エマに入試英語はこんな風に読まれている

0
uroak_miku @Uroak_Miku

「在京外国人生徒対象の選抜」の事前応募資格確認|東京都教育委員会ホームページ kyoiku.metro.tokyo.jp/admission/high… ほお、こういうのがあるんですね。私のエマにはこれがよさそう。公立高校は受けさせない予定だけど。

2018-10-25 16:32:09
uroak_miku @Uroak_Miku

1⃣はリスニング問題で、2⃣は日本に暮らすガイジン姉妹が休日のプランを立てている会話。 pic.twitter.com/9sAyGfANN0

2018-10-25 16:50:12
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

「日曜に公園いかない?」「いいわね」 この「いいわね」のつもりで「That sounds good.」が使われているけれど、これは「これからメシ食っていこう」のように、今その場で行動に出る案にうなずくときに使うフレーズ近未来のお話なら「That would be fun.」(楽しそうね)が好ましい。

2018-10-25 16:53:24
uroak_miku @Uroak_Miku

しかし高校入試で後者のフレーズは出せない。「would」は中学英語では原則扱わないから。実際は「Would you like ~?」(~はいかが)がミニ英会話枠で出てくるのだけどパターン暗記で済まされる。「would」は仮定法の枠とされるので高校からしか教えられない、と判断される。すなわち高校入試では✖。

2018-10-25 16:55:41
uroak_miku @Uroak_Miku

表を見せて、ふたりの会話をもとに、いろいろ推測させる。いわゆる「思考問題」ですか。定番ですね。 pic.twitter.com/cIN1EKfGmW

2018-10-25 16:58:52
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

そして姉妹の電子メール。空白部分を各人作文せよとある。国語問題で「学校の授業で発表するつもりであなたの意見を述べよ」と200字作文させるのと似ているか。 pic.twitter.com/oN4WDiGUzi

2018-10-25 17:07:24
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

昨年度の入試英語のできが惨憺たるもので、都の教育委員会に「これあきまへんでー」とメールでやり取りしたことがあって、その影響でしょうか本年度のは多少ましになっているのだけど

2018-10-25 17:11:15
uroak_miku @Uroak_Miku

「In Japan, some of my Japanese friends help me when I study it.」 お姉さんは日本の大学に通っていて日本文学を専攻している。「友人にときどき手助けしてもらっている」といいたいようですが「sometimes」はこういうとき避ける。「ときにはそんな良くないこともある」のニュアンスだから。

2018-10-25 17:16:15
uroak_miku @Uroak_Miku

「Sometimes I feel like quitting my job.」(ときにはこの仕事を辞めたくなることもある)とか、こういうときに使うのです「sometimes」って。

2018-10-25 17:17:31
uroak_miku @Uroak_Miku

『魔女の宅急便』で「落ち込んだこともあるけれど、私は元気です」を「ときには滅入ってしまうけれど毎日しっかり暮らしています」と読み替えて英訳するのはいいとして、この場合に「sometimes」は✖です。なぜなら「ときどき滅入ってしまう、もう帰りたい」のニュアンスになってしまうから。

2018-10-25 17:19:27
uroak_miku @Uroak_Miku

「I feel down a bit once in a while but I'm living all right.」 (たまに滅入ることもあるけれどしっかり暮らしています) この「once in a while」を「sometimes」にするとパパとママはきっと「いじめでもあるんだろうか」と心配してしまうので避けるが吉ですpic.twitter.com/VJjnlgpYdh

2018-10-25 17:27:28
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

本題に戻りますね。日本の大学で日本文学を専攻しているお姉さん(ちなみに彼女は自分を「university student」と呼んでいますが大学生は英語で一律に「college student」です、これ豆ね)の電子メール、ちょっといじってみます。

2018-10-25 17:30:09
uroak_miku @Uroak_Miku

「In Japan, some of my Japanese friends help me when I study it.」 お姉さんが日本の大学に通っていることはすでにわかっているのだから、いちいち「In Japan」(日本では)を入れる理由がわからない。

2018-10-25 17:32:30
uroak_miku @Uroak_Miku

「Some Japanese friends help me study Japanese literature.」(日本人の友人が何人か手助けしてくれて、それで日本文学を学んでいるよ)のほうがすっきりする。

2018-10-25 17:33:59
uroak_miku @Uroak_Miku

この試験問題の作成者の頭の中には、きっとこんな日本語の原文があったものと思われます。「日本では、それ(日本文学)を学ぶとき、私の日本人の友人のうち何人かがときどき私を助けてくれています」 「ときどき」は英訳ではトル。実際には常日頃から手伝ってもらっているのだろうから。

2018-10-25 17:36:42
uroak_miku @Uroak_Miku

こんな風にですね、この試験問題にある英文メールって、英語ネイティヴには一応通じるのだけど、なんか微妙にアサッテな英語なのですよ。 私宛に日本語でメールが来る。「ああ英語で考えて日本語にそのまま置きかえているな、いわんとすることはわかるよ、わかるんだけど」のレベル。それと同じか。

2018-10-25 17:39:24
uroak_miku @Uroak_Miku

3⃣。日本の高校での会話。ひとりはアメリカからの留学生さん。 pic.twitter.com/p5wZPIEeZq

2018-10-25 17:43:24
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

2⃣も日本で学ぶガイジン学生ネタでした。そして日本文化スヴァラスィーねた。

2018-10-25 17:44:27
uroak_miku @Uroak_Miku

「先週封切りのSF映画、すごいんだって。空飛ぶ自動車が出てくるらしいよ」 「な、なんだって、そいつはアメージングだ!」 「人類は将来、飛行自動車を作るだろうか」 「ああ、きっと作るさ」 戦前の『メトロポリス』公開時の会話でしょうか。2018年ですよね、今は。

2018-10-25 17:46:57
uroak_miku @Uroak_Miku

「Will they make flying cars in the future?」 「I'm sure they will.」 うーん主語が「they」なのがいただけない。先に「people」が主語で使われているので、それを受けての代名詞なのだと思うのですが―― こういうときは「we」(我々人間は)にするの!

2018-10-25 17:52:19
uroak_miku @Uroak_Miku

それからもうひとつ裏ワザを教えてあげる。「ever」を挿むんですよ。  Will we ever develop flying cars in the future? (いつか我々人類は空飛ぶ車を開発できるだろうか) こういう風にさりげなく「ever」を使いこなせるのが英語のセンス。

2018-10-25 17:57:52
uroak_miku @Uroak_Miku

そして再びの電子メール英文。 pic.twitter.com/vjqVh5FrOl

2018-10-25 18:00:42
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

いかにも「今のSNS時代に対応した英語を教えていますよ出題してますよー」な匂い。しかし中身はというと、私が受験生だったときの文通ネタとそんなに(というかたいして)違いはない印象。

2018-10-25 18:06:18
uroak_miku @Uroak_Miku

4⃣です。最終問です。またしても英語ネイティヴの同級生ネタです。舞台はやはり高校で、カナダからの女の子と仲良くなるお話。 pic.twitter.com/EEZ2nVBTQ4

2018-10-25 18:07:53
拡大