編集部イチオシ

たらればさんがFGOに関するオススメの本をよく紹介してくれているので、まとめてみました。(随時更新)

たらればさん(@tarareba722)はツイートが面白く、枕草紙などの古典にも造詣が深い、ツイッターで人気のある編集者の方です。
177
たられば @tarareba722

睡眠が不足すると判断力が落ちてある種の行動力が強化され、簡単に言うとバーサーカー化が進むわけで、先ほどからイベントを進めるにあたりリンゴを囓るのと聖晶石を割るのに抵抗がなくなってきていて、同時に関連本購入の歯止めが壊れ気味に。 正伝岡田以蔵 松岡 司 amazon.co.jp/dp/4864031029/…

2019-04-23 09:09:23
たられば @tarareba722

坂本龍馬という日本中を魅了したキャラクターについて、それはもうもちろん司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』の功績が最大だとは思うのですけれども(高校生の頃に読んでめちゃくちゃ感銘を受けました)、その上で個人的にそれを上回る運命付けを受けたのは、みなもと太郎先生の『風雲児たち』でした。

2019-04-24 00:30:15
たられば @tarareba722

というのも黒船来航時、世界史上稀なる(当時の)近代国家が衝撃的危機に直面した状況で、勝海舟、佐久間象山、江川英龍ら超インテリが絶望に近い将来像を夢想する中で、ただひとり、可能性として坂本龍馬だけは、「あれ(黒船)欲しい!」と思い得たと。そう想像を巡らすだけキャラクターがあったと。

2019-04-24 00:33:56
たられば @tarareba722

3年前に長崎に旅行に行ったレポートです。もちろん亀山社中資料館にも立ち寄りました。本当に、あの頃は坂本龍馬みたいなコミュ力一発勝負みたいな若者、苦手なんですよね。ただ、そういう人は当時もたくさんいて、その中で龍馬はそれでも維新回天の立役者になったわけで、すげえなあいつ。。 twitter.com/tarareba722/st…

2019-04-24 01:51:44
たられば @tarareba722

熊本大分震災でGW以降の九州各地への旅行キャンセルが相次いでいるそうなので、たまたま地震一週間前に長崎へ行き大満足だった私が、ここは一発旅レポでもと書きました! 「いつかきっと行きたくなる、そんな時のための長崎二泊三日旅行ガイド」 tarareba722.hatenablog.com/entry/2016/04/…

2016-04-29 16:37:26
たられば @tarareba722

(以下引用) 「可能性のままに実現されることのなかった理想や願望は、変動の過程に挫折した個人に仮託されることがある。その行動の軌跡が卓絶していて、そして挫折が突然であれば、それほどに、仮託される人格として彫琢されるのである。

2019-04-28 12:38:39
たられば @tarareba722

このようにして、その個人にまつわる伝説のさまざまが生まれる。」『坂本龍馬 海洋の志士』山川出版社刊・井上勲著より (引用ここまで) ・第4節で土方歳三登場、おお、かっこいい ・ナイチンゲールさんもそうでしたが、史実上の「規律の鬼」をバーサーカーとして再提案するの、いい案だと思います

2019-04-28 12:40:46
たられば @tarareba722

・第5節、岡田以蔵さんの護衛譚が語られます ・これは『氷川清話』勝海舟著で語られている、以蔵さんが勝海舟を護衛して、その際に勝を狙う暗殺者を秒殺、「弱虫どもが、何をするか!」と一喝したエピソードを元にしているんでしょうね ・なお史実の岡田以蔵は享年27歳。若いよなー…

2019-04-28 12:42:44
たられば @tarareba722

・以蔵さん関連情報は『正伝 岡田以蔵』松岡司著に詳しいんですが、土佐藩に拘留され拷問のすえこれまでの「天誅」を自白して、同志を巻き込んで獄死させた以蔵さんは、12~15歳の頃から世話をしている武市半平太に「日本一のなきみそ」と嘆かれています ・そうして武市に毒殺されそうになる以蔵さん

2019-04-28 12:44:40
たられば @tarareba722

・土方歳三という人は組織運営に、いっぽう岡田以蔵は剣術に没入してゆくことでアイデンティティを維持していたように見えます ・一般的なイメージとはやや離れて、土方という人物の最大の長所は「組織作り」と「管理運営」だったのではと、『土方歳三 新選組を組織した男』相川司著に書かれています

2019-04-28 12:51:34
たられば @tarareba722

・こうした土方像は以下からも伺えます 「歳三は、それまでの日本人になかった組織というあたらしい感覚を持っていた男で、それを具体的に作品にしたのが新選組であったように思われる。その意味だけでいえば、文化的な仕事を、この男の情熱と才能はなしとげたのではないか」『燃えよ剣』司馬遼太郎著

2019-04-28 12:52:39
たられば @tarareba722

・第七特異点の攻略時にも参考にした『陰謀の中世史』呉座勇一著に詳しいんですが(本能寺の変や織田信長と明智光秀像にまつわる多くの俗説をまとめて切り刻んでいて超お薦め)、本能寺の変にまつわる異説に代表される世の「陰謀論」には、歴史上の人物にまつわる「神格化」の弊害がある気がします

2019-04-28 12:55:20
たられば @tarareba722

・たとえば「織田信長は日本史上の大英雄であり、明智光秀ごときに殺されるはずがない」という先入観が、「だったら黒幕(秀吉とか家康とかイエズス会とか)がいたはずだ」という思い込みを生むと ・それは本作での光秀の、「自分こそが織田信長を最も深く理解している」という認識と似ているなあ、と

2019-04-28 12:56:40
たられば @tarareba722

・丁寧に資料を読むと、織田信長も坂本龍馬も(そして明智光秀も)、それぞれの時代を生きたひとりの人間であり、それぞれの動機や目標に向かって精一杯生きていたわけですよね ・その功績は、別の誰かの陰謀や作為があろうとなかろうと偉大なものだったし、ことさら誇大化する必要はないとも思います

2019-04-28 12:59:13
たられば @tarareba722

・サーヴァントも大変だよな…と思いつつ、時間の関係で金リンゴ20個、石8個使って2日でクリア ・死ぬかと思いました(了 その他お薦めの参考文献 『「坂本龍馬」の誕生』知野文哉著、『風雲児たち』みなもと太郎著、『竜馬がゆく』司馬遼太郎著、『新選組』手塚治虫著、『壬生義士伝』浅田次郎著

2019-04-28 13:04:54
たられば @tarareba722

『陰謀の日本中世史』呉座勇一著は本当に面白くてお薦めで、一番ツボだったのが、具体的な資料の積み上げと論理的な考察で「本能寺関連で陰謀説を唱える人はだいたい信長の能力を過大評価しすぎで、彼は有能な指導者ではあったが他人の心理を読み取る能力に難があった」と等身大の人間性を強調しつつ、

2019-04-28 22:36:34
たられば @tarareba722

「とはいえ羽柴秀吉のあの中国大返しだけは異常」と評価しているあたりがめちゃくちゃ面白かったです。毛利氏が追いかけてきたら大敗してた、博打にしても理外の理、乾坤一擲の大勝負だったとのことで、なるほどあの秀吉の判断こそが日本史の転換点だったんだなーと興味深かったです。

2019-04-28 22:39:36

随時更新していきます。ご覧頂きありがとうございました。