石動雷十太がただ1人認めた竹刀剣術家、神谷越路郎(妄想)

るろうに剣心第35話の最後。石動雷十太先生が「竹刀でビシバシやってる連中に剣を握る資格などない。ただ1人を除いてはな……!」と口にしたその相手は誰? というところから始まった、もしかしてその相手は剣心ではなく薫の父の神谷活心流創始者、神谷越路郎氏ではないか? という妄想。
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関連まとめ。
石動雷十太先生の話 - Togetter https://togetter.com/li/1188948

銅折葉 @domioriha

[第35話]るろうに剣心—明治剣客浪漫譚— - 和月伸宏 | 少年ジャンプ+ shonenjumpplus.com/episode/108335… 昔から気になってるんだけどこの回のラストのコマ、「竹刀でビシバシやって喜んでるやつに剣を握る資格などない」「ただ一人を除いてはな…!」ってこれ誰のこと言ってるんだろう。

2018-09-12 00:07:11
銅折葉 @domioriha

話の流れ的にこの「ただ一人を除いてはな」って言ってるのは雷十太先生だと思うんだけど、雷十太先生は「竹刀でビシバシやって喜んでる」人ではないのは明白だし、だとすると雷十太先生が「竹刀を使っている中に剣を握る資格がある」誰かを認めていることになるわけだが……?

2018-09-12 00:09:28
銅折葉 @domioriha

劇中に登場する中ではむろん前川先生ではないし、むろん薫とも思えない。弥彦や由太郎というはずもない。この時点で雷十太先生は剣心の実力は完全には把握していないし、剣心が竹刀でビシバシで喜んでる剣客と見えるとも思いづらい。

2018-09-12 00:12:03
銅折葉 @domioriha

かといってこれが雷十太先生以外の台詞とも思えないし、剣心が「ただ一人を除いて」みたいなことを言うとも思えない。好意的に解釈して、雷十太先生のセリフを受けて剣心が「竹刀剣術にも意味がある」と反論の主張をしたと仮定しても、「ただ一人を除いてはな」はちょっと文脈がヘンだ。

2018-09-12 00:14:47
銅折葉 @domioriha

以上からして、ここで雷十太先生が「竹刀でビシバシやって喜んでいる」のにも関わらず「剣を握る資格がある」存在が、少なくとも一人いると認めているようにしか読めないのだが、当然ながら劇中にそんな存在は登場しないし話題にも出てこない。いったいどうなってるんだこれ。

2018-09-12 00:16:30
銅折葉 @domioriha

なんらかのセリフのミス、あるいは間違いで意味が通じなくなってしまったというのが一番自然に思えるが。(現在の世の中で真に剣術の意味を理解して剣を振るって良いのはこの石動雷十太ただ一人、みたいなことが言いたかった?)完全版とかでも直ってなかったような気がするんだよなあ。

2018-09-12 00:18:08
銅折葉 @domioriha

この時点で雷十太先生の設定がまだ固まっておらず、真古流とかその他の剣客集団の構想が存在してなかったとするなら、「この石動雷十太ただ一人」の意味合いだったということで成立するとは思うんだけども、このあとすぐに塚山邸会談になるしまったく未設定だったとも微妙に思いづらいんだよなあ。

2018-09-12 00:22:04
銅折葉 @domioriha

次点で剣心を褒めた、というのがまあありそうな流れだけど、「ただ一人を除いてはな」はちょっと言い過ぎというか褒めすぎてる感じはする。この次の回で剣心と立ち会ったあとならまあ分からなくもないが、確かにすごい身のこなしはしているが秘剣飯綱を避けられる前にそこまで剣心を評価できるものか?

2018-09-12 00:25:12
銅折葉 @domioriha

「竹刀でビシバシ」は道場に居合わせたところから、剣心もその仲間だとひとくくりにして考えていたが、道場主の前川先生よりも明らかに「出来る」剣客がいたことに気づき、「だがこの竹刀野郎達の中でお前だけは違うな?俺にはわかるぞ?」という感じで指摘したというのが、まあ自然かなあ……

2018-09-12 00:29:10
銅折葉 @domioriha

この時点で雷十太先生は少なくとも剣心はまともな剣客として、古流をつかう相手として優れた腕を持つとはっきり認識していたということか。で、次回の立ち会いで飯綱すら避けるとんでもない腕前だとさらに評価を上げて認識するに至る。

2018-09-12 00:31:26
銅折葉 @domioriha

まあしかし、ここで実は雷十太先生には、竹刀剣術を使っているにも関わらず剣を握る資格のある剣客が別にいると認識していたみたいなのはあっても良いような。 ……誰だろうなあ。実は劇中で一番それっぽいの神谷越路郎氏ではないか。

2018-09-12 00:35:45
銅折葉 @domioriha

るろうに剣心第35話の最後のコマでで石動雷十太先生が「竹刀でビシバシやって喜んでる愚物」にもかかわらず「剣を握る資格がある」と認識していたただ1人の人物とは、神谷越路郎氏ではなかったか説。

2018-09-12 00:59:23
銅折葉 @domioriha

神谷越路郎氏は(現状ほぼ描写はないとはいえ)、若い頃は江戸二十傑と称えられた名門の前川先生と懇意にしていて、自分の道場を持ち、その娘である神谷薫嬢は剣術小町とあだ名されるほどの腕前であり、かつ自身が西南戦争にも従軍していた事を考えると相当の剣腕であったことは想像に難くない。

2018-09-12 01:03:06
銅折葉 @domioriha

第1話を観直したら越路郎氏は警視庁抜刀隊の一員として駆り出された、となっており、やはりその剣の腕前は優れたものだったと思われる。幕末の動乱を生き抜いて後、明治になってから「人を活かす剣」として神谷活心流を開いたことが語られている。道場もその時作られたもののようだ。

2018-09-12 01:06:45
銅折葉 @domioriha

活かす剣の名の通り、活心流の技は相手を殺傷する威力よりも、相手の攻撃を防ぎ、相手の攻撃力をを削ぐことに重点を置いている。奥義の刃止め・刃渡りはその思想の最たるものだが、薫が実戦に参加した京都の葵屋での鎌足との戦いでは、武器の特性を見抜いて立ち回ったり武器破壊を試みていた。

2018-09-12 01:10:35
銅折葉 @domioriha

比留間との戦いでも、薫は直接相手を狙うというよりは攻撃力を削ごうとしている節は垣間見える。また弥彦の戦いで見られるように、神谷活心流の根幹にあるのは「柄の間合」であり、これを用いた技は打撃、打突として相手を制する技術であり、竹刀剣術においても威力が劣らない技とも思われる。

2018-09-12 01:13:13
銅折葉 @domioriha

と、いうことであるならば、雷十太先生が全国津々浦々の道場を巡りその技量を確かめていたときに、竹刀をもって越路郎氏が偶然立ち会い、雷十太先生を制した。これは東京ではなく離れた地域の可能性もあるが、こうして越路郎氏が雷十太先生に実力者として認識された可能性もあるのではないか?

2018-09-12 01:16:12
銅折葉 @domioriha

越路郎氏が真剣での剣術に優れていたことは想像にかたくないが、その上でなお竹刀においても相手を制する技術を持っていたことから、雷十太先生が「竹刀でビシバシ」と認識しながらも「剣を持つ資格がある」と捕らえた可能性は十分ではないかと思われる。

2018-09-12 01:18:57
銅折葉 @domioriha

ところでふと気付きましたが神谷越路郎氏、警視庁抜刀隊に選ばれたということは斎藤一(どちらかといえば藤田五郎巡査)と面識ある可能性ありますね。抜刀隊自体は旧幕府側の剣客が汚名を濯ぐ、義侠などに駆られて参加した経緯もあるそうなので越路郎氏の出自が気になる。

2018-09-12 01:21:08
銅折葉 @domioriha

第5話で、薫の祖父である人物が、剣術家であると共に水墨画家でもあったという話が出てくる(余談ながらこれ売れば当面生活費に困らないという書はなかなか結構な額だとは思うが、ちょっとしたレベルではないのでは)。 神谷の家系は剣術家として相当優れた血筋なのであると想像できる。 twitter.com/domioriha/stat…

2018-09-12 21:15:25
銅折葉 @domioriha

雷十太先生が「竹刀を扱うにも関わらず剣を握る資格がある」と認めたのは薫の父である神谷越路郎氏ではなかったかという妄想の続き。 ……とは言っても、越路郎氏の動向が北海道編で描かれそうなので、現状で分かることはほとんどないわけであるが。

2018-09-12 21:17:02
銅折葉 @domioriha

越路郎氏は幕末の動乱を潜り抜けて、活心流という流派を自ら興し、あれらの奥義を考案して実戦レベルに高め、西南戦争で警視庁抜刀隊に参加したという経緯がある。雷十太先生が立ち会ってその実力を評価するに十分な実力を持っていたという点は成立するだろうと思う。

2018-09-12 21:19:22
銅折葉 @domioriha

次に、雷十太先生がそんな越路郎氏を真古流に誘ったり、あるいは実力があるのに黙って見逃したのか&飯綱を使う雷十太先生が越路郎氏を倒せなかったのかというポイントについて。これは両者の両者の戦闘スタイルがわりと噛み合ってしまったためではないか。

2018-09-12 21:21:07
銅折葉 @domioriha

越路郎氏の活心流は自身を(そして相手を)活かす剣。雷十太先生の古流とは真逆の思想である。その上、武器破壊などで相手の戦闘力を削ぎ、戦闘を終わらせる(恐らくは不要な闘争を避け、自分から逃げることも)考慮する流派だろう。

2018-09-12 21:24:23