ヤキモチ妬かせたい

︎︎❤︎︎どうしてこうも、上手くいかないのかな。 私ばかりヤキモチ妬いて、ヤキモキして、もうそんな日々いやなんだけど、やればやる程に、空回り。…そんな時、高校の同窓会が開かれることになって…。
10
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
はぐ🕊 @516hug

その日…忠義くんからあれ以降連絡が来ることはなかった。「…はぁ…」気になって気になって、私は楽しめないし。「ごめんみんな…今日あんまり遅くまでは無理になっちゃった」そう伝え、皆が帰った後、「出るかな…」電話をかけてみたら。《はい、もしもし?》「えっ…」どう、して、女の人の声…?

2018-10-23 19:07:47
はぐ🕊 @516hug

《…あなた、誰?》「あ…」特徴のある声だから、すぐにあの女優さんだってわかった。…心臓がバックバクしてる…。忠義くん、いまその人といるの?…どうして?《…勘違いしないでほしいんだけど、酔いつぶれて送ってきただけ、だから。》「へ…」《私はこれで帰るから。》2人…今、家なの?

2018-10-23 19:13:48
はぐ🕊 @516hug

やだ。…そんなの…。帰るって言ってたけどほんとに帰る?忠義くんに何もしてない?そんな嫉妬が私を外に出させ、走らせる。「もう終電間に合わないかも…っ」走りすぎているせいか、息が苦しい。地元の終電に間に合ったとしても、忠義くんの地元の駅に行く、△△線の終電に間に合うかわからない。

2018-10-23 19:30:21
はぐ🕊 @516hug

「忠義くんっ…」なんとかギリギリ終電に間に合ったけど彼をロビーから呼び出しても返答がなくてそれから先に進めない。「何してるの…?」寝てる?それとも……。「もう…どうしろって言うの!!!」ロビーに虚しく響く私の声。苦しい。不安で仕方ない、「今日帰れないし…っ」ズル、とへたりこんだ。

2018-10-23 19:53:51
はぐ🕊 @516hug

『〇〇っ?…〇〇!』え。って顔を上げると、エレベーターから降りてきた忠義くんが居て、わたしのへたりこんだ身体を、支えた。『どうしたんっ?』酔ってたのはほんとなんだね。お酒の匂いする。「忠義くんこそ…呼び出したのに…っ」『え…ごめん…いま降りてきたから入れ違いかも…』

2018-10-23 20:00:20
はぐ🕊 @516hug

『どうしたん…?』服から香る匂いも、忠義くんの匂いだけで安心した。それで我に返ってみたら、私ほんと何してるんだろってなって。「いや…ううん…大したことじゃないの」『そんなわ「ごめん急に。…忙しいのに。わたしその、」「…あ、忠義くん出かけるんだよね、行っていいよ。」『は?』

2018-10-23 20:07:55
はぐ🕊 @516hug

『ほって行けるわけないやろ』「…うん、だから近くのホテル泊まる…」『なんで?俺んち泊まればええやん』「いや…忠義くん忙しいし…迷惑になるでしょ」『そんなこと』「急にごめんっ…」立ち上がり、出口に向かう私の腕を『〇〇、ちょっと待てよ、ほんまに泊まっていき、って』掴んで引き止める。

2018-10-23 20:15:44
はぐ🕊 @516hug

『迷惑とか、そんなわけないから。』「…うん…」『行こ…』「え、コンビニは、」『いいよそんなん』手を引かれ、エレベーターに乗り込む。…エレベーターの中で、二人きり。70階まではまだ時間がある。「ごめんね」「LINE…返さなくて」そう言う私を見て、眉を下げて笑う彼に…申し訳なくなった。

2018-10-23 20:27:15
はぐ🕊 @516hug

『なぁこっち見て』「ん?…っ!!」いきなり当たった暖かい感触。すぐに離してもらえるキスだと思っていたのに「っ…!」後頭部を抑えられて、どんどん深くなってく。「ちょ、んっ」『ん…。』エレベーターの中でこんなキスするのはドラマの中だけだと思ってた。「離しッ」『あかん…まだしてたい、』

2018-10-23 20:37:04
はぐ🕊 @516hug

『嫌われたんかと思ってた。』「っ違う」いつの間にか忠義くんの家の階に着いていて、また手を引かれて家に入る。「忠義くん…」『電話してくれたん後から気づいた。…寝てもうてたし、多分出たんは…』『でもなんも無いから。ほんまに送ってもらっただけ』「わかってるよ」ほんとは不安だったけど

2018-10-23 20:49:08
はぐ🕊 @516hug

『会うの、久しぶりな気がする』「あ、うん…」『ココア飲む?』「…や、…うんと…」『…』「へ、」ふんわりと忠義くんに包まれて、『なんかあるなら言うてな』「…うん、、」言えないけど…。「忠義くん明日は?」『仕事。』耳元で少し眠たそうな声が聞こえるから、「じゃあもう寝よ?」

2018-10-23 21:00:17
はぐ🕊 @516hug

『ん。…』頷く彼は、ベッドに入ってすぐに瞼を閉じた。「はぁ…」でもさっきまで不安だった気持ちが、だいぶ楽になった。「忠義くんは凄いね。」そうリビングから寝室に向かって呟く。すると、携帯に着信画面。「アキラくん…?…はいもしもし、」〈大丈夫だった?あの後〉「うん。ありがとう」

2018-10-23 21:07:29
はぐ🕊 @516hug

実はアキラくんに相談してた。終電間に合わなかったらどうしようって思って。「ごめん、夜中なのに」〈平気。…でも恋人にはもっと頼れよ?〉「うん、、」〈なんかあったら聞いてやるよ!〉あはは、って笑ってた時、忠義くんの携帯画面が光り[今日はありがとう💞]と、知らない女性からのLINEを知らせた

2018-10-23 21:15:58
はぐ🕊 @516hug

「……、」わかってるの。…わかってる。…わかってるの。忠義くんはアイドル。芸能人。だからこんなLINE一つで動揺して苦しくなる私がおかしいの。「…っ…」〈…どした、、〉「…ううん…何もないよ、」〈ほんとに?〉「うん。」電話を切ってから、私は何も考えず、忠義くんの家から出た。

2018-10-24 22:00:33
はぐ🕊 @516hug

大倉side 『…ん…』朝5時。今日は特別朝早い。ほんまに無理。朝嫌いもっと寝たい。…と思いつつ寝返りを打ち、アラームを止めて、また転がる。…『あれ?』なんで俺こんな転がれるん?…あいつは?〇〇は?ってなって重い体を起こす。『…は…』なんでおらへんの。シーンとした部屋。どこ行ったん…?

2018-10-24 22:05:05
はぐ🕊 @516hug

リビングにもおらへんし、『俺昨日〇〇に会って…』記憶違い?いやそんなことは。LINEしよ、ってLINEを開く。何個かメッセージ送るけど、流石に早朝。既読つくわけなかった。電話すんのも悪い気がするし…、どうしよかな…って考えてたら、pururu…ってマネージャーから電話『…起きてる、降りる』

2018-10-24 22:09:24
はぐ🕊 @516hug

〈大倉さん珍しいっすね〜!〉『ああ…』〈また遅刻されるかと思ってました〜〉『ああ…。』…あかんなんも仕事のこと考えられへん。…いや絶対〇〇に会ってる、はず。だってキスしたもん。『エレベーターん中で…』〈え?なんか言いました?〉『言うてない』〈あ。コンビニよりますかぁ〉『ああ…』

2018-10-24 22:15:01
はぐ🕊 @516hug

〈さっきから、ああ、ああ、ばっかやないすか〜〉なんやこいつ今日うざない??〈はい着きました〉『ああ。』〈ほらまたあ!〉『うるさい笑』ちょっと笑ってもたやんけ。俺は悩んでんねん。…こん時もっと真剣に考えてたら、ちゃんと連絡取ってたら…。知らん間に俺らに出来た距離を縮められたんやな。

2018-10-24 22:24:31
はぐ🕊 @516hug

それから、また〇〇と連絡が取れんくなって、ドラマも決まって尚更忙しくなってもうて連絡取れんまま2ヶ月。久々の休みがやっと来た。相変わらず俺が前送ったLINEは未読のまま。もっかい生存確認してみたら?ってヤスに前言われた。…けど俺、嫌われてんちゃん?と思いつつ、『頼む…』電話してみる。

2018-10-24 22:34:18
はぐ🕊 @516hug

5コール目で…「もしもし、」『あっ。』…変な声出た。情けな。『〇〇、』久しぶりに名前呼ぶ、し。…久しぶりに声聞く。『今日って何してる…?』「……休み」『会われへん?今日。』「…わかった」なんかちょっと違う気がする。彼女の声。前と、なんかちょっと違う気がして、焦る。「そっち行くね」

2018-10-24 22:39:26
はぐ🕊 @516hug

なんか、アッサリ来てくれる事になった。もっとなんかあるか思た。そういや、LINEは返してくれへんけどこないだも電話なら出てくれたやんな?その違いってなんなん??わかるようでわからんねんけど。…ちょっとモヤモヤしてたら軽く1時間過ぎてたみたいで、「忠義くん、」とロビーからのお呼び出し。

2018-10-24 22:43:47
はぐ🕊 @516hug

貴女side 『いらっしゃい』「…久しぶりだね」家に来るの2ヶ月ぶり。…ソファに座り、ちょっと一息ついたところで、先に口火を切ったのは彼。『…なぁ。LINEさ…』「…ごめん忙しかった」最後まで言われなくても、言いたいことは分かったから遮っちゃった。『前、俺んちきたよな?』…覚えて、ないんだ

2018-10-24 22:49:13
はぐ🕊 @516hug

「…どうだったかな」『来てなかったか、やっぱ。…来たと思ってたからLINE送ってもうてん。…ごめんね?』首を傾げ、謝る彼。「平気だよ」ねぇ。忠義くん、どうして覚えててくれてないの?「全然大丈夫」『今まで、どうしてたん?』「…普通、かな。…仕事して、何となく一日が終わって。って感じ。」

2018-10-25 20:09:39
はぐ🕊 @516hug

「忠義くんは仕事…」話の途中、携帯が、《アキラくん》と着信画面を知らせた。「あっ。」嬉しみが顔から溢れた気がして、すぐに口角をキュ、と締め直す。『……誰?』「ごめん、仕事の人から。」「出てくる。」そう伝えたら、忠義くんは駄目、とも言わないけど…頷きもせず、私を見ていた。

2018-10-25 20:20:09
はぐ🕊 @516hug

「もしもし」〈今大丈夫?〉「うん、大丈夫だよ」〈呑みに行かない?〉アキラくんは、私に対して何とも思ってない。私も、唯一できた男友達ってだけ。でも、"唯一" だから特別なんだと思うの。「ナミたちも〈今日アイツらいない。予定あるんだって〉だから、このドキドキも、好きとかじゃない、よ?

2018-10-25 20:27:32
前へ 1 2 ・・ 5 次へ