谷分 章優(@himagine_no9)さんによる文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(第1回)傍聴記
遠山氏「自宅で録画をして保存することに対して有料にするかという点。私のもともとの考えは一時的な固定には、お金を要求するのは映画会社もテレビ会社も「構わないんじゃないか」と」
2010-04-09 11:33:34野村主査「遠山先生に。対価は客観的に決まるものでなく、権利者が決めるというお考え?」
2010-04-09 11:33:52遠山氏「対価は合意(契約)によって決まるもの。JASRACの使用料規程のように、個別交渉でなく決めたものも一つの選択」
2010-04-09 11:34:08大林委員「フェアユースの議論など、利用に流れていた議論がここで落ち着いてきたのではないか。私たちとしてありがたい。(実演・創作を)やっている人の価値判断は変わっていない(利用が変わってきているが)。そこを配慮していただきたい」
2010-04-09 11:38:26大林委員「デジタル時代のコピーは、家庭でお札を作れる機械が売り出されているようなもの。別の例えだと、親切な文房具屋さん。消しゴムを欲しそうな子供が来ているので、万引きしそうだなと思いつつ、10個ケシゴムをあげると。でも何か空しい。そういう感じ」
2010-04-09 11:39:12大林委員「著作権法の目的とも、文化の発展のためにこの法律があるということ。契約も著作権法があって成り立つことを確認したい」
2010-04-09 11:39:37河村委員「事実とは違う話が出てきている。違法なものとごちゃまぜに一般の人が泥棒であるかのように言うのに違和感。時間をずらして見るのはOKだと。そういうものが可能になる仕組みがダビング10。こんなバカなことをやってるのは日本だけ」
2010-04-09 11:43:09河村委員「お札を作るという話にしても、それを使うと犯罪。許されているわけではない。こと放送というのは情報を国民にもたらすもの。ドキュメンタリーやニュース、災害放送もある。それを一緒くたに「複製」である、「対価」であるというのはどうか」
2010-04-09 11:43:26遠山氏「いくつか反論。正しく購入したもののプレイスシフトが違法だとは言っていない。消費者はコンテンツを買ってるわけでモノを買っているわけではない。日本は規範を作るのが大事だと思う。ダビング10は何でもコピーできるという雰囲気を作ることがよくない」
2010-04-09 11:46:44河村委員「おっしゃっている「盗む」とは具体的には?」、遠山氏「お金を払わずに取ってきて見る。鑑賞価値が利用されること」
2010-04-09 11:47:22松田委員「ひとつ考えられるのは、自分の好きな放送番組をみんなにも見せたいとYouTubeにアップロードすること。それを見たい人がみると」
2010-04-09 11:47:45遠山氏「価値のあるものなら、その利用についてはある程度の対価が発生すべきだろうと。そこに何らかの契約関係がなければ「盗んで」いることになるのでは」
2010-04-09 11:50:36三田委員「考え方を共有しておかないことがある。ネットを見たり調べたりするとき、ほとんどはタダでできる。Wikipediaのようにタダで見られるのを前提にしている」
2010-04-09 11:52:16三田委員「理科系の大学教授が書いた本は、本が売れることではなく、できるだけ多くの人に読んでもらって引用・転載してもらうことが実績になる。Googleの検索にかかって利用してもらえるのもメリット」
2010-04-09 11:53:00三田委員「世に流れるコンテンツの大部分は、自分の発信した情報を多くの人に受け取ってほしいというもの。対価を要求しているわけではない。しかし一部には、筆一本でやっている人もいる」
2010-04-09 11:53:13三田委員「いま放送番組を見逃しても、だいたいYouTubeに上がっていて、DVDを出しても売れない」
2010-04-09 11:53:35三田委員「お金を欲しいという人も含めてオプトアウトやフェアユースでやってしまうのは危険ではないか。要求する人と「いいですよ」という人をどう仕分けするかが重要」
2010-04-09 11:53:53