- yosidagumi2025
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タイムスリップ・ヒコボシを倒した行幸であったがタイムスリップ教団の執拗な追撃にあい流石の行幸も疲弊していた。そしてこの追撃者は只者ではなかった。『観念しなさい追い詰めました。我がマスターの仇取らせていただきます。父であるあなたを苦労のない穴に送ることが穴のマスターへの手向けです』
2018-05-22 22:21:47体毛に覆われた胸板を巨大な腕叩きタイムスリップ・ゴリヒコが自らのパワーをアピールする。『我がマスター、見ていてください』行幸は覚悟した。息子殺しの報いだ。息子を慕う部下によってなら最後を迎えることも良いだろう。ゴリヒコはタイムスリップナックルウォークで接近!ゴリラパンチ!
2018-05-22 22:25:14行幸はタイムスリップ・ゴリヒコに多くのタイムスリップ者を葬った行幸パンチで迎え撃つ!『ッッッッッ!』だがゴリヒコのマッスルゴリラアーマーは行幸パンチを容易く受け止める!バナナだ!ゴリラは体毛と筋肉の連動でバナナを自在に操りバナナスキンによる防御とバナナフルーツによるカロリー回復!
2018-05-22 22:28:25『私はタイムスリップ教団会計補佐、この程度の計算など戦闘中でも可能ですよ』ゴリヒコがナックルウォークモードから二足歩行によるフンナゲッティングフォームに変形、廃棄物の投擲による遠隔攻撃も可能な形態をとる!ゴリヒコは行幸との位置計算をしフンを確実に当てるべく身構える。『クソ……』
2018-05-22 22:31:33だがゴリヒコは動きを止めた。危険な臭いを感じとったからだ。『行幸!なぜそんなお猿さんに手間取っている!おまえは最強を目指すんじゃなかったのか?』行幸は信じられないといった顔で兄を見た。『よくも俺の兄弟をいじめてくれたなお猿さん』足に死臭を纏い救世主がエントリーした。
2018-05-22 22:34:24雪那は一種のデジャヴを覚えた。いやある意味走馬灯とも言えた。堕ちていくクニヒトとセイントメシアサードがダブる。あの時は父が助けてくれた。だが父はもういない。父を助けれなかったからだ。銀色の腕のアームヘッドがこちらを見て笑う。『所詮下等種なんてこんなものですよ。さあ楽になさい』
2018-05-22 22:39:27アガートラム、タイムスリップ・リバース・ラウンズ、タイムスリップ・ソラヒコの操るそのアームヘッドが侵略者の神とダブる。『さあ、一瞬で楽にしてあげましょう』アガートラムが銀の腕を変形させる。貫くつもりなのだ。ギュルヴもアスカロンもヒヒイロノカネも間に合う位置に居ない。
2018-05-22 22:43:09リアルメシアBBの出力を最大解放する。自らを救うのは自分自身だと、礼三郎の親戚のヘンタイが言っていた。救えなくとも足掻こう、足掻いてみせる。みんなそうして来たのだ。マキータならそうする。リアルメシアがアガートラムの突進に対し、危険な下降回避を図る。ソラヒコにとってそれは意外だった。
2018-05-22 22:47:22激突寸前というよりエーテルの外壁を削るその回避によりアガートラムはリアルメシアの皮をするだけで上空を通過していく。リアルメシアはそのままエーテルの外壁を蹴って跳躍!アガートラムのケツにダブルライフルを放つ!アガートラムは旋回!次は更にギリギリを攻める!そこへ青い光が射した!
2018-05-22 22:50:31アガートラムとリアルメシアの間に4本腕のセイントメシアが出現!『貴様……』セイントメシアのパイロットは激昂!『俺の娘に何をするんじゃあ!』村井幸太郎はアガートラムを睨んだ!『雪那、今度は救ってみせる』
2018-05-22 22:53:14ヒヒイロノカネの前に岩めいたアームヘッドがタイムスリップ出現!『ククク、貴様も運が無い。いや最初に俺様の手にかかって倒れることができるのなら下手に希望がないぶん幸せかな』『何者だ』『俺様はタイムスリップ・イワヒコ、俺様のアームヘッドカラドボルグでしぬがよい』『来い!』
2018-05-22 22:57:17カラドボルグの丸太めいた腕がメキメキと異音をたてる。カラドボルグがヒヒイロノカネにどう仕掛けようか思案していると太い光線が降ってくる!カラドボルグが回避!『コイツは僕に任せて!』『テルミ!』イワヒコは光線を放ったアスカロンを見た。『ヤマビコ!』イワヒコは狂乱!
2018-05-22 23:01:19かつて下等種と舐めてかかったヤマビコによって傷つけられたプライドが疼く。『そうだ!ヤマビコォ!貴様は俺様が倒さねばならぬ!』カラドボルグがアスカロンに向かいタイムスリップ拳を飛ばす!それを目くらましに巨大な腕による絞殺剣を繰り出すのだ!『コンバット!』アスカロンから別の声!
2018-05-22 23:04:39アスカロンの隠し腕がビームソードでカラドボルグの岩肌を抉る!『私はウィノナ、この子はテルミ、あなたはバカ!』『ヤマビコォオオオオオ!』イワヒコが吠える!
2018-05-22 23:06:13いくつもの私がいてどの私が本当の私 私が見ている私か 一番幸せな私か それとも一番世界に祝福されている私だろうか タイムスリップ賛歌断片
2018-05-22 23:11:11筋肉時間魔王サダヒコは運命のイタズラが生んだ存在であると言えた。運命のボタンの掛け違えにより礼三郎は本当の悪を定義した。そして世界を救うと決めた。サダヒコと礼三郎はどこで別れたのだろうか。あるいは。
2018-05-22 23:13:51タイムスリップ・サダヒコは探していた。宇宙を彷徨う魔物がこの惑星に存在する時代を。サダヒコがどう考えているかはわからないがそれは一種の慈善事業であるともいえた。サダヒコのアームヘッド、アダマンティンは崩れたファントム宮殿に佇んでいた。ここを滅ぼしたモノが近い。
2018-05-22 23:16:26それは人類の業が生み出したモノであり、コツヒコが執心していたヴィジャヤにある意味近いと言えた。ただヴィジャヤが筋肉対話の出来る神のような存在であるならそれはわかりあえぬ祟りのようなモノであるといえた。救世主を真似た悪意だ。向こうもこちらに気づいている。地面のピンク肉塊が蠢く。
2018-05-22 23:20:51宮殿の巨大な壁を破りソレが姿を現す。ソレを見てサダヒコは不快感と嘔気を覚えるが耐える。遠目では白い天使に見えるかもしれない。だがすぐにソレが紛い物と気づくだろう。人類の成れの果て、ピンク肉塊をただ消費するだけの魔物、その名前はネオメシアだ。『!!!』ネオメシアが唸った。
2018-05-22 23:24:54