【R18】絶倫ペアの情交模様・ＥＰ７・天井知らずの情交

夢乃 @iamdreamers

「ごめん。垣田くん大人しいからさ、そういうの、興味ないかと思って」 「そう言う鹿古下くんだって大人しい方じゃん。っつか、普通見るよ。女の子の胸くらい」 「うん、華純さんのは、そうかな」 華純さん、何しろ綺麗だから。胸も美貌に合わせるように大きくて良い形だし。 #twnovels

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「華純さん、って、今朝の美人？」 「うん」 「『華純さんのは』って、他の人のは気にならないわけ？」 ちょっと考えてから答える。 「ならないなぁ。そりゃ、視線の先がたまたま胸だったら目に入るけど、そういうことじゃないんでしょ？」 #twnovels

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「うっそ。えーと」 垣田くんは教室内に視線を巡らせた。 「彼女の胸も見ないわけ？」 垣田くんが一瞬止めた視線の先には、クラスで一番巨乳の響雅　豊（きょうが　ゆたか）がいた。顔も可愛い。けれど。 「うん、別に、敢えて見たりしないなぁ」 #twnovels

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「へぇ。だからって、ホモ、ってことでもないんだよね。今朝の美人は気にしてるんだから。変わってるなぁ」 「普通でしょ。好きでもないなら、別に気にならないよ」 始業のチャイムが鳴って先生が入って来たので、垣田くんは前に向き直り、この話はお終いになった。 #twnovels

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響雅さんにしろ、さっきの四季嶋さんにしろ、ぼくにとっては単なるクラスメートで、異性として見る気にはなれない。異性として意識したのは、母を除けば、華純さんが初めての女性だ。それだけ、華純さんはぼくにとっては特別な女性なんだよね、きっと。 #twnovels

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それにしても、垣田くんがクラスメートをそういう風に見ているとは知らなかった。それが普通なのかな。まぁ、いいか。ぼくには関係ないことだし。 #twnovels

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「今日の華純、なんだか嬉しそうね」 紗世理がそう言ったのは、お昼御飯の時。今日は機械工学科の女子三人だけで食べている。 「え？　そう？　いつもと変わらないつもりだけど」 実のところ、普段よりも気持ちが高揚していることは自覚している。 #twnovels

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それが、今朝、久しぶりに──と言っても丸三日も経っていないけれど──猛くんに会ったためか、それとも今日の夜の猛くんとの行為を期待してのことなのか、自分でも判らないけれど。けれど、その自覚はあるから、それを外に出さないように気をつけているつもりなんだけれどな。 #twnovels

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「私も朝から、今日の華純ちゃんは嬉しそうだな、と思っていたけれど、何か良いことでもあったの？」 稚架子さんも紗世理と同じことを。駄目だなぁ、あたし、全然隠せていないし。 「今日ね、猛くんが家に来ることになってるの。それが滲み出ちゃったかな」 #twnovels

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こういうことは、いつまでも否定して弄られるより、さっさと降参してしまうに限る。相手にもよるけれど。 「あら、それで」 「華純、順調だね」 稚架子さんはあまり表情を変えないけれど、紗世理は目一杯、悪戯っぽく微笑む。 「一昨日と昨日は会えなかったから余計にね」 #twnovels

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「毎日会ってるわけじゃないの？」 「だったら今日に限って二人に判るほど顔にでる訳ないって。それより紗世理の方はどうなのよ。清河くんとは」 あたしは話題の矛先を変えるべく、紗世理に聞いた。 「一昨日も昨日も、学校終わった後は一緒よ。もちろん今日も」 #twnovels

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「はあ、そう」 あっけらかんと言う紗世理にちょっと毒気を抜かれてしまった。 「あたしたちよりずっと先に行ってるね」 「やん、学内最高のカップルだなんて」 「いや、そこまでは言ってない」 紗世理も、前より明るくなったような気がする。 #twnovels

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明るくなったと言うより、無意識に作っていた男性との間の壁が無くなった感じ。女って、恋人ができるだけでこうも変わるものなのかな。紗世理に限った話かも知れないけれど。 「華純ちゃん、今日は会社でしょう？　その服装は」 「あ、はい、そうです。なので、四限はサボります」 #twnovels

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稚架子さんの問いに、ちろっと舌を出して答える。 「華純ちゃん、凄いわよね。私より二つも下なのに。私なんて、サボった二年間をまだ取り戻せていない気がするのに」 以前のことをそう流せるようになったということは、稚架子さんの心も癒されてきているのかもしれない。 #twnovels

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「稚架子さん、自分を華純と比べたら駄目です。華純は特別なんですから」 紗世理が悟った風なことを言う。 「ちょっと、特別なって何よ。人を天然記念物か何かみたいに言わないでよね」 ちょっと膨れて見せたけれど、可笑しさが込み上げてきて自分から笑ってしまう。 #twnovels

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紗世理と稚架子さんも一緒になって笑う。二年前はこんな笑顔を見せなかったものね。良い傾向だよね。 そんなことより、今夜が楽しみで仕方がない。 #twnovels

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午後五時五十分。華純さんのマンションの入口に来た。これまでにないくらい大きく心臓の鼓動が聞こえる。一応、華純さんの部屋番号の後に［呼出］を押してみる。応答がないということは、朝言っていた通り、まだ帰ってきていないのだろう。 #twnovels

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改めて部屋番号を押してカードキーをかざす。電子音がして自動ドアが開いた。ぼくは自分の鼓動を意識しながら、中に入った。ホールでもエレベーターの中でも、どきどきしっぱなし。このまま心臓が破裂してしまうんじゃないかと思うくらい。流石にそれは大袈裟か。 #twnovels

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エレベーターを降り、彼女の部屋のパネルにカードキーをかざす。鍵の開く微かな音を確認してからドアを開くと、先日来たのと同じ、華純さんの部屋が現れた。それにしても、ぼくのアパートとは大違いだよな。玄関を入ると広いホールになっていて、正面はバルコニーに通じる広い窓。 #twnovels

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右手にリビングルームとお手洗い、左手にはベッドルームとバスルーム。部屋はこれだけしかない。床面積が広くて部屋数が少ないから、それぞれの部屋もかなり広い。うーん、贅沢。おっと。ほぼ初めて来る他人（とは既に思えないのだけれど）の家を、じろじろ見るもんじゃないな。 #twnovels

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ぼくは、円形の磨りガラスのドアと言うかアコーディオン・カーテンのような仕切りの開かれている隙間から、リビングルームに入った。仕切りは磨りガラスじゃなくて半透明のアクリル板か何かかな？　ちょっと触った感じ、ガラスにしては軽い。 #twnovels

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テーブルに、カードケースから出したカードキーを置き、ボディバッグを外してテーブル脇に置いた。入口側の壁際が棚になっていて、その一角に大きなテレビ。左手──玄関を基点にすると右手奥──にカウンターキッチン、バルコニーを望む窓はホールから楕円を描いて続いている。 #twnovels

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棚の奥に引戸がある。あの向こうも部屋になっているのかな？　後で知ることもあるだろう。 今朝の話では、華純さんが帰ってくるまで一時間くらいあるはず。ぼくは、カウンターキッチンに入って冷蔵庫を開けた。 #twnovels