- Kim_Kaphwan11
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アメリカで裸一貫から出発して成り上がる「アメリカン・ドリーム」が尊ばれるのは、こういうわけだったのですね。 そしてトランプ氏もアメリカン・ドリームの体現者です。 多くの人たちから支持されるはずですね。
2018-09-24 07:58:31『トランプ氏も、その価値観の中で評価されている』 『あれほどキリスト教の理念とかけ離れた言動を続ける人物を、何と白人福音派の8割が支持したという』 『トランプ氏本人も、彼の支持者も、大観衆の声を通して聞いているのは、神の是認の声なのである』
2018-09-24 07:58:31しかし記事では、このアメリカのキリスト教の考え方は「勝ち組」の論理であると指摘しています。 「成功した=神の祝福を受けた」なら「失敗した=神に見放された」ことになってしまいます。 個人がいくら努力したって、失敗することもあります。
2018-09-24 07:58:32一生懸命頑張ったのに、「失敗した=神に見放された」ことを受け入れられる人は少ないでしょう。 結果、上手く行かなかった理由を神以外に求めることになります。 「移民」だったり「中国」だったり「国際社会」だったり・・・。
2018-09-24 08:00:57『なぜ彼らにあれほどの不満が鬱積しているのかを理解するには、彼らの心の内にわだかまる「行き場のなさ」や「説明のできなさ」を理解する必要がある』 『だから人びとは、「アメリカを再び偉大な国にする」と豪語する成功者のトランプ氏になびいたのである』
2018-09-24 08:00:57また記事では、成功することの目的についても、危うさを指摘しています。 「成功した=神の祝福を受けた」という信仰がある内はまだ良いのですが、それが薄れると「成功すること」のみが目的になり、「成功して何をする」が忘れられてしまいます。
2018-09-24 08:00:58こうして成功して儲けたお金だけが成功者のもとに集まり、ますます格差が広がっていきます。 アメリカのキリスト教には、このような危うさがあると指摘しています。
2018-09-24 08:00:58記事では、最後にトランプ氏が大統領を目指した理由をこのように説明します。 『トランプ氏は、大統領になって何をしたかったのだろうか』 『もしかすると、何かをしたくて大統領になったのではなく、大統領選に勝って自分が世界最強の男であることを証明したかっただけなのではないか』
2018-09-24 08:00:58トランプ氏やアメリカ人の考え方は、信仰心の薄い私には、なかなか理解しづらいことです。 しかし「正気にては大業成らず」という言葉もあります。 もしかしたら、トランプ大統領はこの画像のようなお方かもしれませんね・・・。 pic.twitter.com/bedlyEwQJH
2018-09-24 08:00:58最後に「神義論」について少し。 記事では『現世の不幸を説明するための論理』と言われている神義論ですが、定義としては「世界における悪の存在が神の全能と善と正義に矛盾するものでないことを弁証しようとする議論」とされています。 ↓(コトバンク:神義論) ux.nu/jG3uz
2018-09-24 08:03:52つまり、「全知全能で人間を愛している神がいるのに、なぜ人間は様々な不幸に苦しめられるのか?」を説明する理論ですね。 キリスト教では、旧約聖書の「ヨブ記」が有名ですが、私は新約聖書の「生まれつきの盲人の話し(ヨハネによる福音書9章1節~5節)」を思い出しました。
2018-09-24 08:03:52この中で、「生まれつきの盲人」を見たイエス・キリストの弟子たちは「彼が盲目なのは、彼自身のせいか?それとも彼の両親のせいか?」とイエスに訪ねます。 ユダヤ教では「因果応報」の思想が信じられていて、本人が悪くなくても、先祖の因果で不幸が起こると思われていたからです。
2018-09-24 08:03:53これに対して、イエスは「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである」と答えました。 ざっくり言えば、 ①彼が悪いんじゃない ②だれのせいでもない ③彼にもいつか奇跡が起きる と答えたわけですね。
2018-09-24 08:03:53聖書では、このあとすぐに奇跡が起きて盲人の目が見えるようになりますが、まあこれは「お話」だからでしょう。 しかし、この言葉は世の不条理に悩む人にとって大きな慰めになると思います。
2018-09-24 08:03:53キリスト教の神は、別名「憐みの主」とも言われます。 神の憐み(慈悲)は、「負け組」にこそ注がれると思います。 『「負け組」こそ神の慈悲を受け、彼らにもいつか奇跡が起きる』 このような思想も現代には必要かもしれませんね。
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