MMTの主張のIS-LM的解釈

3
伝左衛門 @yumiharizuki12

「MMTの主張をISーLM分析で表現する」という記事があったが、概ねこういうことではないか。 pic.twitter.com/nflTcCxmGV

2019-05-17 15:34:10
拡大
伝左衛門 @yumiharizuki12

これはISバランスの図示(G-T=S-I)である。通常のどマクロ・ケインジアンでは貯蓄Sは政府支出Gに依存しないので、Gを増やすと財政赤字(G-T)が増え、金利が上がる(均衡A3)。これに対してMMTでは貯蓄が増えて貯蓄超過(S-I)が右シフトして金利が下がる場合もある(均衡A2)。

2019-05-17 15:45:33
伝左衛門 @yumiharizuki12

MMTは件の資金循環図で金利が下がることは自明のように主張してるけれど、金利決定メカニズムの明確な説明はない(教祖の書いたものにも書いてないらしい)。したがって、政府支出によって相当大きく預金が増えるように仮定しないと、金利が下がると断言できない。ただし、昨今の事実はMMTと整合的。

2019-05-17 15:50:46
伝左衛門 @yumiharizuki12

MMTの主張をIS-LMモデルで表現する記事の、暇人さんによる紹介はこれ。 himaginary.hatenablog.com/entry/20110417…

2019-05-17 16:03:42
伝左衛門 @yumiharizuki12

元々、MMTの主張にはLM曲線的な主張はないように思う。したがって、Yを決める式はない。そもそもISーLMモデルも総需要(AD)を決めるだけのモデルなので、最終的な価格とGDPの決定にはAS曲線が必要だが、その議論もMMTにはないと思う。

2019-05-17 16:09:05
伝左衛門 @yumiharizuki12

MMT応援団・中野剛志のGDP決定理論はこれで、決定係数=ほぼ1で喜んでいるけれど、こんなのGDPと政府支出が同率で成長してるというだけのことで、どちらかがどちらかを決めてる関係には読めない。MMTにとっても「無能な味方」だろうw こんな人が経産省課長なのだから頭痛い。 pic.twitter.com/8k8czA2saZ

2019-05-17 16:17:00
拡大