『まどか☆マギカ』 ほむらとさやかの一方通行な思い

相楽 @sagara1

しかし、先に見てきたように「「願いと対価」、そして「願う手続き」の正しさ」といういう視点、特にさやかと仁美の対比で考えるならば、彼女たちの三角関係の帰結はまどか☆マギカの他の要素と調和する。もっとも、理屈やフェア・アンフェアで決まる恋愛関係なんて視点、実に変な話だけど。

相楽 @sagara1

……ところで、『魔法少女まどか☆マギカ』という物語は、そういう意味で相当変な話ではないだろうか。変といえば、何よりもまず『魔法少女まどか☆マギカ』の作中世界を貫く「願いと必ず伴う相応の代償」という設定。 これこそは、作中最大の巧みな大嘘だと考える。

相楽 @sagara1

QBを通しエントロピー云々を持ち込みうやむやにしてはいるが「願い」という心の動きを熱力学の法則もどきに組み込む手つきと理屈は乱暴などというものではない。「相応」はどう決める？なぜ「必ず」？一つの大嘘を軸に偽りの「現実味」を生み出したこの作品のケレン味を、僕は愛してやまない。

相楽 @sagara1

さて、余談はさておき、本論たる三角関係に戻る。三者の中で、さやかは上條に捧げた犠牲が自分の一方的な思いであることは終始認めている。そして、世界を恨み魔女となっても、上條は恨まず、その恋情と憧れは捨てなかった。 やはり、美樹さやかは健気可愛い。

相楽 @sagara1

もっとも、「恋情と憧れは捨てなかった」のではなく「恋情と憧れだけは捨てられなかった」。上條本人ではなく、さやかの憧れを託し抜いた虚像なのだろう上條もどきを魔女空間で飼っていたのだし……と見てしまうと哀れだ。 でも、美樹さやかは哀れ可愛い。

相楽 @sagara1

え？10話の使い魔を見ても、仁美の事は恨み抜いていた？ いや、それは仕方ない。 相手が倫理的に悪くない、恨むのはアンフェアだと分かりきっていても……むしろ、それだからこそ尚更、あれだけ自分に都合が悪い相手は恨まずにいられない。 うん、美樹さやかは恨めし可愛い。

相楽 @sagara1

志筑仁美は友人にも自分にもフェアなやり方で自らの願いに向き合い、恋人を得た。それと、11話のまどか母と担任の先生の会話によれば、美樹さやかの死の後は酷く自責の念に苛まれ、苦しんだらしい。普通に考えて、とてもいい子だ。それでも、美樹さやかは残念可愛い。

相楽 @sagara1

上條の内面は前述のとおりよく分からない。しかし、何も知らないのだから誰を選ぼうと自由なのでは。さやかは幼なじみで熱心に看病にも来てくれた相手だが、彼にとってそれ以上の相手ではなかったというだけの話。それはそうと、美樹さやかは、切なく可愛い。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

@sagara1 さやかは自分の行動に自覚的なのが救いですよね。8話でまどかにキツく当たった時も泣いてましたし。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

さやかが上條にストーキングしてた節はあるのだけど、かと言ってそれで押し通さなかったのがさやかの良い所だと思うんだわ。この辺、良くも悪くもほむらと似てるよねぇ。

相楽 @sagara1

そんな中、第三者の視聴者が、QBによる魔法少女契約のさせ方を腐しつつ、さやかの犠牲を元に仁美や上條を悪く言うのはとても奇妙だ。さやかを勝手に代弁して上條に対価を迫るのは筋論として、ある意味QBより性質が悪いものでは。ただ、繰り返すが、恋愛はそもそも契約ではなく筋論も何もないが。

相楽 @sagara1

あと、最後にこれだけは言いたい。美樹さやかは可愛い。健気可愛い。哀れ可愛い。恨めし可愛い。残念可愛い。切なく可愛い。そして、可愛いは正義。奇妙だろうが性質が悪かろうが不条理だろうが単なる難癖だろうが、上條恭介は腹を切って詫びるべきなのかもしれない。 正義なら仕方がない。以上。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

さやかは上條と無理やり結ばれる気はなかったし、ほむらもまどかとの日常へは戻れないと割り切ってるんだと思う。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

実は「上条がさやかを嫌ってた」というソースも実は無いんだけどね。両想いだった可能性は恐らくないけど。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

ほむほむがストーカー化してるのは否定出来ないけど、かと言ってまどかがほむらを嫌ってたというわけではないだろう。むしろ今回のループにおいてもまどかは「ほむらちゃんとみんな仲良く出来ないのか」という事をそれなりに考えてた節がある。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

8話のアレは、自分の好意の理由（どこかで遭った事あるの？）に言い返す勇気がまだほむほむになかったせいやね。9話ではクールさを頑張って保とうとしてるし。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

まどかがほむほむに頼んでた事を考えると「みんなと仲良くして欲しい。私の代わりに助けてあげてほしい」だと思うんだよな。ていうか、さやかなんだけどそれ。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

今回のまどかがほむほむに抱いてた感情は、「この人気持ち悪い」じゃなくて「みんなと仲良くすればいいのに」だよ。実際しょっちゅうそう言ってるし。まあ、その元凶はまどかにあるわけですが。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

まどかが居なくなったけど、他のみんなとヨリ戻したくさい改変後はそれこそまどかの願うままなわけですね。よく出来てるよ。最高の友達は、たった一人じゃないから。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

人間関係に保険かけとく希望やね。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

そういやヘタレではあるけど余裕は今よりあった初期（まどかの魔女化を観る前）のメガほむ時代はさやかと仲良かったんだよな。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

魔法少女になる前のほむらが「普通になりたい。普通に勉強して普通に体育の授業を受けたい」とまどかに語ってるのがすごく切なくてね。勉強が出来て体育も上手くなってもまどかとの付き合い方は変わってくる。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

リセットすればするほど日常は離れていく。ただ、ほむほむはまどかが黒猫を守って魔法少女になった事を知ってるから、むしろそんなまどかが好きだったんだと思いたいけどね。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

後は「最高の友達」を信じるなら、それこそ今まで頑張って来た事が無駄じゃなかった。がんばってと声をかけてくれる事が、ほむほむにとっての救いだったのだと。マゾいけどねw　まどかは天然でやってる。ほむほむはそれでもよいと思ってる。素敵。

天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

普通の女友達としてはさやかの方が普通なんだろうけどね。でもまどかとほむらの関係はもうちょっと煮詰めた感覚がある。愛情であり師弟関係であり同士であり。だから、大好き。