ピエール=ジョセフ・プルードン『貧困の哲学』上巻読書メモ集
- arishima_takeo
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プルードンが、自由(リベルテ)は語源的にリーベン(愛する)であり、リビドー(奴隷の情念)なんだ、とか言い出し始めたけど、本当なんだろうか。
2019-06-12 19:54:16「「機械よって資本は労働の圧迫から解放された」とは何だ。それは内閣が納税者の圧迫から解放されて、勝手に予算の編成を企てるようなものだ」(プルードン『貧困の哲学』上228)。うまいこというな。
2019-06-12 19:55:48「鉄道はその路線上のすべての町から、駅馬車、馬具製造人、鞍工、車大工、宿屋を消滅させた」(プルードン『貧困の哲学』上247)。これもファクトなんだろうか。特に宿屋。
2019-06-12 19:57:24「それはコイコイ人などのアフリカ人がまだ鉄道をもてる段階に到達していないのと同様である」(プルードン『貧困の哲学』上257)。攻めすぎた花札で絶滅してそうな名前の民族だ。
2019-06-13 19:12:31「そう、平和が一番だとする現代の風潮にさからって、はっきり言おう。ひとが生きることはひとつの永久戦争である。欠乏との戦い、自然との戦い、同じ人間との戦い、したがって自分自身との戦いである」(プルードン『貧困の哲学』上279)。おおー、はっきり言うねー。いいじゃん。
2019-06-13 19:16:30人間は人間を死ぬほど愛することはできるかもしれないが、ひとのために働くほどには愛していないのだ。byプルードン『貧困の哲学』上280
2019-06-13 19:17:32「人間は自分は自分であること以上に貴重なものをもたないし、したがって、自分のことは自分で責任をとるという以外に戒律をもたない」(プルードン『貧困の哲学』上283)。自己責任キター!
2019-06-13 19:21:30競争の反対者たちは、人間に責任があるとは思いたくないので、自分たちの考えかたの矛盾そのままに、人間をあるときは神、あるときは獣と見なす。そして、自分たちがどんなに叫んでも社会が少しも動じないので驚いたりする。まったく子どもである。byプルードン『貧困の哲学』上282
2019-06-13 19:23:52「下層階級のひとびとが、一度も救貧院に行ったことがないのを貴族のしるしみたいに自慢したり、生活が一番苦しかったときにも公的な施しをいっさい受けなかったことを自慢したりするのは、きわめてよくある光景だ」(プルードン『貧困の哲学』上491)。それな。
2019-06-15 20:00:50知的で自由な人間の第一の義務は、自分の頭や心から神の観念をたえず追い払うことである。なぜなら神は、かりに存在するとしても、本質的にわれわれの本性に敵対するものであるし、また、われわれは神の権威にいささかも依存するものではないからである。byプルードン『貧困の哲学』上534
2019-06-15 22:53:06人類にむかって証明すべきは、神なるものが存在するとしたら、その神は人類の敵だということである。byプルードン『貧困の哲学』557
2019-06-15 22:56:11プルードン『貧困の哲学』上巻読了。面白いような気もするけど、ちょっと長すぎだな。500ページオーバーが一冊残ってるが、もうちょっと短くできるだろう。先行研究に対するディフェンスのせいだな、きっと。あと、マルクス主義と比べるとやっぱりネオリベに通じるような線があると思う。
2019-06-15 23:02:29あと、やっぱり、使用価値と交換価値は根本的に違うだろう…と思った…が、それは私がマルクス主義に感染してるせいかもしれない…とか書こうと思ったけど、いうほどマルクス読んでねぇな。『経哲草稿』は面白い。『資本論』も最初の一巻は面白い。
2019-06-15 23:05:35どうでもいいけど、私の教養はちくま学芸文庫と講談社学術文庫に偏っていて、平凡社的なものが不足しているな。今後はもっと平凡社ライブラリーを優先して読むことにしよう。ヘイボラリアンに、オレはなる。
2019-06-16 00:00:23