ゴローちゃん飯屋の引き良すぎ問題。あるいは「孤独のグルメ」のテーマについて

多根清史 @bigburn

韓国ロケのゴローちゃん、韓国語もわからないのに飛び込みで入った店が大当たりばかりでヒキが強すぎると思ったw / “１人で食事嫌ってたのに…　韓国で「孤独のグルメ」人気：朝日新聞デジタル” htn.to/Tb9qMSXS

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

何度か言ってるが、個人的に孤独のグルメは「食を自分で選ぶ話」であり、だからこそ「食に失敗する話」がキモだと思っていたので、２巻やドラマ版の毎度当たりばかり引く路線は個人的にはちょっと違うのだ。

HIGHLAND VIEW @highland_view

ドラマ版『孤独のグルメ』のはずれ店無し問題。私もそこは少し不満なんだけど、実在の店を舞台に借りる以上、選んだお店がはずれだった、という展開はやりづらいだろうから、店選びに関しては仕方ないかな、とは思っています。ただ、やりようは必ずある。

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例えば、店選びの段階で失敗ができなくても、オーダーでミスすることは普通にありえるし、それは店の責任ではなく、客である五郎のミスにできる。孤独で初見ゆえに、常連の大半が頼む名物を食べそこねたとか、食べ終わってから、え？そんな裏メニューや特殊なオーダーできるの？と気づくとか。

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本編で五郎が店の名物をオーダーできず、自分の失敗を悔やみながらエンディングに突入しても、そのあとに原作者本人登場のコーナーがあるわけですから、そこで店の名物は紹介すればいい。これが五郎が食べこそねたメニューですか、とか言いながら麦ジュースと一緒に注文して、紹介でもすればいい。

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実写版であることで、失敗に制限があることは理解するけれど、確かに飛び込みで選ぶ店の満足度100%という能力保持者みたいに見えてしまうので、制限のある中で、食べたものは皆おいしかったけれど、なお悔いが残るみたいな失敗は工夫すれば色々できるとは思う。いわゆる大失敗は難しいけれど。

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自分自身、一人での外食の経験は結構あるが、店選びに失敗しなかったとしてもそれで満足の「孤独のグルメ」にはなかなかならない。初めての店で、胃のキャパシティとコストを考えながら注文するのはなかなか難しい。多人数ならさまざまな料理を試せるし、コストもかける甲斐があるけれども。

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実写ドラマ版だと、色々なメニューを見せるために五郎は特に健啖家だし、サラリーマンではないから、食事時間（時間帯も食べる時間も）も融通が効くし、独身でランチであろうとコストも気にしない。例えばカードも使えない店で財布に千円しか入ってないと気付き、あせりつつ工夫する五郎、とかね。

HIGHLAND VIEW @highland_view

店の責任ではないが、五郎のミスで財布に千円とあと小銭しかない。これで健啖家の五郎が満腹になるランチが食べれるだろうか。何皿いけるだろう？みたいなピンチをやってみるとか。まあ、五郎的にはまれにみるピンチだけれど、普通は胃とお金には制限あるので、みんな当然のようやってることですが。

モチチャッピー @Mochigai

@highland_view アームロックも店で絡んできた酔っ払っいに大して行使されましたもんね

HIGHLAND VIEW @highland_view

@Mochigai やっぱり店に対して迷惑はかけられないし、そこの客（本物でなく出演者ですが）をこらしめる、というのも、結構ギリギリな線だと思うので、あくまで酔った上のこと、みたいなエクスキューズは必要でしょうね。

モチチャッピー @Mochigai

@highland_view 美味しい店紹介みたいになってしまうのは仕方の無いことなのかもしれませんね 架空の店でやるにしても最後の作者が飲むやつ(曖昧)パートが作れなくなるので製作側としてもよろしくないのかも…

HIGHLAND VIEW @highland_view

@Mochigai 実在のお店をお借りしている以上、制限はいろいろあるでしょうね。ただ、ツイート続けていますが、お店に迷惑をかけない形での失敗もピンチも、色々と工夫できるのではとは思うんですけどね。

おりた @toronei

@highland_view 俺はコンビニ飯編やらないのが不満。あとデパートのフードコートとか観光地の食堂みたいなので、安っぽい飯食って「こういうところはこういうのでいいんだよ」みたいなのもないのがねえ。釣り堀の食堂の回はちょっとそういう要素あったけど、いい飯やったしなあw

HIGHLAND VIEW @highland_view

@toronei 安い飯、確かにないですね。コンビニ飯の回、好きだったけど、あれこそ五郎自身のミスで買いすぎたり、かぶったりしてる回だし、店に迷惑もかからないのでいいと思うんですけどね。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

本来的には原作の孤独のグルメも「店自体が外れ」というのはほとんど無い訳ですしね。「餃子定食でも食おうと思って入ったらライスやってなかった。餃子もライス代わりに頼んだやきそばも美味しいけどやっぱり白米が欲しいと内心不満」とか。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

まあ逆に「当たり」も実はほとんど無いんだけどな。原作孤独のグルメ１巻。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

もうちょい詳しくさっきの話をすると、「自己完結としての食」が孤独のグルメのテーマというかコンセプトだと思うんだけど、私は「自己完結としての食」を描く上で「食の自己決定」というポイントが凄い重要だと思ってんのよね。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

で、「自分で決める」という事はやっぱりそれで成功したり失敗したりするのが肝要ではないかと思う訳で、ドラマは全話見た訳じゃないからあんまり突っ込んだ事言えないんだけど、２巻が基本「飯屋選びに成功した話」ばかりになったのは物足りなかったんすよね。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

観光地の食堂でいろいろ上手くいかなかった時に「こういう所で飯に文句つけるもんじゃないぜ」っつって格好つけて納得しようとすんじゃん。俺にとってはあの辺に孤独のグルメの真髄が詰まってたりする。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

で、もっと言うと「自己完結としての食」を描く上で「食った飯が特別美味かったかどうか」にそこまで大きな比重が無い、ってのもまた孤独のグルメ１巻のポイントだったろうと思う。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

コンビニ飯が一番分かりやすいけど、別に回転寿司屋だって焼肉屋だってデパートの屋上のフードコートのうどんも甲子園球場のカレーも、別に「これは美味い。頼んで正解だ」みたいな話してないっしょ。別に不味い訳ではなくそこそこ美味く、そこそこ満足、という。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

「この飯が美味い！」みたいなエピソード、孤独のグルメの原作だとむしろエピソード数としては少数例なんすよね。１巻でそういうの描かれてたの豆かんと自然食カレーくらいじゃないですかね。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

ザックリ言うと、孤独のグルメは1巻では「1人で飯を食うとはどういう事か」が描かれてたけど、2巻では「1人で食ったこんな美味い飯」が描かれている。さらに簡潔に言えば、1巻では「食」が描かれてたけど、2巻では「飯（屋）」が描かれてた、と表現しても良い。

あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

ついでにちょっと加えておくと、徹底的に「自己完結としての食」を描いていた孤独のグルメでほぼ唯一ゴローちゃんが意思を持って人とぶつかったエピソードがあのアームロックの回な訳だが、