三つ編みおさげの筋ロリがでっかい雄に腹ボコォされる話

三十六歳はロリです(ドワーフ基準)
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帽子男 @alkali_acid

以前なら一瞬でできたはずの計算も、絶えず異形の夫が流し込む苦悶と官能のため幼妻の頭はくもり、うまくこなせない。 「いっぱひぃ…がんばるぅ…あたぃぃ」 「大儀である。まずは最初の子を孕め」 「ひゃぃいっ」

2018-10-20 23:13:54
帽子男 @alkali_acid

だがフィーニが宿した最初の胤は、月満ちずして生まれ落ちた。 丸々した腹を抱えたドワーフの娘はがにまたになっていきみながら、巨大な鉱塊をひりだしたのだった。 純度の高い紫鉄を。

2018-10-20 23:16:01
帽子男 @alkali_acid

「赤ひゃん…あたいとゴセムさまの赤ひゃん…しっぱい…しちゃった」 「捨て置け。お前の腹は悪魔の揺り籠に作り替わった…次はまことの仔を産めばよい」 「ふぁい…♡」 大悪魔の長い舌が伸びて小人の少女の口に潜り込み、二人の唇が重なる。

2018-10-20 23:18:19
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 才能はあっても世間知らずの採鉱師見習いを死地に送りだした魔鍛冶のダーギンは、音さたのなさにしびれをきらして、自ら山の下の王国の跡に降りた。 見出したのは紫鉄の塊。無造作に橋の上に捨て置いてあった。 「おお、あるじゃないか…いったいあの小娘は何を」

2018-10-20 23:20:29
帽子男 @alkali_acid

ダーギンが近寄って拾い上げると、鉱塊はいきなり二つに割れ、中から赤ん坊があらわれ、火のついたように泣き始めた。 「なんだと…ドワーフの仔?しかしこの紫の肌は…むうう!?」

2018-10-20 23:21:48
帽子男 @alkali_acid

魔鍛冶は嬰児と貴重な鉱物とを背嚢に入れてドワーブンキープへ帰還した。 仔はダーギンが失った採鉱師にちなんでフィーノと名付け、近所の女達の手助けも借りながら弟子として育てることになる。 紫の肌を持つ珍しいドワーフの娘は、やがて魔鍛冶として卓抜した才能を示すようになる。

2018-10-20 23:24:15
帽子男 @alkali_acid

どんなドワーフの男よりも優れた膂力と師匠をしのぐ該博。炎をしもべのごとく操るところから、口さがなく嫉妬深い同胞は「悪魔の腕」とも呼んだ。 悪魔の腕のフィーノはやがて、紫鉄のさらなる秘密と鍛錬を求めるようになる。 「師匠。あたい、闇の国へゆく」 「いかんいかん」

2018-10-20 23:26:03
帽子男 @alkali_acid

ダーギンは首を振った。 「ドラゴニアの新王がわしの技を聞きつけ、お抱えの鍛冶として招いて下さったのだ。わからずやのドワーフどもよりずっと話せる人物ぞ。お前も助手として来い」 「ドラゴニアにも古き闇の技は伝わっているというけど、本場はやっぱり闇の国だよ」 「あそこはとうの昔に滅んだ」

2018-10-20 23:28:11
帽子男 @alkali_acid

フィーノは鍛冶道具を背嚢に詰めながら首を振る。 「でも鍛冶場は残ってる。きっと闇の鍛冶の真髄が分かる」 「弟子が師匠の言いつけに逆らうというのか」 「うん」 「あっ…そう」 「じゃあね、師匠。元気で」 「そっちもな」

2018-10-20 23:29:47
帽子男 @alkali_acid

紫肌、悪魔の腕のドワーフ娘は故郷を後にした。母と同じ若さゆえの無謀さで、山の下の王国よりなお恐ろしき闇の国を目指して。

2018-10-20 23:30:46
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 「びえっくしょ」 闇の国の廃墟の都、朽ちた宮殿の奥の閨では、ゴブリンの醜女がくしゃみをした。周囲には銀髪白肌、黒髪褐肌の美女、黄肌細目と色とりどりの美女が裸身で横たわり、心地よさそうに寝息を立てている。 「へっ。まったく、おいらはいつまで女のままなんだ」

2018-10-20 23:33:09
帽子男 @alkali_acid

虚空をにらむと、壁をきらきら光る虫が這っている。蜘蛛だろうか。闇の国で見覚えがない類だが、何がいても不思議はない土地だ。 「ちぇ…まったくオークメイジの野郎今度会ったら…いや会わない方がいいや…はーどうにかもとに戻れねえもんかね」

2018-10-20 23:34:34
帽子男 @alkali_acid

闇の国の王であり、おとめらが侍る後宮の主でもある小鬼ボルボはうんざりとつぶやいた。 「とっとと男になって、ここを逃げ出さねえと、またろくでもねえ妃が増えるかもしれねえ…おっと縁起でもねえ」 ぶるっと震えてから暖かい肉布団のあいだに潜り込む。

2018-10-20 23:36:44
帽子男 @alkali_acid

「まさか、いくらなんだって闇の国までのこのこ出てくるもの好きな女がこれ以上いるはずもねえや。ギヒヒ」 まぶたを閉じたゴブリンが、考えの甘さを思い知るのにそう長くはかからなかた。

2018-10-20 23:37:46

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