生活を守るべき行政が、逆に生活を破壊する～国保滞納・差し押さえ学習会まとめ（2019年2月3日）

徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→差押禁止財産でも預金化すれば差押可能、との認識だった。マネーロンダリングと同じ感覚。最高裁H10.2.10は差押禁止財産でも振りこまれれば銀行預金になるので差押禁止財産の属性を承継しない、との認識。広島高裁松江支部判決も知っていたが強く認識はしていなかった。とのこと。 #滞納処分学習会

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→冗談のようだが、子どもの命に関わる。差押は来庁を促すためで、生活困窮させる意図はないが、恐れを抱かせたことは申し訳ない、マニュアルを検討するとのことだった。その後、マニュアルを作成したが「外部煮出さないで下さい」とのことだった。公文書で情報公開請求でとれるもの。 #滞納処分学習会

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→実際のマニュアルでは、児童扶養手当と児童手当は預金化されたら差押不可、とされている。年金も給与も差し押さえる、と読める。この感覚で市職員がやっているのが怖い。／ここまでを鹿児島生健会の祝迫氏より聞き取って、そのあと垂水市役所を訪問した。 #滞納処分学習会

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→事前に電話で訪問の連絡をしたら「新聞に書いてあるとおりなので来ないで下さい」「台風で職員もいないと思う」「議会対策で職員が忙しくて…」と拒否されたが10分の面談を取り付けた。実際、少ない職員で回している。垂水市は差押件数が平成25→26年で4倍に増えている。 #滞納処分学習会

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→聞けば、平成25年に鹿児島県内で収納率ワースト1位と取り上げられてやり玉に挙げられたようである。職員数が少なくて電話も訪問もできない、マニュアルも適法な差押をするため、職員向けで市民に公開していない。前橋市の対応違法の判決は知らない、とのことだった。 #滞納処分学習会

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→1番聞きたかったこと。滞納に至る経緯、雇い止めや養育費不払等の事情もあるが、法律専門家と連携して滞納の要因を解決していかないないのか。との問いに、市役所に相談に来ない、来てくれたら分納にも応じられる。弁護士にも相談に行かない。迂遠な方法をとるよりは、とのこと。 #滞納処分学習会

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→しかし、垂水市役所の徴税・滞納処分Q&Aによれば「借金があって払えない」というQには「税金が優先します」と書いているだけで、債務整理を薦めるとかいうことは書いてない。こういう市役所に相談に行くわけがない。 #滞納処分学習会

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垂水市の納税・滞納処分Q&A。 #滞納処分問題学習会 pic.twitter.com/tMPHV6XR9Q

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→こういった姿勢の市役所に市民は相談に来ない。納税の緩和や猶予については触れられていない。そういった制度を説明していくべきである。滞納処分対策全国会議では、制度についてのパンフレットを作成する。 #滞納処分学習会

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→最後に前橋市の判例。ダブルワークで月収11万円の単身世帯に対して、月1万円の分納を2万円に引き上げるように要求した。1万円の分納は5年間継続していた。払えないので1万円ずつ支払っていたところ、滞納として差押。市役所に相談に行っても、このような対応しかされない。 #滞納処分学習会

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→納付相談に専門家が同行する必要がある。前橋市は給与振込日に預金を全額差押え脱法行為として違法認定し、国家賠償法により賠償責任を認めた。国税は国税大学校で学んでから徴税事務を行う。自治体は転属で徴税課に配属される。その感覚。これを覆していかなければならない。 #滞納処分学習会

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事例報告～大阪府枚方市～（森田さん・枚方社保協）／事例①住民税滞納事例。夫のDVで離婚、子ども3人のシングルマザー。振り込まれた給与30万円と預金残高599円を差し押さえられ、預金残高0円に。これでは生活できないと相談に行ったら、 ＃滞納処分学習会

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→15万円返還して残りは給与差押するか、残りを分納するか選べと言われる。市は呼び出すためだけに差し押さえしたことがあとから判明。差押禁止範囲24万円が返金された。／事例②65歳の年金暮らしで無職の長男との同居。市役所に支払が相談しても親身に対応してくれず。 #滞納処分学習会

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→この2件は、その後、生活保護利用に。事例②では当事者のBさんは無職の長男のこと、保険証を取り上げられるのではないかと不安を抱いていた。市役所に行って話すこともあったのに、担当者はとりつく島もない。 #滞納処分学習会

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→年金5万円差し押さえられ生活をどうしたら良いのか相談に行ったら、本来なら全額差し押さえるのに5万円にした、生活再建は自分で考えろと言われる。枚方市にも生活困窮者の相談孫口もあるのに、庁内の連携無く、行政自らが困窮している市民を谷底に突き落とす行為。 ＃滞納処分学習会

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→行政が生活困窮者自立支援法を活用して、法律の理念を活かす環境作り、生活困窮に陥る前の市民にも使い勝手のよい法律にする運動を広めていくことが大事、と思っている。 ＃滞納処分学習会

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事例報告～福岡県糸島市～（柳議員）／糸島市は昨年、子育て世帯が住みたい町全国№1になったが、過酷な取り立てがある。市民税の徴収率99％、国保料徴収率98％。これだけの徴収率は相当無理なことをしないと集められない。酷い取り立ての相談が寄せられた。1つ紹介する。 ＃滞納処分学習会

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→糸島市の預金口座差押、H25年度667件→H28年度1142件で倍になっている。事例は、自営業の女性単身世帯。約16万円の滞納があり、市との履行の約束をしたが、納付できなかったので、年金5万円が振り込まれた預金を差し押さえられた。相談を受けて抗議し翌日には全額返金。 ＃滞納処分学習会

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→市の認識を質すべく、市議会の一般質問で取り上げた。年金を狙い撃ちにしており、市の対応は違法ではと追及したが、平成10年最高裁判決を口実に違法性はないと繰り返すのみ。児童手当は差押禁止債権の属性を承継は年金は差押禁止財産の属性を承継しない、とのこと。 ＃滞納処分学習会

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→福岡県の徴税事務研修では、預金の中に差押禁止財産のみが振り込まれていないか確認する、必要に応じて執行停止する、となっているが、糸島市は最後まで非を認めない。庁内の空気は多少はこの質問で変えられたか。タイヤロックの見本を撤去したり多重債務者への相談を促す掲示も。 ＃滞納処分学習会

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→糸島市では、庁内連携による対策を行うようになり、弁護士も含まれるようになった。その後、滞納処分に関する相談は来ていないので、少しはマシになったか。しかし、生活資産を平然と公売にかけているようである。 ＃滞納処分学習会

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事例報告～福岡市南区～／福岡では近年差押が増加している。1年で10万件増加。南区での差押調書を全件情報公開請求して分析した。無所得者への差押や時効消滅させてないための差押が行われている。何度か南区とは懇談を行った。 #滞納処分学習会

徳武聡子 @Satoko_Tokutake

→なぜこんなに差押件数が増えたのか？との問いには、これまでやってこなかった、負担の公平性、という答しか返ってこない。納税が基本で払えないなら相談に来るのが当たり前、来ないなら短期証や差押を行う。相談に来たら相談には乗るが、分納の相談のみ。生活相談には至らない。 #滞納処分学習会

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→酷い事例が。ずっと分納で支払っていたのに回だけ支払えず、給与で払おうしたら、給与の預金が全額差し押さえられた。これでは生活できないと相談に行ったら「まだ残っている、どうするんですか」「生活のことは自分には関係ない」という対応。サラ金から借金するしかなかった。 #滞納処分学習会

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→同行して相談に行ったら「国税徴収法に則っているだけ」「この人がいい人か悪い人かわからないじゃないですか」と平然という（あとから謝罪）。窓口はそういう姿勢。これは南区だけでなく、福岡市全体がそうではないか。博多区は人口は南区より少ないのに預金差押は倍。 #滞納処分学習会