これがエレン先生の祖父母――『Jack & Betty』を分析しましょう(中二編)

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uroak_miku @Uroak_Miku

26)まとめページ。動詞一覧でまた過去分詞が載ってる。 受動態も完了形も未デビューなのに過去分詞が一覧に載ってる。 今なら検定を通るかどうかわからない。 pic.twitter.com/7AuEsdkpGh

2019-03-14 13:20:34
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27)ジャックくんが語る。お題はなんとアインシュタイン博士。 当時なお現役ですね。もっともジャックのお話は小話ですが。 pic.twitter.com/nr7bY8Nctz

2019-03-14 13:30:48
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28)ベティのお話。 笑った、これはしゃれた小話。内容はあえてここで説明しないでおくので皆さん読解あれ。 pic.twitter.com/KwsoicccrX

2019-03-14 13:35:11
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29)ここまでが Unit One ですか。 中一後半でデビューした過去時制のおさらいのようです。動詞の過去形がいろいろ出てくるし。

2019-03-14 13:37:23
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30)いろんな助動詞がわーっと出てくる。すでにデビューを果たしている者たちが、改めて咲き乱れる。「can」や「will」のほかに「may」「shall」「must」が踊る。 pic.twitter.com/1c5Rp1r577

2019-03-14 13:46:08
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31)「I may go to France, too.」(私も今度フランスに行くかも)で切り出しておいて、息子ジャックから「いつ」とか「どのくらい」と聞かれて「′ll」で答えていくのって微妙に論理がおかしくないか…という気もちょっとしないでもないのだけど日常会話なら〇かな。

2019-03-14 13:48:17
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32)ロンドン滞在中のおじよりジャックへの便り。ロンドン旅行はこの頃から中学英語の定番だったようです。 英文はこれも完璧なできなのですが、名詞節をばんばん使っているうえに、節内で「will」まで繰り出してる。 今の教科書だったら教師側から「生徒がついてこられない!」と文句が付く。 pic.twitter.com/vPCGW6Ewdw

2019-03-14 13:55:18
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33)ジャック&ベティの会話はとんちんかんのシンボルみたいに今でも思われているけれど、それは実際には中一の前半のことで、後半になるとおかしなものでなくなり、この中二教科書だとどの文も会話も、とても自然なものが続いていく。

2019-03-14 13:57:31
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34)ただ、時制や名詞節や助動詞やほかいろいろなことがらを、時間をかけて生徒さんに慣らしていく作りではないため、授業がどうしても訳読に頼ることになる…ああこのパラドクスが色濃くなっていく。

2019-03-14 13:58:52
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35)ピアノでいえば、楽譜を(とりあえず)弾きこなしてはいるけれど、曲がさっぱり作れない子を大量発生させている、そんな印象。 pic.twitter.com/UhvtslGc7T

2019-03-14 14:10:38
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36)転入生のヘレンさんとベティがおしゃべりしてる。 12階建てのアパートとかが話題に出てくる。当時のニホンジンには想像を絶する世界だったことでしょう。 会話は…「house」の綴りが「hause」になっていることと、かすかにやり取りがくどいことを除けば、とても自然な会話です。 pic.twitter.com/EWMXX3iwkQ

2019-03-14 14:18:28
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37)しかし一方で、もはや「English Step by Step」ではなくなっています。 こなれた英文ゆえに、生徒さんには難しい。 日本語は英語とは北極と南極くらいかけ離れている。 こなれた英文であるほど、日本語脳で回っている私たちには、難度が高くなる。 pic.twitter.com/CWFkzIelRr

2019-03-14 14:28:53
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38)といって、分析的姿勢で挑むと、今度は生徒さんがついてこられなくなる。 この曲はどなたが聴いても心揺さぶられるけれど、楽譜を見せながら楽曲分析を始めても、ほとんどの方はついてこられない。youtu.be/Sf3d_jMH2zw

2019-03-14 14:31:41
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39)たとえばこんな風に楽曲分析をですね、授業で繰り広げられて、いったい何人の生徒さんが最後までついてこられるでしょう。togetter.com/li/706702

2019-03-14 14:37:56
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40)考えてみてください。私たちは小中高で音楽の授業を受けてきました。 しかし、楽器の演奏なんて縦笛かせいぜい鍵盤ハーモニカ、作曲なんて習わなかった。 歌えればとりあえずそれでOKではなかったでしょうか。

2019-03-14 14:42:40
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41)学校英語も、結局は音楽の授業での合唱と実は同じポジションなのではないか…と今ふっと思いました。

2019-03-14 14:44:14
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42)そういえば自分は音楽の成績はすごく良かった。なんにも努力しないで楽勝でした耳も歌もリズムセンスもあったから。

2019-03-14 14:45:58
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43)歌えればそれで〇なんて課題、課題と呼べるものではなかったから私にとっては。

2019-03-14 14:47:24
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44)それでも音痴さんにはしんどいのが不思議でした。 私が運動能力で劣っていたのが、運動系部活動をしているような方々には理解しがたかったようなものでしょうか。

2019-03-14 14:48:54
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45)学校英語なんて、音楽の歌の練習と同じ…なんだか悲しい悟りです。

2019-03-14 14:50:32
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46)話が広がってしまったので戻します。このページに  I'll be waiting for you. (待ってるからね) という文が出てきます。この「'll be ~ing」文、ネイティヴは日常でよく使うけれど、日本語脳で回っている私たちには、なかなか飲み込めない文型なのです。

2019-03-14 14:52:58
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47)パリ滞在中のおじよりジャック宛の絵はがきを眺めて楽しむベティとエレン。 昭和24年の日本の中学生に、どんなに異世界に思えたことか! pic.twitter.com/yGLgkRwE2h

2019-03-14 16:03:43
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48)これもとてもこなれた英文で感心したのだけど、語彙を増やすにはいいとして、生徒さんにはやはり少々しんどいのではないかな。

2019-03-14 16:24:10
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49)とにかく単語帳(巻末にある単語一覧がそれにあたる)を駆使して文意を「想像」して訳していけという作りになっています。開発チームは「そんな狙いではない」と言い返すだろうけど。

2019-03-14 16:25:51
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50)reading(読解)と grammar(文法)を同時に学ばせるのは、やはり難しい。同じ教科書でそれを行うとなると、どうしてもどちらかに傾いてしまう。 この『Jack & Betty』はというと、やはり左に傾いている。今の教科書に比べると左です左。

2019-03-14 16:29:27
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