- uchida_kawasaki
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なお「一〇〇ミリシーベルトは国などの資料で放射線の影響でがんの発症が増加し得る目安として使われてき」ましたが、100mSv以下で発症が増加しないということではありません。
2019-01-21 08:02:30これについては、(1)「わかっていない」を「ない」ものに置き換える、(2) 実際には低線量でも影響があることを示す複数の報告をとりあげない、というかたちで不適切に主張されてきたものです。
2019-01-21 08:04:13被曝が隠蔽されたことと、あたかも100ミリシーベルト以下では影響がないかのような主張が不適切になされてきたことの前、原発事故直後には、メルトダウンではないという事実に反する主張が色々なところでなされました。
2019-01-21 08:10:22そのような事実の捻じ曲げや不適切なデータの操作(この表現は曖昧ですね)は、勤労統計が操作されていたこと、森友学園をめぐる財務省の文書改ざんとも繋がっています。
2019-01-21 08:11:13上西充子氏が「『どうせ』が怖い。私たちが問題を忘れないで、きちんと事実が明らかになるまで粘り強く関心を持ち続けることが大切だと思う」と述べています。この「どうせ」はそうとはわかりにくいかたちで私たちの判断に入り込むことがあります。
2019-01-21 08:13:34例えば経済効果の甘い推定を含め複数の問題が指摘されている大阪万博について「決まったからには良いものを」という一見したところ耳に心地よい(「一見」が「耳に」というのは変ですね)主張がなされたりします。このように言う背景には「どうせ」決まったものは覆らないという諦めがありそうです。
2019-01-21 08:19:07被曝については、起きてしまったことは覆せないけれど、今、さらに余計な被曝をしないよう注意することは---生活様式によってどこまでできるかは異なるでしょうが---可能です。「どうせ」と諦めずに。
2019-01-21 08:23:20以下、2015年11月13日に亡くなられたstudy2007さんの著書『見捨てられた初期被曝』(事故当初「メルトダウンじゃないだす」のように誤ったことを言っていた人が読まずに否定した本です。読まずに否定したのは読むと否定できなくなる丁寧な検討の書だからです。)のコラムから引用します。
2019-01-21 08:29:35(studyさん自身の癌治療中)「1つだけ、私がどうしても受け入れられずにいることがあります。それは病院内の売店やエレベータで出会う小児がんの子どもたちです。・・・私が使っている薬と同等か、時にはそれよりも辛いとされる薬剤もあります。」
2019-01-21 08:37:26「小児がんはそれら[ご自身を含む大人のがん]とは決定的に違う理不尽さで溢れています。・・・[子どもは]これから成長し、学び、働き、出会うべき人に出会う、そういった人生の可能性を試す、その準備期間だったはずです。」
2019-01-21 08:40:18「ほとんどの親御さん、特にお母さんは子どもががんに罹った理由を自分の中に探し、そして責めます。先端医療に望みを託し、家計をやりくりして大金も支払います。・・・そして子どもは、自分自身が親の負担になっていることを気にかけながら、心と体の痛みに耐え続けます。」
2019-01-21 08:42:07「避けることのできるがんリスクが非科学的で理不尽な理由により、多数の子どもたちに押し付けられるのを、私は許すことができません。」
2019-01-21 08:42:53「原発事故によるリスクをコスト・ベネフィット論(利益と不利益)で計算する試みもあります。しかしながら、子どもたちの命や苦痛を電力会社の利益に換算する係数を私は知りません。」
2019-01-21 08:44:42「本書では、どうすれば罹らなくてもすんだ小児がんを防ぐことができるかについて、主に初期被ばくを中心に考えました。また、これ以上(それがたった一人だったとしても)小児がんを増やさないようにするために、大人は何ができるのかを読者の皆さんにも考えてほしいと願っています。」
2019-01-21 08:46:41「事故後間もなく、食品汚染の偏在が大きい段階にもかかわらず、わざわざ汚染食材を給食に混ぜ、放射性核種が検出されにくいサンプルを人為的に作成してから測る『給食丸ごと』検査などが横行しました。」
2019-01-21 08:54:19「被ばくリスクは総量と累積値で評価します。どんなに薄めても摂取する人数が増えれば集団としてのリスクは変わりません。むしろ、見逃しが増えることで被ばく総量の増加が懸念されます。食品による内部被ばくは作付け制限と賠償、および産地選別によって避けることができたリスクです。」
2019-01-21 08:55:49「専門家の役割とは、『リスクを感じにくくし、より大きなリスクを受忍させる」ための活動に加担することではなく、『リスクを明らかにし、より上手に回避する』ための方法をひたすら正直に提供することだと考えます。」
2019-01-21 08:57:09「何年か、あるいは何十年か先、福島での原発事故についての理解と対策は、風化してゆくだろうと思います。チェルノブイリの事故の後も、住民避難や被ばく防護について当時の知見をまとめた書籍は出版されていました。ただ残念ながら、それが福島の事故で十分に活用されたとは思えません。」
2019-01-21 08:59:41「・・・もしも万一、(もちろん二度とそんな事が起きないのが一番ですが)再び原発事故が起こり、その緊急避難のとき、身の回りの貴重品とともに本書が携行され、何かの役に立つことがあれば幸いに思います。」
2019-01-21 09:01:16再びの事故ではなく、現在継続中の東京電力福島第一原発事故の中で、改めて今どのように暮らし何をするかについて考えるためにも、今一度『見捨てられた初期被曝』を読みましょう。 iwanami.co.jp/book/b265987.h…
2019-01-21 09:03:09原発事故発生からもうすぐ8年。やっと「見捨てられた初期被曝」の1例が明らかになったと。studyさんは今頃天国で嘆いているだろうね… 今なお無駄な追加被ばくをさせられてる人もいるし…😞twitter.com/risa_mama117/s…
2019-01-21 13:04:46⬇︎studyさんの『#見捨てられた初期被曝 』が紹介されている。遺言ってイヤだ… 東京新聞朝刊こちら特報部 「余命わずか 放射線研究者の「遺言」」 「100㌔圏外に避難不可能なら原発再稼働 認めるな」 「低線量被ばく警鐘」1日 pic.twitter.com/yrj7UEkgNW
2015-11-01 07:33:58「初期小児甲状腺被ばく調査 (スクリーニング) の再評価のために――過小評価をもたらす要因とバックグラウンドを考える」study2007(「科学」2014年4月号) iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_…
2019-01-21 19:00:51「体表面汚染スクリーニングが示す初期甲状腺被ばく防護の不備――もうひとつの「実測データ」による線量推計」study2007(「科学」2014年5月号) iwanami.co.jp/kagaku/Kagaku_…
2019-01-21 19:00:52