- sonojittaihakuu
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やはり日本から見てそれをどう感じるか、文化比較のような事も取り入れつつ絵や品物に対していくと、咀嚼の度合いが深くなる気がする。いろいろ詳しくない一般人目線で発言すると。解説や展示の横の繋がりがもう少し密であったらよかったなというのが、見終えた今の感想。
2011-09-30 01:56:06500年以上前からほぼ変わらぬ景観を保つ都市の奥に降り積もった、人間の生きてきた軌跡を見てみたい。解説は全て貸し出した側のイタリアの研究者が書いており、あちらにとっては既知の、見えない前提条件が見え隠れする文章だった。物足りなさはここにも由来しているように感じる。
2011-09-30 01:48:32ヴェネツィアについてコンパクトに見られて勉強にもなった。が、やっぱりヴェネツィアについて語り尽くすには規模が小さく少々物足りなさが残った。自分的には貴族の風俗についてもうちょっと掘り下げて見たかった。庶民の暮らしぶりなども。
2011-09-30 01:43:52図録の表紙が2種類用意されていました。赤はカルパッチョの有翼の獅子の絵。青はロンギの「香水売り」という仮面をつけた人物たちの絵。開くと小冊子が挟まれており「二人の貴婦人」についての解説パンフレットになっていました。サイズと装幀は五百羅漢展の時とほぼ同じ。巻末に中野京子さんの解説が
2011-09-30 01:35:09最後のコーナーではヴェネツィア派の画家達の絵画を展示。ジョヴァンニ・ベッリーニ、カルパッチョ、ロット、リッチ、ティエポロ、カナレットなど。彫刻家カノーヴァの絵も興味深かった。ティントレットのドゥカーレ宮の壁画の下絵154×350も見応えがあった。スペクタクル!
2011-09-30 01:25:16次のコーナーは「貴族」について。王権を頂かない貴族による共和制で国家を運営していたヴェネツィアでは、どんな暮らしが展開していたのか。工芸品の中ではマジョリカ陶器とムラーノのガラスが白眉。衣類や小物、ロンギの風俗画もその様子を伝えている。ゲーム盤が数点あり素朴で華美なデザインが◯。
2011-09-30 01:15:00江戸東京博物館で開催中の「ヴェネツィア展」に行った。平日朝なら程よいの空き具合。目玉はカルパッチョ「ふたりの貴婦人」。1500年のヴェネツィアの俯瞰図を描いた135×282の木版画から始まり、貿易で栄え無敵の船団を抱えた当時の様子を絵の他に海図や貨幣「総督」制度を通して語られる。
2011-09-30 01:02:08カタログ2300円。展示に付けられたキャプションや、図版つきの解説ボード、年表などがそのまま収録されていて嬉しい。展覧会を丸ごと振り返れる。解説文も読み易くて楽しめる。黒絵のポスターがあったら欲しかった。
2011-09-17 17:00:26「鏡を持つエロス」の小さな像が愛らしくてときめいた。テラコッタ製のぽってりした小さな翼と、まあるい幼児らしい頬のふくらみ。翼は背中で軽やかに開いており、つま先立った軽い足運びと呼応している。俯いた目線は慎ましさを表すらしいが、悪戯の後視線をそらすいたずらっ子にも見える。
2011-09-17 16:47:52目玉展示の円盤投げは美しかったが、今回個人的に楽しんだのはアンフォラに描かれた黒絵式の絵画。端正な流線の走り具合が美しく(馬の脚なんかも)、エジプト壁画のような様式美で描かれるドラマチックな場面の表現が面白い。バリ島の影絵に通ずる佇まい、ユーモア、神性を感じる。
2011-09-17 16:35:54現代人も瞠目する身体表現を「モノ」として鑑賞するだけに留まらず、生身の体と切り離せぬ生理的なモロモロを諸共に展示・解説している事に感銘を受けた。より深いギリシャ文化への理解を誘う、大変興味深い展覧会だった。当時の一般人の暮らしぶりや文学についてもっと調べてみたくなった。
2011-09-17 16:24:30見終わって感じたのは「ギリシャ美術入門」。ギリシャ美術の表現の源流はどこから来たのか、それがどのように発展していったのか、その変遷が分かりやすく並べられ、平易に説明がなされている。そして本展では副題「究極の身体、完全なる美」の示す通り「人間のからだ」に要点が絞られている。
2011-09-17 16:08:46「!?」となりつつ進んだが、なるほどギリシャ神話を思い返すと、不倫・誘拐・虐待・差別…あらゆる狼藉が堂々と展開している。神話をモチーフにした壷の絵やら像やらについたキャプションを読んで苦笑いを浮かべる観覧者も少なくない。非常に高度な造形物とプリミティブな精神の共存に戸惑いを覚える
2011-09-17 15:49:25古代ギリシャ展に行った。平日昼だけど終了間近だから混むかと思ったが、案外空いていた。入場して挨拶文を読むと、横に貼ってある注意書きのような物が目に入った。「現代の道徳観にそぐわない、差別的表現や性的表現もありますが、当時の文化を理解する為に云々…」(うろ覚え)としてあった。
2011-09-17 15:39:49鉛筆のタッチと油彩転写の線の違いや、水彩の重なり具合、麻に塗られた絵の具、小筆の緻密な(執拗な)タッチなど、画家のテクニックもじっくり堪能出来た。見応えたっぷりの展覧会だったので、行って損はしないはず。
2011-06-22 00:41:30先月みたシュルレアリスム展もワイエスの様な「腑に落ちる感」はなかった。やはり大戦前の時代に生きた人々と大戦後に生きる私との間には大きな隔たりがあるのだろうか。岡本太郎はひどく身近に感じたのだが。いずれにせよ今回も、芸術家は同時に思想家でもあるなと確認した気がする。
2011-06-22 00:35:28今年の1月、やはり水彩と素描が展示されたワイエス展とは全く様子が異なった。こちらも画家の制作の過程をつぶさに追った展示であったが、画家の精神は現実世界に存在する人や物の上をうつろっていて、見たまま腑に落ちる気がしたものだが。クレーの精神はどこに居たのだろう?
2011-06-22 00:28:22もちろんカタログも買い込んで読んだのだが、文章がザ・研究論文で、私の理解力の遥か上空に浮かんでいた。断片的にしか分からない内容を頑張って読み進めようとしたが…無理目だどうも。とりあえず心に焼きついた作品の数々に付箋をいれ、自分の創作のエッセンスに頂こうという魂胆だ。
2011-06-22 00:20:30パウル・クレー展に行った。事前に近美のHPで解説など色々仕込んでおいたのだが、〜画家の背中ごしに、その創造過程を見る事ができるでしょう〜的な事を見て期待して行った。しかし!その試行錯誤というよりは実験研究といった感じの理系的センスと文学的目くらましですっかり迷子になって帰ってきた
2011-06-22 00:14:09今年の夏休みは「直島」決定。昨年の女木島に続き瀬戸内アート、ラウンド2!楽しみだなぁ〜。去年の女木島レポートはプロフィールのURLから。
2011-06-19 15:16:32しかし五百羅漢の顔のなかに、見た様な顔がちらほら。あ、あれは竹中直人、あれは照英、あれは大滝秀二(音声ガイドしてらっしゃいます)、あれは米良美一(米良さんに怒られそうだが)…ミーハーとしてはそういう楽しみ方も有りかと。
2011-06-13 12:03:23レンブラント展のカタログも厚紙くるみの表紙(通称なんと言うのでしょう?)にはなぎれ付きのオシャレな製本でした。358ページの事典ぽい外観も好み。一点づつ解説つきで読み応え抜群。説明文も平易で分かりやすかったです。巻末には版画の技法(メゾチントとか)の説明もついてる。2300円安っ
2011-06-13 11:47:14してしまいました。この感動は、カタログでは味わえません。レンブラント展も行って良かったですが、後でカタログと照らし合わせてじっくり味わう感じでした。五百羅漢展は展示物の力に圧倒され「情」を大いに揺さぶられるもので、カタログは後日確認用的位置づけになったかな。
2011-06-13 11:33:47実物の周りに漂っている、静謐な空気に触れて欲しい。そうでないと、この絵の評価はできないと思いました。「釈迦文殊普賢四天王十大弟子図」はお寺の壁画として制作されたもので、まさに天井まで届く大作。本当にお寺に行った錯覚を覚える迫力で、絵に込められたエネルギーに圧倒されて鼻の奥がツンと
2011-06-13 11:29:35実物を前にした感動はカタログだと薄れてしまうのですが、細部の確認や追想のお供に必携ですね。色も再現性は悪くないのですが、やはり実物とは歴然とした違いを感じます。いや違いに拘るんじゃなくて、とにかく実物の凄さを味わって欲しい!と先週学芸員さんが言ってた事そのままな感想になってしまう
2011-06-13 11:23:51