吉見義明著「従軍慰安婦」はバアイアスが有るか否か。その2

MituzoさんとG.BSさんの対話を中心にただ時系列でまとめました。 議論振り返りようメモです。
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shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 「慰安婦は、彼女の家族に前貸しされたお金と、それに加えて利息を返済できた場合には」という条件を満たした上でということになる。

2019-01-15 21:51:34
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings そうすると、この460頁の原史料から読み取れるのは、「債務から解放された」というのは前借金とその利子を返済し終わった、ということになる。 『従軍慰安婦』152頁は「借金を返済し終えた者」と表現しているが、この460頁の内容に照らすと

2019-01-15 21:52:17
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 「彼女の家族に前貸しされたお金と、それに加えて利息を返済できた場合」とも「債務から解放された慰安婦達」とも置換することの出来る要約ではないか。

2019-01-15 21:52:42
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings この点を指して、 これ借金を返し終わらなければ認められなかったかのような記載ですね。実際は「債務から解放された慰安婦達を帰国させるべく手配」です。認められなかったのは「戦況ゆえに」ですね という氏の主張は、

2019-01-15 21:53:22
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 『従軍慰安婦』の「借金を返済し追えた者の帰国を認めること」という記述と、「債務から解放された慰安婦達を帰国させるべく手配」という原史料についての氏の記述とに差異があるという内容であるが、そのような差異を以上のような460頁の読解から認めることは当方には出来なかった。

2019-01-15 21:55:12
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 仮に同氏が主張を維持なさるのならば、より明瞭な御説明が必要であろう。

2019-01-15 21:55:29
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings そもそも「債務から解放された慰安婦達を帰国させるべく手配」という表現自体が原史料とは異なっており、原史料そのままを記すと「債務から解放された慰安婦達を帰国させる手配をしたにもかかわらず」であり、原文の引用に見えて実は相違があるという困った表記である。

2019-01-15 21:57:16
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 氏なりの原史料に当たるべきであるという「老婆心」だろうか。この部分に気付いたのはこの文を記している途中であったが、「帰国させるべく手配」と原史料の「帰国させる手配」では前者の方が帰国させようという軍の意志が強かったように読み取れるのだが、あるいは氏の「バイアス」の一種だろうか。

2019-01-15 21:58:30
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings さて氏の最後の文、「戦況ゆえに」の部分は同じ152頁のもう少し後の部分に、「第一一四連隊の朝鮮人慰安婦たちは戦況を理由に帰国が認められなかった」と明記されており、新書の記述と原史料の記述は対応している。

2019-01-15 21:59:05
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 152頁の当該部分を引用してみよう。 「たとえば一九四三年六月、ビルマの第一五軍司令部は借金を返済し終えた者の帰国を認めることにし、そのうちの一部は帰国することはできたが、第一一四連隊の朝鮮人慰安婦たちは戦況を理由に帰国が認められなかった。」

2019-01-15 21:59:31
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings より上位の組織である第一五軍レベルでは帰国が認められていたし、実際にその一部には帰国者も居た。しかし第一一四連隊の場合は「戦況」を理由に帰国が認められなかった、と規模の違う二つの部隊の話が並んでいることが分かる。

2019-01-15 22:00:07
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 氏の先程の主張は帰国を認めたのも戦況を理由に帰国を認めなかったのも同じ存在であるかのような文であり、この軍と連隊の位相の違いが反映されていないように読める。

2019-01-15 22:00:19
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings これに対して152頁は、「また、契約期間がある慰安婦の場合、年季が明けて借金を返し終えれば、帰国することができるはずだったが、交通手段がないためにあきらめなければならなかった慰安婦も少なくなかった。たとえば」で

2019-01-15 22:00:45
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings この後が先にも引用した、「たとえば一九四三年六月、ビルマの第一五軍司令部は~」の部分に続いている。

2019-01-15 22:01:07
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings こうして見てくると、この152頁の記述が「あたかも軍が拘束していたかのような記述」であるとか、「軍による拘束が行われていたとは読めない物を記述の一部を省くことでミスリードしているという話」という話であるとかの方が、本文から離れた余程「ミスリード」気味のまとめではないだろうか。

2019-01-15 22:01:59
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 152頁の記述は原史料から、第一五軍の帰国の容認も、第一一四連隊の慰安婦たちの帰国が認められなかった理由も「戦況」、交通手段がないということであったことも的確に要約している。

2019-01-15 22:02:35
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings むしろわざわざ第一五軍の中には「そのうちの一部は帰国することができたが」、と原史料以外の別の史料から、帰国者の存在まで公平に記述している具であり、 軍が拘束していた、という単純な記述に従っているのはむしろ「バイアス」の危険性を強調なさっておられる氏の側ではないかとすら考えられる。

2019-01-15 22:03:01
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings この152頁の記述はむしろ、直接的身体的な拘束というよりも、この節のそもそもの見出しである「経済的・精神的拘束」の提示を意図しており、前借金契約や交通手段のなさ、そして軍からの「説得」というむしろソフト面での自由の阻害要因を叙述している箇所ではなかろうか

2019-01-15 22:03:34
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 次に「他愛もなく」の箇所に話を進める。 後からリプライのあった広瀬直樹氏は「印象形成」、「確証バイアス」の点からこの省略に批判的であられるようだ。

2019-01-15 22:04:25
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings では広瀬氏に問うてみたいのだが、152頁のこの箇所、仮に「説得されて残留することに」の部分が、その「他愛もなく」を省かずに「他愛もなく説得されて残留することに」だったらいかがだろうか。

2019-01-15 22:04:43
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 恐らく広瀬氏は152頁の具体的な記述を読まれずに「印象形成」をなさってしまわれたのではと、私は氏の議論に対する紳士的態度の為に危惧する。

2019-01-15 22:05:22
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 少なくとも、では自分の批判に沿って「他愛もなく説得されて残留することに」という記述が152頁に書かれた時の印象までは比較検討されなかったのではないか。

2019-01-15 22:05:43
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 私が非常にこの「他愛もなく」という部分に関する議論で奇妙に感じたのは、『従軍慰安婦』のこの部分が「他愛もなく」を省いていることが原史料をないがしろにし都合の悪いことを隠している、という主張の割には、この「他愛もなく」が加わっても152頁の記述内容に矛盾が生じないということである。

2019-01-15 22:06:30
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings それどころかむしろ逆に、「他愛もなく」の部分が加わった場合の方が、かえって先日雷最も批判されるところの前述の軍のソフトな形での「拘束」ぶりがより強調されるようにすら考えられる。

2019-01-15 22:07:04
shigak19 @GBSso

@MituzoJ @fab4wings 私は『従軍慰安婦』152頁の記述はむしろ、原史料よりも抑制的で、淡々と交通手段がなく帰国できなかった慰安婦たち、そして帰国を希望したけれども「説得されて残留することに」なった慰安婦をむしろ客観視した内容だと考えた。

2019-01-15 22:07:25
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