A3＋2019：紬

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紬 #A3プラス 「ただいま〜」にこにこした顔でそう言って、そのままふらふらと抱きついて来た紬。「ちゃんと見ててくれた？」『もちろん。羽の演出凄かったね』「でしょ？でもあれ、結構高くて」『怖かった？』「少しだけね」頑張ったんだよ、なんて言うから、私も良く出来ました、なんて言ってみた。

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紬 #A3プラス 初めてのデート、顔を合わせるなり「はい」と差し出された手のひら。首を傾げる私の手を取って、その手できゅっと握った。「嫌かな…？」『ううん！全然！』「よかった。いつ繋ごうか悩んでる間に、貴方のいろんな表情を見落としてしまうかもしれないと思って」そう言って、頰を染めた。

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紬 #A3プラス 『何事！？』ダンス教室のパンフレットと睨めっこしている紬に声をかければ、ライブ見たよね？と予想外の返事。『うん？』「…もし次があった場合にだよ。俺、三角くんと一緒にステージに立つかもしれないじゃない」『あっ』「今から準備してた方が…！」『気が早くない？』「でも…」→

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『ダンスするって決まってるわけじゃないんだし、ね？』顔を青くしている紬の背中をさする。「万が一の場合、時間が足りないよ！」どうやらパニックらしい。『大丈夫だって！監督さんだって二人を同じように踊らせようなんて考えないでしょ！』私の大声に、ハッとした顔で「それもそうだね」と笑った。

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紬 #A3プラス 突然頰にちゅうって音を立ててキスされて、驚いて隣を見る。「ん？」って、首を傾げる姿は、悔しいくらい可愛い。『ん？はこっちの台詞』「あはは、ごめんね」君があんまりテレビに夢中だから、つい。なんて。「ね、今度はこっちにしていい？」彼が伸ばした人差し指が、私の唇に触れた。

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紬 #A3プラス 「ど、どうしたの！？」息を切らしながらうちまで来てくれた彼に驚く。『走ってきたの？』「だって、突然会いたいなんて、初めてだったから…！」どうにも気分が落ち込んで送ってしまったLIMEを見て、駆け付けてくれた。『なんかごめんね…』「ううん、俺に連絡してくれたのが嬉しいよ」

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紬 #A3プラス 『会いたいなんて我儘、無視してよかったのに』「そんな事…！」泣きそうな顔で私の頰を両手で包むと、こつんと額を合わせた。「あのね、俺は、楽しい時や嬉しい時だけ、一緒にいたいわけじゃないよ。つらい時や悲しい時こそ、そばにいたいんだよ。だからそんなさみしい事、言わないで」

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紬のイメソンは心拍数#0822かなってさっきの書きながら思いました pic.twitter.com/TBs71GSnSm

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紬 #A3プラス 酔ったらなんだか愛しさが増してしまって、紬の頰にキスをした。「びっくりした…！」『つむぎ、すき』「あ、ありがとう…」『つむぎは？わたしのことすき？』じーっと目を見て聞けば、照れたように笑って頷いてくれる。「うん、大好き」両手で私の頰を包んで、唇にキスを返してくれた。

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紬 #A3プラス 二人で布団に入って眠る前のお喋り。話し足りなくて、閉じそうになるまぶたを必死に開ける。「もう眠いんでしょう？」くすくすと笑いながら私を抱き寄せて、背中をトントンと叩く紬。『やーだ…まだ寝たくない…』「話の続きはまた明日しようね」その声すら心地いい。「ふふ、おやすみ」

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紬 #A3プラス 酔って演劇論を語り尽くして寝落ちた彼に、起きるなり盛大に謝られた。『演劇の話より…』「他に何か変な事言ってた？」慌てる彼の頰を摘んで軽く引っ張ってやる。『丞くんの話ばっかり！』「丞に妬くの？」『妬くよ！丞くんに勝てるとこないもん！』「…丞の名前ばっかり呼ばないで！」

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紬 #A3プラス 日差しが暖かくて、吹き抜ける風が気持ちいい。庭いじりをしている彼を眺めれば、こちらに気付いて微笑む。『コーヒー淹れたよ。休憩しない？』「そうしようかな」そう言って汗を拭ったその顔を見て吹き出してしまった。「？」『顔に泥付いたよ』「えっどこ！？」『ほら、じっとしてて』

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紬の顔をタオルで拭いてあげてるところを、たまたま帰宅した莇が通りかかって、角度的にキスしてるように見えてしまってひっくり返る話などあったら面白いな

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紬 #A3プラス 「玉子焼き？」キッチン立つ私にスススと寄って後ろから覗き込んでくる彼。『うん。明日のお弁当に』「…俺にも作ってほしいな」『玉子焼き？いいよ〜』「ううん、そうじゃなくて…お弁当作ってほしい」だめかな？と首を傾げる紬くんは可愛らしい。『明日仕事？』「…寮で食べるから」→

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『家でお弁当食べるの？トト□のメイちゃんみたいだね』くすくす笑えば、珍しくちょっと拗ねたような声になった。「…彼女の作ったお弁当が食べたいんだよ」『嬉しいな〜頑張っちゃおう』「ふふ、楽しみにしてるね」 『…残り物ばっかりだし、あんまり期待はしないでよ？』「楽しみだな〜」『もう！』

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紬 #A3プラス 『つーむ、これあげる』「チョコレート？」『うん、食べてみて』「…！コーヒーだ」『正解！コンビニで見つけて、紬好きかなーって』買っちゃった、って言いながら抱きつけば、ふふっと嬉しそうに笑う。「分かるなぁ」『ん？』「俺も、君が好きそうだなって買っちゃう事、よくあるから」

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紬 #A3プラス 「…来ちゃった」照れたように笑う夜遅くの来訪者に、胸がきゅんとしたのは言うまでもない。『丞くんと喧嘩でもしたの？』「えっ！？いや、そういうわけじゃ」珍しく歯切れの悪い返答。『何かあった？』私の質問に、笑わないでねと前置きした彼。「…君に会いたくなったから、来ました」

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＼コンコン、パカッ／「…ど、どうかした？」『紬くん片手で卵割ったから…じっと見ちゃった…すごいね！』「あはは、卵好きでよく使ってたからね」『かっこいい〜』「えっ、こんな事でかっこいいって言っちゃうの」『自分に出来ないこと出来る人ってかっこいいもん！尊敬する！』「ふふ、嬉しいなぁ」

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紬 #A3プラス 『紬くん、そろそろ起きて』「んん〜…」朝が苦手な彼は長く寝かせてあげたんだけど。『もー！紬！今日なんの日か分かってる！？』「ぅん…ん…？…あ！旅行！」がばりと起き上がった彼の目は一気に覚めたみたいだ。『おはよう』「ごめん、おはよう」寝癖のはねた頭で、へらりと笑った。

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紬 #A3プラス 「次は地下鉄に乗り換えだっけ？」『うん。ホームどっちかな？』慣れない場所で路線図を眺める。『こっち？』「あ、ちょうど電車来たよ」乗り込んで車内の電光掲示板を見る。『…逆だ！』「えっ！？あ！ドア閉まっちゃった」顔を見合わせて吹き出す。「あはは、これも旅行の醍醐味だね」

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紬 #A3プラス デートの後、うちでゆっくり夕飯を食べて、テレビを見て笑って。ちらりと時計を見てから紬くんを見ると、目が合った後にゆっくりと口付けられた。『つむ、っん…もう！』「ごめんね」申し訳なさそうなフリして、実は全然そんな事ないのはその瞳の熱が伝えてる。「まだ帰りたくない、な」