時計屋シリーズ1~時計屋の話~

時計屋の話です。音叉時計と水晶時計の話は逆です。
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帽子男 @alkali_acid

男達は向かいの席にそろって腰かけた。 「次藤健作さんですか」 「そうですが?」 「警視庁の犬飼と言います」 「幣原と言います」 今更の挨拶だった。

2018-09-02 00:59:03
帽子男 @alkali_acid

手帳をちらりと見せてから、身を乗り出してくる。 偽刑事かと思うほどしばいがかった連中だった。 「時計屋というのをご存じありませんか」 「私は時計の卸をやっておりますが」 言いながら、ポケットに入れた音叉時計がまた震えるのを感じる。

2018-09-02 01:00:42
帽子男 @alkali_acid

喫茶店の客が一斉にある方向を見た。 窓の外にはまた霧がかかり始めている。 時計屋は溜息をついた。日記の続きを読むのはまた当分あとになりそうだった。

2018-09-02 01:02:09

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まとめ 時計屋シリーズ2~腹黒百貨店の話~ 腹黒百貨店の話です。ちなみにコンビナートのある町の市長はとっくに国政に進出していたはずでした。 1782 pv 5

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