「天罰」発言をめぐる末木文美士氏との対話(2011年5月5日)

『またか…末木文美士・国際日本文化研究センター教授が東日本大震災を「天罰」と主張』 http://togetter.com/li/130222 の続きです。
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佐藤哲朗(nāgita) @naagita

「人間の理解を超えた力もあるのではないか」とのことですが、説明概念があっても「知り尽くせる」とは限らない、というのは伝統的な仏教でも言っています。三時業は代表例です。地震は五大の変化として説明されます。予知が至難という意味で「人間の理解を超えて」います。(続く) @bunmao

2011-05-05 20:35:56
佐藤哲朗(nāgita) @naagita

(承前)むしろ神罰を持ち出した方が簡単です。地震について「天人相関説」や「善神捨国説」を言うのは、現象の複雑性に背を向けた幼稚な態度と思うのです。 @sunnapanna の仰るように慈悲に欠けた、苦の滅に資さない、という意味でも評価に値しないと思います。 @bunmao

2011-05-05 20:45:50
毒蝮三毒太夫 @sunnapanna

@bunmao その落とし穴にはまらない唯一の智慧の道が、仏道だと考えます。先生が仏教であることを標榜しないのであれば、それはそのような思想だということで収まりはつきます。しかし、仏教だとおっしゃるのであれば、断じて認めるわけにはいきません。繰り返しますが、流派の違いでははない。

2011-05-05 20:42:15
@Bunmao

@sunnapanna いろいろなご意見に一度に答きれませんが、まず、意見の押し付けをすべきでないということはまったく賛成です。もしボクの語りが権威を振りかざしての押し付けのように見えるのであれば、申し訳ありません。あくまで一つの考え方の提示です。

2011-05-05 20:44:50
毒蝮三毒太夫 @sunnapanna

@bunmao 言葉がキツくなってしまいましたが、学問の上では先生を尊敬しております。しかし、仏道を以って他者を導く立場にはおられないはず。天罰論については、どこをどう取っても仏教として認められるようなシロモノではないと私は考えます。これについては、是非ご一考くださいませ。

2011-05-05 20:48:03
@Bunmao

このような考え方は仏教ではないという議論は、しばしば言われます。もしかしたらそうかもしれません。ただ、ボクとしては、日本で仏教として伝えられてきたものの中から、どういう論を組み立てられるかということを目指しているのであって、そういう立場もありうるのではないかと思います。

2011-05-05 20:49:27
@Bunmao

@sunnapanna もちろんボクは「仏道をもって人を導く」などというつもりは毛頭ありません。ただ、先人の思想の中から、いろいろな可能性を探ってみたいというだけです。

2011-05-05 20:53:37
@Bunmao

@naagita 自然の奥にあるのは、必ずしも人間に好意的であるとは限らないと思います。悪意あるものもありうると思います。

2011-05-05 20:57:44
佐藤剛裕 @goyou

ダライ・ラマ法王が、五大の変化によって、世界にいろんな現象が起こるって言ったのは、人々が龍神なんかの自然神をちゃんと供養していないからだっていう神仏習合的見解を言外に含んでいますよ。→地神と四大の女神に対する供養文 http://t.co/W7rOo4x

2011-05-05 21:02:09
@Bunmao

@naagita 確かにアビダルマでも説明できるでしょう。ただ、ボクはたとえ幼稚であっても、日本で育まれてきた思想をできるだけ見直してみたいという思いがあります。ある意味では、大人の成熟した思想ではなく、子供の幼稚な思想に可能性を見ることがあってもよいのではないでしょうか。

2011-05-05 21:08:35
佐藤剛裕 @goyou

仏教と、人間の精神史のもっと古層に属する地神、水神、龍神などの自然神を祀る信仰を完全に切り離してないがしろにしてはならないですよ。

2011-05-05 21:10:16
松永英明@ことのは#ゲニウス・ロキ @kotono8

@bunmao 仏教と思うのではなく日本型思想だと正確に認識した上で採用するのはかまわないと思いますが。

2011-05-05 21:13:03
佐藤剛裕 @goyou

つまり、神話的思考を完全に否定しちゃいけないということです。

2011-05-05 21:13:20
毒蝮三毒太夫 @sunnapanna

@bunmao 「たとえ幼稚であっても、日本で育まれてきた思想をできるだけ見直してみたいという思い」と仰いますが、仏教とは別の行き方で、天罰論を高度な大人の思想とすることは可能です。為政者が、それを自分のいたらなさ故と深く思いを致す場合です。例えば今上は為政者ではありませんが、

2011-05-05 21:19:10
佐藤剛裕 @goyou

自然神をめぐる神話的思考を排除することは、自然と直接対峙して生活いる人々を排除することにもつながりますからね。

2011-05-05 21:22:07
毒蝮三毒太夫 @sunnapanna

@bunmao 責めるとすれば御自身のいたらなさを責めて国民の安寧をひたすら願われているように私には見えます。左巻きの自分にさえ、それは崇高な姿に映ります。天罰論とは、この限りにおいて許され、意味を持つものではないでしょうか? 対して石原都知事は? それに理解を示される先生は?

2011-05-05 21:24:35
Hide Kuroiwa @hidekuroiwa

末木文美士(すえき・ふみひこ)先生( @bunmao )が、中外日報2011年4月26日に執筆した、東日本大震災と、「天罰」についての記事が、議論になっているようです。 http://bunmao.cocolog-nifty.com/blog/

2011-05-05 21:25:47
@Bunmao

例えば、「トイレに神様などいない。それは子供を教える方便だ」というのが成熟した大人の考えかもしれません。でも、トイレにも神様がいて、ちゃんと見ているんだという、子供の発想を馬鹿にすることは出来ないように思うのです。実際、禅宗のお寺のトイレには神様がいますし・・・

2011-05-05 21:28:44
佐藤剛裕 @goyou

ということで、末木文美士先生 @bunmao のブログにコメントしてきたよ。 http://t.co/dYZMHAe

2011-05-05 21:37:20
佐藤剛裕 @goyou

ダライ・ラマの事を書いてたら、ちょうど議論の引き合いに出されてるんだもん(笑)

2011-05-05 21:46:24
Hide Kuroiwa @hidekuroiwa

学習院の新川先生の教え子のものですが、はじめまして。えーっと、ウスサマって架空の存在、方便なんじゃないんですかねぇ??? @bunmao 実際、禅宗のお寺のトイレには神様がいますし・・・

2011-05-05 21:50:01
@Bunmao

参考になる本として、最近、民俗学者の野本寛一氏が出した『地霊の復権』(岩波書店)があります。開発の中で、地霊がいかに忘却されてきたか、それをもう一度見直すべきではないか、ということが、豊富な実例で語られています。

2011-05-05 21:57:03
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

読みたい RT @bunmao: 参考になる本として、最近、民俗学者の野本寛一氏が出した『地霊の復権』(岩波書店)があります。開発の中で、地霊がいかに忘却されてきたか、それをもう一度見直すべきではないか、ということが、豊富な実例で語られています。

2011-05-05 21:58:31
しおん @shi_on_72

ふむ。RT @mittsko: 読みたい RT @bunmao: 参考になる本として、最近、民俗学者の野本寛一氏が出した『地霊の復権』(岩波書店)があります。開発の中で、地霊がいかに忘却されてきたか、それをもう一度見直すべきではないか、ということが、豊富な実例で語られています。

2011-05-05 22:00:39