。 「分からぬでござる…情けないが…」

2018-08-28 03:24:35
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 牧童のカズサは高く鳴いて果てた。その手を家畜のウィリンカが掴む。大小二匹の雌は並んで寝そべって、小さな雄達の高ぶりを順番に受け止めていた。 「カズサかわいい」 「ウィリンカも」 サルウとシュトイがそれぞれつがいとなった相手に口づけをする。

2018-08-28 03:26:56
帽子男 @alkali_acid

「まったく…入れ替わりたちかわり、よく飽きんな」 ハヴァフが頬杖をついてつぶやく。シュトイはふりかえって手招きした。 「来いよ」 「余は別に」 「お前がかわいいのも皆に見せてやるから」 「ぐぬ…貴様」 冬鬼の少年は幼い海霊のうながしに抗えずそばへ寄る。

2018-08-28 03:28:51
帽子男 @alkali_acid

「ほら、寝て、脚広げて」 「ほ、ほかのものが見ているであろうが」 「いいの」 シュトイが命じるまま、ハヴァフはつがいを迎え入れる態勢をとる。 サルウが憮然としている。 「シュトイ…」 「サルウ。ほら」 「ええ!?」

2018-08-28 03:30:38
帽子男 @alkali_acid

シュトイがちょっと意地悪な顔になる。 「ハヴァフはされる方が好きなんだ。な」 「ぐぬう…」 「そうなんだ。じゃあ私もハヴァフにするね」 ウィリンカが飛び掛かる。 「よせ!おなごにまで!シュトイ!止めぬか…あっ」

2018-08-28 03:31:52
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