まさのあつこさん■小田川はなぜ氾濫したのか【復習】

小田川はこのように樹木の繁茂を含め、圧倒的に河積が不足。本流の高梁川には成羽川を含めた各支流からも洪水が押し寄せて小田川をブロック&逆流。小田川の支流の堤防が決壊しました。
岡山県
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まさのあつこ @masanoatsuko
少しおさらいです。 高梁川と小田川が合流後に2本に分かれていた川(真ん中の図)のうち、倉敷の中心地に近い側の川を埋めて1本に(右図)した後、2度来た大洪水は2度とも小田川に集中したことがわかります。 pic.twitter.com/MVidasqSUn
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続き)氾濫がなぜ小田川に集約したかと言えば、1.高梁川との合流地点がボトルネックになってしまった上に、2.小田川が流れにくい川であり、3.国土交通省はそれを知りながらそれを放置していたからです。 pic.twitter.com/B8yXPJBSeq
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続き)これは国土交通省が作成した高梁川水系河川整備計画に掲載されている写真です。つまり、小田川が流れにくく氾濫しやすかった理由を国は知っていた。 洪水時には高梁川との合流地点でバックウォーター現象が起きる可能性も記載していた。 pic.twitter.com/sZA9VEe9nz
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続き)小田川と高梁川の合流地点では繁茂した樹木伐採、川底の浚渫で川の深さも幅も確保しなければなりませんでしたが、行われていませんでした。 pic.twitter.com/kKs4K5v7Jt
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続き)高梁川への合流地点0Kmから8Kmの区間で小田川の河積がどれぐらい足りないかを示すのが、オレンジの線。 つまり全区間で河川改修が必要だと国土交通省は認識していました。 pic.twitter.com/wz0hV4r8i7
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続き)図の黄緑色が、合流地点の0〜8Km区間で小田川が水を流すことが可能な量(河積)。 ピンクは、もし国が想定する洪水が来た場合に、河積が不足するところを示しています。 これは国土交通省が策定した河川整備計画の中に記載されています pic.twitter.com/zHj5NgN6Qz
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続き)堤防はあっただけではダメで、1.高さ、2.幅、3.水の浸透に耐えられる強さが必要ですが、この図では1と2についてだけ記載されています。 合流地点の0〜8Km区間の右岸、左岸それぞれ1.2が不足している区間も描かれています。 pic.twitter.com/BfgfQz0XVR
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続き)合流地点から1Kmぐらいにある矢形橋からの写真です。小田川はこのように樹木の繁茂を含め、圧倒的に河積が不足。本流の高梁川には成羽川を含めた各支流からも洪水が押し寄せて小田川をブロック&逆流。小田川の支流の堤防が決壊しました。 pic.twitter.com/39hwaTtDhl
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続き)逆にこうも言えます。 国は、この合流地点で小田川の洪水を小田川で氾濫させた。 結果的に2本を1本にした高梁川の下流では堤防決壊を起こすことを防いだ。
まさのあつこ @masanoatsuko
続き)真備町を犠牲にして、より人口が密集する倉敷中心部を堤防決壊から守ったのが、意図的なのか結果的なのかは、ここでは置いておきます。 もし、前者なのであれば、どこかの地区を犠牲にしてどこかを守る選択をしたことを河川管理者は、予め知らせ了解を取ることが「治水」だと思います。
まさのあつこ @masanoatsuko
続き)真備地区を犠牲にして、倉敷中心部を堤防決壊から守ったのが、意図的なのか非意図的な結果なのかは、ここでは置いておきます。 もし、後者であれば、河川管理者として最低です。河積不足と河川整備の必要性を認識し、それが抱えるリスクを人々に分かるように説明して来なかったわけですから。
まさのあつこ @masanoatsuko
続き)こういう書き方をすると心配なのは、今後、「知っていたのに何もしなかったと責められるなら、このような河積不足情報を公表しない」という方向へ向かってしまうこと。
まさのあつこ @masanoatsuko
続き)そうではない。どうしたらもっとリスクを分かりやすく知ってもらえるかに頭を悩ませて欲しい。
まさのあつこ @masanoatsuko
昨日からの続きで、その前からのおさらいから始めると、高梁川は沢山ダムがあるけど、殆どが電力と工業用水のため。河川法52条に基づく事前放流指導は国は行ったことがなく、一方で河道に頼った治水計画なのに小田川は放置されてきたこと呟きました。 pic.twitter.com/iqKru5tdqd
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結局、ボトルネックで下流が流れなければ、背水(バックウォーター)現象が支流側の上流への向かい、支流や支流の支流の堤防の弱いところが決壊を起こして広範囲な浸水を引き起こしました。 pic.twitter.com/jKnsUbBxBk
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続き)今回の被害を踏まえて、国は何をするのでしょうか。高梁川水系河川整備計画を見ると、事業メニューがズラリと並んでいます。 pic.twitter.com/wFKtoRWlIY
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続き)【紫】は高潮堤防建設、【黄緑】の断面とは堤防を高くしたり太くしたりすること、【水色】の浸透とは浸透しやすく崩れ易い堤防を強くすること。【ピンク】掘削は文字通り、【桃色】堰は可動化すると書いてあります。そして【オレンジ】付替。 pic.twitter.com/Z5VBiVZiU5
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続き)このオレンジ【付け替え】とは真備町の浸水被害の直後から国土交通省がしきりとバイパス工事を始めるところだった旨、情報を流していた事業メニュー。被災者を訪ねた時も、そんな話が聞かれた。反対運動があり進まなかった話も報道があった。が、 pic.twitter.com/DQauOsyotf
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続き)が、中止になったのは高度経済成長期にあった貯水機能も持たせる総合開発事業で20年近く前。 (ところでこんな洪水の通り道になんで貯水を考えていたのか?) pic.twitter.com/RhEjBAImOT
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続き)小田川をバイパスさせると描写する治水事業は、平成29年度までに約37億円で調査と用地買収の途中。 それだけの期間と予算があれば他に優先すべきことがあっただろうと思われるものだった。 pic.twitter.com/e8FJ7cCf0M
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続き)「用地買収には時間がかかります」を言い訳に巨額巨大な土木事業を優先させて、すぐにできる河川改修や堤防強化事業を後回しにして被害を出した。 典型的な戦後の河川行政あるあるです。 pic.twitter.com/hlJAeNbsOy
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コメント

大熊正喜 @ookumamasa 2018年10月11日
まとめを更新しました。★まさのあつこさんありがとうございます。引き続き読ませていただきます。
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