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ヨーロッパ中世の飲料水について

まとめました。
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大山羊 @exNiggurath1912

中世関連の誤解・偽史として目立つのが当時の飲料水の話。曰く「中世の水は汚かったからビールやワインを常飲していた」というもの。これは水を飲んでいなかったという部分に大きな誤解がある。実際には中世の人々は清潔な水を求め飲んでいたのだ。当時の医学書には清潔な水を飲むよう推奨されている。 pic.twitter.com/gBiWZtBriG

2018-10-29 21:25:36
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大山羊 @exNiggurath1912

勿論当時でも酒は好まれよく飲まれていたが、それは給水の代替手段という面はあまり強くない。給水泉や水道管も設置されたし、例としてスペインにはFontana del Bottinoという歴史ある水道があった pic.twitter.com/BvtUKTBRoc

2018-10-29 21:33:50
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大山羊 @exNiggurath1912

何故ここまで否定するかというと、医学書や逸話の残る水飲に対してはっきりと「代替として飲酒していた」とする史料・根拠が少ないというのが大きい。確かに沼などからとる水は不衛生だが、他にも井戸なりの水の確保手段を否定することが難しいのだ。 pic.twitter.com/iiPqzRq7ks

2018-10-29 21:39:17
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大山羊 @exNiggurath1912

まあしかし中世の人々が酒好きだったことはそうイメージと違わないのかもしれない。 pic.twitter.com/0fJDqKprzV

2018-10-29 21:41:46
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Java-lan(ポータブル) @lan_java

@Niggurath1912 当時のおっさんたちが酒場で「俺達は酒を水代わりに飲んでいるんだぜ~、うぃ~」って適当こいてた話が広く一般的に知られたって話なのかもしれない…

2018-10-29 23:28:05
しげのぶ @orosita_sigenob

@Niggurath1912 「聖水」ってただの清潔な水だったんですかね?

2018-10-30 09:44:48
大山羊 @exNiggurath1912

@orosita_sigenob 質問に沿った回答になっているかは判りませんが、当時は儀式によって清めた水、もしくは祝福されているとされた泉からとった水を聖水と呼んでいた例があります。

2018-10-30 19:54:45
しげのぶ @orosita_sigenob

@Niggurath1912 煮沸してたり、「儀式」で何か薬品入れたり、経験則で安全だとわかった泉から取ってたんでしょうか 或いは完全にプラシーボ効果かな?

2018-10-30 21:41:31
大山羊 @exNiggurath1912

@orosita_sigenob 儀式云々の詳細はちょっとわかりません、すみません。まあ聖水にするようの水は流石に用いられる前に安全性は吟味されるんじゃないでしょうか。

2018-10-30 21:58:24
大山羊 @exNiggurath1912

水の歴史についてはこんな本がおすすめです amazon.com/gp/product/146…

2018-10-30 22:36:26
大山羊 @exNiggurath1912

水はダメだという主張しかないのかというとそうでもなくて、7世紀のビザンティウムのAeginaの医者、Paulというおっさん曰く、「水はいろんな治療で使っているけど純粋なやつは最高だぜ!」と大絶賛しています。なおPaul氏は当時の医学界の権威であったようです。 pic.twitter.com/flKKK0k0vx

2018-10-30 22:56:20
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ルドガー・ウィル・クルスニク @Ludger_siromati

@Niggurath1912 @orosita_sigenob 特定の場所から取れた水を指す見たいですね(聖杯の記述について)。 ざっくり言うと湖の乙女がいたとされる湖の水や、祭壇や教会の付近で取れる″祝福(人々の祈り)を受けている水″。信仰対象の石像から湧き出てる水もらしい…… ワインは井戸水や小麦、果物汁もありますしおすし

2018-10-31 18:49:35
JINRO @Jinro11

@Niggurath1912 FF外から失礼致します ありがとうございます、長年の疑問がすっきりしました (アルコール飲んだら逆に体から水分出るやん&コレラの原因は汚染された井戸水を飲んだから<水の代わりにワインを飲んでたならなんでそこまで流行を……?)

2018-10-31 20:40:31
大山羊 @exNiggurath1912

@Jinro11 とっちらかった雑文ですがお役に立てたなら何よりです。一応補足しておきますと、ビールなどは清涼飲料水としての立ち位置に近くありました。あとコレラが世界的パンデミックを起こしたのは19世紀ですのでペストとの勘違いでしょうか?

2018-10-31 21:14:57

コメント

エリ・エリ・レマ・サンバディトゥナイ @mtoaki 2018年11月1日
やっぱりか。船乗りの場合はどうなんだろうな。
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文里 @wenly_m 2018年11月1日
まあ、清潔で飲用できる水を選別・製造するのに費用が掛かるから、今でもヨーロッパのレストランでは水と酒の値段が変わらないってのはあるよね
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アプロ @rUyaCVtIiRxgC9M 2018年11月1日
日本でも、清潔で安全な水を得るにはそれなりに苦労があったでしょうね
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しわ(師走くらげ)@寝貯めしたい @shiwasu_hrpy 2018年11月1日
mtoaki ちらっとggってみたけど、18世紀くらいまではやっぱ惨憺たるものだったみたい。数か月に及ぶ航海だと、陶器で内張りされて密封された水や葡萄酒も腐敗するんで飲むのに勇気が要るし、食糧も腐敗とネズミと蛆で船中えらいことになるのが常で、壊血病は基本で赤痢も普通だったっぽい。19世紀辺りでやっと真水にカルキを入れる、酒保導入、ライム・缶詰の導入などなどで劇的改善されたそうな(イギリス海軍の場合)。
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gx9900 @GX9900GUMDAMX 2018年11月1日
うーん、結局どのくらい水飲んでいたかわからんな。井戸の数がわかれば・・・
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深井龍一郎 @rfukai 2018年11月1日
江戸時代の町民が主に飲んでいたであろう玉川上水の水(江戸の市中にある井戸は玉川上水の末端であって本当の意味の井戸ではない)も、ボウフラとか普通に沸いてたみたいな話は本で読んだ覚えがあります。 輸入した天眼鏡で殿様の飲用水をみてみたらゴミだらけでびっくりした、みたいな記述も読んだ覚えが。
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さどはらめぐる @M__Sadohara 2018年11月2日
水は酒と違って長期保存が利かないため水源近くに住まないと安全に飲めないから、行軍時には水の代わりに酒となるのです。神戸が開港した際も、港の設備よりなにより、1か月樽で保管しても腐敗しない地元で採れる炭酸水のほうが、外国人船員からは高く評価されたほどですから。
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さどはらめぐる @M__Sadohara 2018年11月2日
イギリスの紅茶も、実際のところはそのままでは飲めない水をどうやって飲用するかの工夫の結果なので、昭和のころまで「水も茶もタダが当たり前」な日本が特殊なだけです。
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かつま大佐(永遠の10歳📛) @kamiomutsu 2018年11月2日
水の代わりに酒を飲んでいたという説には「のどが渇いたときのビールは最高」に通じる非論理性があるな。水分補給になってないじゃん
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さどはらめぐる @M__Sadohara 2018年11月2日
中世ヨーロッパでも乳製品の製造技術があるでしょうから、乳からチーズやヨーグルトを作った残りの乳清からも水分は取れたでしょう。中華料理も食材を高火力で短時間調理することで食材の水分を逃さず、仕上げに餡でとろみをつけることで少ない調味料でもしっかりと味がするだけでなく食材の水分を逃さず摂取できるので、食事からとれる水分もかなりあるのではないでしょうか?現代日本だと1日の摂取目安水分量の1/4は3度の食事から摂取できる計算です。
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サディア・ラボン(ドラクエ10ではヒエロサロメ) @taddy_frog 2018年11月2日
ノストラダムスは本職が医者で、水を沸かして熱で消毒を、最初にやったみたいです。
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エリ・エリ・レマ・サンバディトゥナイ @mtoaki 2018年11月2日
shiwasu_hrpy やっぱり「水はすぐ腐るので船乗りは水の代わりに酒(蒸留酒?)を飲んでいた」ってのも嘘っぽいですね。
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(あ)@お気持ちヤクザ @MutsuniNaruBeam 2018年11月2日
清水のない環境での無毒化・濾過なんかはどうだったんでしょう。水を沸かしてから飲むとかしてたのでしょうか。
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ブラキストン線の向こう側 @cupsoup2 2018年11月2日
十五少年漂流記で、水の消毒として酒を少し入れるシーンがありましたね
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ハロワナ @harowana 2018年11月2日
この時代は大抵お酒もどんどん水で薄めてます。
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LINSTANT@ほぼ全素材不足マン @linstant0000 2018年11月2日
古くからある村や町は大抵井戸か沢、泉を周囲に持っていた訳だからな。 じゃなきゃ農業用水など確保できるはずもないし… 醸造酒を水で割ればかなりアルコールの影響はなくなるし、水としては腐りにくくなるからねぇ。 まぁ、田舎の方からの水売りとかはいたんじゃないかな?
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しわ(師走くらげ)@寝貯めしたい @shiwasu_hrpy 2018年11月2日
mtoaki 当時の葡萄酒は度数やクオリティも酷かったのか「腐敗した」ようですし、幾ら度数が高かろうと、ただでさえ脱水症状を発症してるのに更なる脱水を促進するそんな酒を飲んだ日には死の覚悟だったそうですよ。あと幾ら陶製で密封された水も数か月して腐敗すれば「(当時の)下水の如き腐臭を放っていた」そうなので、度数の高い酒で滅菌消毒の線も恐らく潰れると思います。そもスピリタスだろうが入れたところでそんなくっさい水飲めるかっていう。
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毘藍 山風蠱(元16TONS) @moonintears16t 2018年11月2日
清潔な水もある所にはあったんやな……でもコメントを見るだにやっぱ水を簡単に消毒できるクロルカルキって偉大やったんやなって
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しぇりりん(万年欠食) @m_sheririn 2018年11月3日
新ルパンで「ボウフラの沸いてない水は飲むなって言われてた」ってセリフあったからなぁ(とはいえボウフラはちょっとした雨水の溜まりでも出るから)話戻して当時はまだ煮沸消毒って考えもなかったんじゃないか、と
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(Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS @koshian 2019年2月25日
Wikipedia にも中世では水は好まれずアルコールが飲まれていたというようなことが書いてあるんですが、そのソースになってる Melitta Weiss Adamson の Food In Medieval Times の48ページには確かに水自体よりも食物から水分を取ってた、というようなことは書いてありますね。しかしアルコールが水の代用とまでは書いてないような……(英語苦手) http://tinyurl.com/y2nmj8da
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danaide5 @danaide5 2019年11月25日
地下水は流速が遅いほど自然の浄化作用が働くので水質がよい。(大腸菌は地下で50日で死滅するとされる)ヨーロッパの地下帯水層の平均流速は20m/年~100m/年であり日本の1000m/年~100000m/年よりはるかに遅いのでイメージと違い井戸水の水質はひじょうに高い。ヨーロッパで水の問題が深刻になるのは井戸のキャパを越える都市過密化が進行した18世紀以降。
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