「天文学と安全保障との関わりについて」関係者たちのつぶやき
- sasakitakanori
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8)その結果を出さないのは観測だけして論文として発表しないようなものでしょう。何より多様な意見を実際に拾い集めたことが大切です。学術会議声明が出た時点で日本学術会議内でどのような議論があったかは不明ですが、そこで論点になっていなかったことも多く含んでいるはずです。
2019-03-17 21:46:429)あの声明が一面的であり、ただ従ってガイドライン等設定に進むわけにはいかないというのであればその論拠を集めることができたと言えるわけです。これらを声明へのフィードバックとして公開するだけで、一学会の現時点での反応としては十分だと思うのです。errataが公開されるかもしれません。
2019-03-17 21:46:4210)この時点で学会の名で声明として公表することに対し考えられる批判は、反対する意見が未だある中公表に押し切ったという点です。反対する人の率が絶対的に0になることは(未来の会員まで含めれば)あり得ないし、では閾値をおくべきかというのはあらゆる意思決定について回る問題でしょう。
2019-03-17 21:46:4311)今回の学会声明は、改めてこうした目標を宣言することには意味があると思うので落とし所として納得してますし、何より上述のように補足2でこれまでの議論が公開されていることが意義深いと思います。「〜は行わない」の範囲が不透明だとか「意見を集約した」とか気になる記述も当然ありますが
2019-03-17 21:46:4312)このように、複数の毛色の異なる問題が同時に横たわっています。防衛装備庁の制度/学術会議声明/軍事研究etcに賛成か反対か、天文学会としてどう反応すべき(だった)か、というのはそれぞれ関連ありつつも別の問題なので、それを念頭に今後も議論を続けていくことが望ましいでしょう。
2019-03-17 21:46:4313)このような難しい議論を他学会に先んじて天文学会が主導したことを誇りに思うと同時に、ワーキンググループ一同や年会で名前と顔を出して意見を言った方々に心からの敬意を表します。慣れないトーンの批判を多数受け疲弊するとは思いますがどうか十分に休んでください、ありがとうございます。
2019-03-17 21:46:43そもそも使える基盤的研究費が減らされてる中でこういった研究費が出てくるのがとても気持ち悪くて、池内さんスライド(asj.or.jp/anzen-tenmon/i…)のp4にあるような懸念があるのもわかる そういうやり方というかそもそも研究費の減少にこそ怒るべきでは?議論すべき相手を間違えていないか?
2019-03-17 21:48:29今回の件に関与した者として思ったことは、とにかく批判の矛先がどこを向いているのかを見極めつつ、配慮はしつつの行動を私はしたと思っている。それでも、非難を受けるのであればそれは真摯に受け止めなければならないと考えている
2019-03-18 09:30:04私は声明を出すとすれば、国や学術会議ではなくそれこそ国民であったり、世界中の人々に向けたメッセージを出すべきだろうと考えていた。というのも、ある組織だとかの批判合戦になるとヒートアップすると思ったからである
2019-03-18 09:32:25とはいえ、それまでのアンケートであったりいろんな人の意見もくみとれるところはちゃんとしようと思ったので、アンケートの方には学術会議批判も声明とは別に出して欲しいということは書きました
2019-03-18 09:35:19声明の方向性としては、"安全保障技術研究推進制度に限らず、科学技術の軍事転用および使用に関して国民に注意喚起を促す"ということが、科学者としてやるべきことだろうと思い、そういうのを根幹にして発言はしてきました
2019-03-18 09:38:41科学技術の利用者というのは世界中の人々であるということと、そうした人間は絶対に過ちを犯さないという保証はないということから、どこかでセーフティネットを張らなければならないと思っていたからです
2019-03-18 09:41:25お金がなければ研究できないということ、それも科学者にとっては死活問題であるし、軍事転用されるから研究ストップというのもダメだとは思い、葛藤はしました。
2019-03-18 09:44:05声明にしても、出さないほうがいいのではないのかとか、あんなどっちつかずなものを見るとおそらく多くの人がダメだというのは想像はできます。で、本当にどうしたらいいのかは迷い、今でもまだ迷っています。
2019-03-18 09:48:08でも何も発信をしないというのは、世間から見ると何もしてこなかったということでもあると思いました。研究者だって、こんなことであってもと思って迷いをもちつつ論文を書くわけですよね。完全に完成されたというところまでやっていると先を越されるかもしれない
2019-03-18 09:52:19結局自己矛盾を抱えながら、どこで折り合いをつけるのかが鍵なんだろうと思います。本当にこれでよかったのかはその選択肢をとった後でしかわからないので。
2019-03-18 09:55:09ですが、私が最後に言った、若い人に高圧的にならずに話を聞いて欲しいというのは切実にそう思います。権力というものを行使されると担保になるものがない人にとっては暴力と同じく脅威であるので。
2019-03-18 09:59:18