2018-09-13のまとめ

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Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

人が感じる主観的幸福感の度合いを年齢別グラフにすると、人生の始まりと終わりでは高く中年期で落ち込む「U字型曲線」を描くという結果は、一般的に知られた結果である。(最近の研究では、Blanchard and Oswald(2008)、Kahneman and Deaton

2018-09-13 23:23:49
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(2010)を参照。また、日本においても、松島他(2013)でも回帰分析の結果においてU字型曲線が示されている。)我々の調査で用いたデータでも、同様な傾向を確認することができ、図11で示されるように、35~49歳で主観的幸福感は下がっている

2018-09-13 23:23:49
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世帯年収階級別主観的幸福感の所得弾力性(横軸は世帯年収階級値で単位は万円) pic.twitter.com/qmtkP6d2rC

2018-09-13 23:23:49
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(・д・)ホォー 弾力性が正であるので、所得が増加するにつれて主観的幸福度が増加する。しかし、弾力性は1以下なので、所得の増加率ほどには主観的幸福感は増加しない。その変化率の比も1100万円で最大となることが分かる。序論で議論した「イースタリン・パラドックス」は異なる国のデータを

2018-09-13 23:28:33
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比較した場合、より高い所得が必ずしもより高い幸福感をもたらしていないというのが「イースタリン・パラドックス」であった。ここでは日本のデータを用いて、所得と主観的幸福度の関係を調べた。所得が増加しても、幸福感は比例的に増加するわけではないというのがその結果である。

2018-09-13 23:28:33
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主観的幸福感の重回帰分析結果(標準化係数) pic.twitter.com/hujcz98GnD

2018-09-13 23:28:34
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統計的に有意な変数のみで重回帰分析を行ったモデル10の結果を見ると、男性ダミーは統計的に有意に負となっており、男性は女性よりも主観的幸福感が低いことが示されている。年齢に関しては、二乗項が正の符号を取っていることから、年齢と主観的幸福感との関係はU字型になっていることが分かる。

2018-09-13 23:28:34
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この結果は、図11で示されるU字型と整合的である。一方、学歴は統計的に有意ではなく、主観的幸福感には影響を与えていない。世帯年収額は主観的幸福感に有意に正の影響を持っている。

2018-09-13 23:28:35
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個人年収は有意では無かったため、モデル10では除去している。自己決定指標は、主観的幸福感に対して有意に正の効果を持っている。

2018-09-13 23:28:35
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主観的幸福感を決定する要因の重要度(標準化係数) pic.twitter.com/55Lw87dRlf

2018-09-13 23:28:36
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所得が学歴に相関するように、所得、学歴が自己決定に相関するという可能性も考えられる。自己決定度が高い人は、物事の達成度が高くなり、所得が高く、学歴も難易度の高い大学に入学する人が多くなるという関係である。

2018-09-13 23:28:36
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

本研究では、重回帰分析を行うことにより、所得と学歴が幸福感に与える直接的な効果は分離しており、自己決定が幸福感に与える直接効果からは所得と学歴の効果は分離されている。ただし、自己決定が所得と学歴に影響を与え、間接的に幸福感に影響を与えている部分については、推計を行っていない。

2018-09-13 23:28:37
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(´-ω-`)ウーム したがって、自己決定の幸福度に与える影響は、間接効果を含まない分だけ過小評価をされている可能性がある。それでも、自己決定が幸福度に与える影響は、所得や学歴の与える影響に比べて、大きいのである。

2018-09-13 23:28:37
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(。 ・ω・)フム 年齢との関係では、幸福感が中年期で落ち込む「U字型曲線」を描き、所得との関係では、所得が増加するにつれて、主観的幸福度が増加するが、所得の増加率ほどには主観的幸福感は増加せず、その変化率の比も1100万円で最大となることが分かった。

2018-09-13 23:28:37
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

また、幸福感を決定する要因としては、健康、人間関係に次ぐ変数としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えることが分かった。自分で人生の選択をすることで、選択する行動への動機付けが高まる。そして満足度も高まる。そのことが幸福感を高めることにつながっているであろう。

2018-09-13 23:28:38
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