「宮崎真・早野龍五論文」問題に関する押川さんのツイートまとめ(2019.1.12作成)♯押川砲
- uchida_kawasaki
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(承前)(1)の右辺のパラメータkは、Cs-134/137の比で決まりますが、(1)式の下にある議論によれば、これはシミュレーションによる2号機停止時のCs-134/137比を用いて推定しています。従って、(1)式のtは2号機停止時(〜震災発生時点)を基準(t=0)としたものではならないことになります。
2019-01-01 23:58:59その解決で正しいと思いますが、僕も最初(1)式の右辺でtをt-0.65に置き換えて、あれ?となったので、補足します。 どちらが正しいかは(1)式だけでは決められなくて、(1)の右辺のパラメータをどう決めているかに依存します。(続く) twitter.com/yoh_tanimoto/s…
2019-01-01 23:54:06t をずらすのではなくて、t=0.65 での値を規格化するようです。これで元のグラフと合っているように見えます。 @hyd3nekosuki さんに教えていただきました。 twitter.com/hyd3nekosuki/s…
2019-01-01 06:07:32(承前)しかし、ここで触れたFig. 6→Fig. 7だけでも宮崎・早野論文のデータおよび解析の信頼性には重大な疑念が生じます。さらに、これに限らず他にも多数の不整合があるようです。従って、宮崎・早野論文を根拠に帰還政策等を論じることはできないでしょう。
2019-01-01 18:17:04(承前)ただし、社会的に一番問題になっているのは空間線量から実際の被曝線量を推定する際の「変換係数」ですが、Fig. 6→Fig. 7の積分間違い(?)はこれに直接影響するものではありません。(積分を1/2倍に過小評価していたからと言って、変換係数を1/2倍に過小評価していたとは言えない)(続く)
2019-01-01 18:11:35(承前)仮にFig. 7を描くときには初期被曝のオフセット分の加算を忘れていて、また理論式の「積分を間違えた」としたら、まあそこまでは理解できなくもないです。しかし、ガラスバッジの実測データによる積算被曝量をほぼ同じスケールで間違ったとすれば、どういう間違いなんでしょう??(続く)
2019-01-01 18:07:41(承前)さらに、黒川レターで指摘されているように、Fig. 7にはどう見ても初期被曝分のオフセットが入っていません(ので、少なくとも論文の記述はこの点で誤っています)。(続く)
2019-01-01 17:56:24宮崎・早野第2論文のFig. 7はFig. 6の積分から得られるはずですが、黒川レターにあるように t=0.65y でのdose rateを0.33μSv/hとすると、理論曲線の積分値はt=3yで4.74mSvに達します。t=0.65yでのdose rateの値に多少誤差があるかもしれませんが、明らかにFig. 7とは矛盾しています(続く)
2019-01-01 17:51:09黒川眞一さん(KEK名誉教授)による宮崎・早野第2論文に対するレター bit.ly/2Sw2cQ3 ですが、私の方でもレターの内容を(全てではないですが)確認しました。私が確認できた範囲では、黒川さんの主張が正しく、論文に重大な(と言ってよいと思う)不備があるようです。
2019-01-01 17:47:37↓で、結果的にも実際にそのような使われ方をしたわけです。仮に同意があってもひどい話だと思いますが、同意がなくてもそういう使われ方をして、あげくには解析に計算ミス(?)があって過小評価となると、何をか言わんや。
2018-12-29 20:39:56↓僕が住民でも、もし計測に参加した場合もデータの提供には同意しなかった可能性が高い気がします。理由は、先に書いたとおり、自分が生活に気をつけて被曝量を低減した成果が、「ほら実際の被曝量はこんなに少ない!」と汚染被害の矮小化に使われる可能性が容易に想像できるためです。
2018-12-29 20:38:05↓「伊達市が福島県立医大に提供したデータを情報開示請求で入手した伊達市民らは、『データには同意の有無を示す項目がある。見てないなんてありえない』と憤る。」 研究者側はデータを受け取っただけなので責任はない、とはいかないような。
2018-12-29 20:33:34伊達市が2万7千人以上の被ばくデータ無断提供 杜撰過ぎる個人情報の取り扱い AERA dot 2018.12.21 (木野龍逸) bit.ly/2Qci34a 「しかし論文では、不同意や未提出まで含めたデータを個人情報が含まれた状態のまま分析していた」
2018-12-29 20:30:30さすがにこの件をこういう一般論で美談(?)として片付けるわけにはいかないでしょう。 放射能汚染の「過大評価」を示す「正しい」「科学的データ」としてご自身でも一般社会に向けて宣伝されていたわけですから、ジャーナルにcorrigendum送ったら「計算間違いを認めた」のでよしとはとても言えません。 twitter.com/kentosho/statu…
2018-12-28 23:06:26論文になる段階でも色々な誤りがありうるし、それを後々検証可能な状態にすることが、どんな立場から科学的主張をするにしろ必要なことで、その意味で計算間違いを認めることはむしろ評価すべき twitter.com/masakioshikawa…
2018-12-28 22:33:02@NMFUKUSHIMA2011 @morecleanenergy J. Radiol. Prot. は査読有りでその分野で定評のあるジャーナルと理解しています。数学以外の一般論として、間違いや捏造があれば査読で検出できるはず、とは言えません。ただ、もちろん査読で見つけるべき種類の問題点もあります。本件がどちらかに該当するかは論文をちゃんと見ないとわかりません。
2018-12-28 18:01:11宮崎-早野論文: 「申立書では…図の一部に不自然な点があり、『線量を過小評価するための捏造(ねつぞう)が疑われる』」 流石に捏造とは思いたくない(私はまだ詳細を未確認なので判断できません)ですが、これを受けて御本人が「計算ミス」を認めたという経緯なんですね… bit.ly/2GIRfZW
2018-12-28 11:35:49@morecleanenergy いやその、その記事は目にしましたが、せいぜい数割のミスを想像してました。実測結果は国が設定していた係数の1/4だというのが売り(?)だったので、実は3/4でした、となると全然話が違うのでは。あと、1/3倍とかになると、計算にミスがあっても実データを見ていれば感覚的におかしいと思うのでは…
2018-12-27 23:43:14(承前)従って、仮に実際に被曝量が低かったとして、しかし生活パターンを変更している時点でQuality of Lifeが下がっているという被害を受けている可能性は高いわけです。これを被害がないことにすり替えてはいけない。除染や補償等の基準は、汚染密度・空間線量等を基準にすべきです。
2018-12-27 23:36:25↓そもそも、仮に手続き、測定データ、解析が全て完璧であったとしても、この種のデータを根拠に放射能汚染を甘受せよという安易な立論には私は反対です。なぜなら、住民は放射能汚染を意識しているので、事故以前の生活パターンを変えている可能性が高い。(続く)
2018-12-27 23:33:31「福島の被曝調査で分かった安全基準の過剰、除染の意義揺らぐ」 (元記事:ダイヤモンドオンライン) 「住民の外部被ばく線量は空間線量…に『0.15』を掛けた数値となり、国が設定した『0.6』という係数の4分の1にとどまったのだ。」 これが1/3の過小評価だったら、結論が… ascii.jp/elem/000/001/4…
2018-12-27 23:26:48↓いやその、僕も(というか僕は)計算苦手なんで(←おい)あまり他人の間違いを責めたくないのですが、この論文って「被曝大したことない論」の重要な根拠の一つとして盛んに取り上げられていたような…
2018-12-27 23:20:48「本人の同意のないデータが使われている」のは既報です(もちろんそれは重要な問題ですが)が、それは別にして 「早野氏は毎日新聞の取材に…『計算ミスがあり、線量を3分の1に過小評価していた』として出版社に修正を要請したという」と言うのは本当なんでしょうか?! mainichi.jp/articles/20181…
2018-12-27 23:11:53