児童文学本の萌え表紙論争を俯瞰するに

赤木かん子氏による擁護論への違和感を思いつくままに綴ってみた
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絵本・児童書の“萌え絵”論争――「子どもに悪影響」の声に、児童文学評論家が反論 https://www.cyzowoman.com/2018/10/post_206184.html @cyzowomanさんから

とんちきな理屈を述べておいでなので、思うところを述べてみますね。

uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 あーこの方、肝腎なところを巧みによけて論じているのがわかる。懸念派が眉をひそめているのは、おたく文化が性と暴力をコアに進化しながらも子ども文化のふりをして肥大している現状に、児童文学の萌え表紙が免罪符として使われかねない可能性についてなのですよ。

2018-10-24 16:35:28
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 その昔カバゴンというあだなの児童文化評論家がいて、結局、東映あたりが子ども向けの超合金おもちゃを売りつける際の免罪符役として重宝されて終わったのでした。 いったいこの国は何度このパターンを繰り返すのだろう。

2018-10-24 16:37:42
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 英語教育の権威とされる方々がきまって「小学校英語教育反対!」と訴えるのは、実は英語教育ヒエラルキーの頂点にいる自分たちのポジションが、早期英語教育の導入によって崩される未来を恐れているからでしかないように、この方の一見正論も、裏にポジショントークが見え隠れするの。

2018-10-24 16:40:30
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 中学英語教科書に萌え絵が使われて話題になったのを思い出してほしい。萌え絵とはおたく文化の産物。おたく文化はセックスとバイオレンスを中核に置きながらも子ども向けのふりをし続けるわけです。そして肥大進化を続け、外国メディアに限らずおたく文化の文脈と無縁な[続く]

2018-10-24 16:45:13
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 [続く]人々の目には児童ポルノと区別がつかないところまできてしまっている。「しょせんは子ども向け」を免罪符に欲望空間が無限に広がっていく。昔のラジオ深夜放送でわざと下ネタを連発して「おっとギリギリですねー」とリスナーを煽って共犯仲間意識を煽る構図。

2018-10-24 16:48:37
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 児童文学本の表紙にも、この裏メカニズムの手が及びつつあるわけです。懸念派はそこを実は問うているのですが、いかんせん語彙が足りなくて、おたく文化にそまってしまっている大衆からは「またまなざし村の奴らかよ」「フェミか」としか認識してもらえない。

2018-10-24 16:51:00
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 赤木かん子なんて、世のほとんどの方は名前も知らないはずです。ところが児童文学評論家なるよくわからないけれど権威ありげな肩書で、児童文学本の萌え表紙弁護の論を語ってくださるので「ほれー偉いひともこういってはるやんかー!」と持ち上げているように思えるのです。

2018-10-24 16:55:24
uroak_miku @Uroak_Miku

#児童文学評論家 どうもニホンジンは「子どもはそんなにやわじゃない」という思想がお好みのようですが、これは実は敗戦後に急速に広まった考え方です。大日本帝国という権威が崩れ落ちて、つまりはおとなが敗北して、子どもに未来を託した末に、こういう奇態な論争が生まれてきたように思えます。

2018-10-24 16:57:17
uroak_miku @Uroak_Miku

これ『涼宮ハルヒの憂鬱』。しかし角川つばさ文庫という、児童文学寄りのレーベルから出ているのですよ。2009年。 pic.twitter.com/5itFBhHtvm

2018-10-24 17:06:30
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uroak_miku @Uroak_Miku

同じ年にこのレーベルには『ぼくらの七日間戦争』が登場していますね。 pic.twitter.com/8qV4Dnc7xW

2018-10-24 17:07:48
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uroak_miku @Uroak_Miku

『ぼくらの~』は昭和の作品で、今でいうおたく文化とは違う土壌から生まれた青春小説です。 それが2009年には、ばりばりにおたく文化を出自とする『ハルヒ』と同じ枠で再デビューを果たしたこの事実を、どう考えるべきなのか。

2018-10-24 17:09:49
uroak_miku @Uroak_Miku

角川のある戦略を感じませんか。おたく文化と児童文学(と青春小説)を地続き化して、小学校の図書室から地続きで自社のおたくコンテンツに子どもたちを誘導しよう…こういう戦略。

2018-10-24 17:12:15
uroak_miku @Uroak_Miku

ほら、『不思議の国のアリス』なんて古典をさりげなく出してくるの。 「ほーらこういう王道の古典を当レーベルでは取り扱っていますよー」とアピール。 そして『ぼくらの』も『ハルヒ』も『アリス』も「児童書」ということで地続き化が図られるの。 pic.twitter.com/kisvq8uegM

2018-10-24 19:10:37
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uroak_miku @Uroak_Miku

青い鳥文庫版『若草物語』。2009年刊行。もろに萌え絵です。 pic.twitter.com/om1XDkSI5I

2018-10-24 23:01:23
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uroak_miku @Uroak_Miku

その果てに、東京書籍の英語教科書に萌え全開の金髪美人教師がデビューして世の話題になったり、地元の農業アピール用に人気ラノベのイラストを市の広告ポスターに使って袋叩きにされたりする、奇怪な事件が生じてきた。 pic.twitter.com/C74xq18qDD

2018-10-24 17:14:36
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uroak_miku @Uroak_Miku

BBCやCNNが、アキハバラを撮影して「児童ポルノでいっぱい」「人身売買の末にメイド服」と煽り立てるにまで至った。 おたく文化の市場肥大の歩みを知らない者にすれば、まさに驚天動地のハレンチな光景にしか見えなかったのです、きっと。

2018-10-24 17:17:10
uroak_miku @Uroak_Miku

「ここまではOK、ここからは✖」の一線は、国や土地や時代や文化によって常に揺れるし変わっていくわけですが少なくともその一線の判断が、企業群による営利的理由「のみ」によるものであってはいけない。そう思うのです。 twitter.com/KaoruKumi/stat…

2018-10-24 19:33:08
uroak_miku @Uroak_Miku

それなのにくだんの児童文学評論家マダムはですね、そういう企業の(そして資本主義の)裏メカニズムには目をつぶって、おそらく本心と良心から「子どもはそんなにやわじゃない」とセイロンをぶってしまったがために、ここまで私が分析してみせた事柄について、免罪してしまっているわけですよ。

2018-10-24 22:27:16
uroak_miku @Uroak_Miku

良かれと思って語った良識論が、かえっておとなの欺瞞を覆い隠し、事態を悪くしていく…何度このパターンを繰り返せば目が覚めるのだろう、この国は。

2018-10-24 22:28:27
uroak_miku @Uroak_Miku

そして「たかが」と思っているはるか水面下で、巨大なエネルギーが高速移動して、やがて陸地で巨大な波となってひとびとに襲いかかる…そのときまで誰も事態の深刻さに気付かない。

2018-10-24 22:30:48
uroak_miku @Uroak_Miku

ヨットで大洋に出ると、津波とであってもほとんど何も感じない。ほんの数十センチ海面が盛り上がったくらいにしか感じない。しかし海面下では、とてつもないエネルギーが高速移動していて、やがて海岸に達すると、何十メートルという大波となって街を破壊する…この構図に通じる。

2018-10-24 17:19:06
uroak_miku @Uroak_Miku

『まんがサイエンスⅥ』から。 pic.twitter.com/m14oLBKe5p

2018-10-24 17:28:07
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uroak_miku @Uroak_Miku

赤木の論説に「そうだそうだ」と盛り上がっている皆さんは、私の目にはかつてUSA人どもが「地球の温暖化?そんなのはうそだ、俺たちのせいで地球環境が壊れていっているなんていいがかりなんだそうなんだ」と息巻いていたのと同じに映るのです。

2018-10-24 17:30:24