【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第210話「武人の護り」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は大判・横山光輝「三国志」第12巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」01】 第210話です。 張松が玄徳に宛てて送るはずだった密書が、劉璋の手に渡ります。劉璋は、張松が玄徳と通じ、蜀を売ろうとしていたとことに驚愕します。劉璋に手紙を渡したのは、張松の兄、張粛です。

2019-04-17 12:27:35
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」02】 張粛は、劉璋から広漢の太守に任命されるなど、抜擢を受けたことで恩義を感じていたようで、劉璋に対する忠誠は揺るぎないものでした。たとえ弟といえども見逃すわけにはいかないという口上に、劉璋はよくぞ申したと答えます。

2019-04-17 12:29:49
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」03】 張松も兄との語らいでもう少し慎重に行動していればよかったのでしょうが、兄弟ということで甘えがあったのでしょう。生真面目な兄は、弟に真意を問い質すことなく、かつ助命する気もなく、劉璋に手紙を渡してしまいました。

2019-04-17 12:33:01
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」04】 やや邪推するとすれば、兄の張粛は地方に飛ばされ、不細工な弟の張松は蜀の重臣となっている。これに張粛は面白い感情を持たなかったとしたら…。邪魔な弟の存在を排除するために、あえて劉璋に…、というのは言い過ぎか。ともあれ、劉璋はご立腹。

2019-04-17 12:36:37
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」05】 裏切り者を引っ捕らえ、首をはねて市街にさらせ、との劉璋の命令が出されます。直ちに兵が張松宅に急行。この騒ぎに寝ていた張松もなにごとか、と起き上がります。キャーッという悲鳴が聞こえていますので、邸内は大混乱だったことでしょう。

2019-04-17 12:38:30
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」06】 そこで、役人が張松の前に出て、お前を逮捕すると言います。玄徳に宛てた密書が劉璋の手に入ったと言われて驚愕の表情を浮かべる張松。これでは観念するしかありません。手紙を誰が渡したのか、と縛られながら尋ねる張松。

2019-04-17 12:40:07
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」07】 張粛という答えを聞き、兄も蜀の明日が読めなかったか…、とつぶやく張松。翌日、張松とその一家の首が罪状書きの高札と共に市街にさらされました。謀反は一族郎党連帯責任。さらし首は張松一人が描かれていましたが、実際はもっと悲惨だった模様です。

2019-04-17 12:43:21
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」08】 玄徳をうまい具合に成都に導き蜀をとらせるという張松の戦略はこうして破綻を期したわけですが、事態はまだ収まっていません。玄徳という存在はまだあり、その腹がわかった以上、劉璋は玄徳を討たねばなりません。

2019-04-17 12:46:16
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」09】 良い方法はないか、と重臣達に尋ねる劉璋。楊懐が自分に任せろと言います。玄徳が荊州に帰ると言っていることを利用し、涪水関に近づいてきたら宴席を設け、その場で刺し殺せばいいと。それは名案と劉璋はやれと命じます。楊懐はウッシッシ顔です。

2019-04-17 12:48:54
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」10】 さて、玄徳は、張松の玄徳あての密書が劉璋にバレたということは知らず、総軍まとめて涪水関に向かっています。表向きは荊州防御のための帰還ですが、目的は涪水関を奪ることにあります。

2019-04-17 12:50:51
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」11】 馬を進める玄徳達。しかし、ここで旗竿(きかん)が折れてしまいます。凶兆か?と顔色を変える玄徳。しかし、龐統は、これは天が我々に凶事を教えてくれたもの、むしろ吉兆と読むべきだと言います。

2019-04-17 12:52:28
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」12】 さしあたって、何かが起こるとすれば、涪水関の楊懐・高沛が、玄徳の命を狙っているのかもしれませぬな、という龐統の言葉に、玄徳は油断なく進めと警戒を強めて進むように言います。旗竿が折れたのは、玄徳の味方であった張松の死を暗示してたりして。

2019-04-17 12:54:26
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」13】 さて、涪水関が近づいてくると、一人の武将がやってきます。遠路の途中を慰めるため、酒と肴を持ってきたと。のちほど、高沛・楊懐の両将軍も陣中見舞にくると言います。龐統はとりあえず礼を言います。

2019-04-17 12:56:46
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」14】 使者が帰るのを見た龐統は、高沛と楊懐は、涪水関に玄徳の兵を入れてはますいから、この辺りでと考えているのだろうと言います。つまり、ここで暗殺をしようと考えていると。玄徳もそうにらんだ、と答えます。

2019-04-17 12:58:08
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」15】 相手の思惑がそうならば、こちらも備えるまで、と龐統はここに幕舎を貼るように命じます。柱を持った工兵達が駆けつけ、あっという間に幕舎が完成。幕舎建設シーンは割と珍しいですね。一方、龐統は、黄忠と魏延に、敵兵は一人も逃がすな、と指示。

2019-04-17 13:00:28
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」16】 城に一人でも知らせるものがいたら困るのでな、という理由を述べると、わかり申した、と魏延が答えます。理由をちゃんと言えば魏延も納得。龐統と魏延の相性はいいのかもしれません。

2019-04-17 13:02:21
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」17】 高沛と楊懐が幕舎にやってきます。敵意が無いことを示すために、酒席に入る前に剣を預けると言って、二人とも家来に剣を渡します。幕舎には玄徳が待っていて、挨拶とともに酒をくみかわします。ここで、玄徳は両将軍に内密に相談が、と持ちかけます。

2019-04-17 13:06:47
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」18】 チャンス到来と目の色が変わる高沛と楊懐。用法の兵が詰めていては語るにう語れぬと、人払いをすると玄徳がいうと、ますます絶好のチャンス。殺るのは人がいなくなった時、と楊懐は兵士たちを外に出します。

2019-04-17 13:09:11
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」19】 しかし、機会を狙っていたのは玄徳側も一緒。劉封と関平が背後から高沛と楊懐を襲い、縛り上げます。どういうことか、と高沛達はいいますが、玄徳は黙れと一喝。劉璋殿とわしは一門に連なる兄弟の仲、なにゆえその仲を裂こうとする、と言います。

2019-04-17 13:12:06
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」20】 あくまで建前というか、義理人情での物言いをする玄徳は置いといて、龐統は身体を探ってみよ、と現実的な証拠探しをさせます。果たして二人のふところから短剣を発見。動かぬ証拠となりますが、龐統は、この剣、何に使うつもりだ?と聞きます。

2019-04-17 13:14:34
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」21】 剣は武人の護りだ、と高沛。もしかしたら助かるワンチャンスかと思ったかも知れません。しかし、劉封は、武人の護りとは、こういう正々堂々の剣をいうのだ、と自らの腰に差した剣に手を当てます。

2019-04-17 13:16:50
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」22】 騙し討ちをして高沛たちを捕らえた玄徳側が、正々堂々を語るのはどうかと思いますが、このへんの議論も置いといて、龐統は、両人は玄徳を殺害せんと企んでいたに違いない、有無を言わず切り捨てろ、とあくまで実務優先。

2019-04-17 13:18:36
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」23】 高沛らを外に連れ出した劉封。正々堂々の剣の切れ味を見せてやる、とやけに正々堂々にこだわりますが、関平とともに高沛、楊懐を切り捨てます。一方、家来たちの方は、魏延と黄忠によって一人も逃さず捕らえられました。

2019-04-17 13:20:33
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」24】 高沛達の家来たちを前に、龐統は、両将軍は手討ちになった、と伝えます。驚く家来たち。龐統は、玄徳暗殺をたくらんだ証拠だと、短剣を見せます。さて、家来たちの扱いをどうするか、と龐統。

2019-04-17 13:22:22
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【横山光輝「三国志」講座210「武人の護り」25】 両将軍と同罪として打首とするか、それとも玄徳軍の味方となり、手柄を立てて恩賞をもらうか、どちらかを選べと言います。家来たちはヒソヒソ相談をしますが、すぐに結論が出たようです。代表が一人申し上げます、と龐統に相談結果の報告。

2019-04-17 13:23:59