- toshi3636_1
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よく勘違いしてしまうけれども、メディアがメディアとしての責務を果たすということは、特定の政治勢力(野党とか、リベラルとか)の肩を持つということではない。もちろん、政権与党を養護することでもない。独立監視人(detached watchdog)として、あらゆることに懐疑的に検証していくことだ。
2019-07-18 08:04:13「独立監視人」とは、Hanitzschによる影響力のある論文(researchgate.net/publication/25…)の中で、ジャーナリズムの文化の中で一つの類型として挙げられているもので、すべてのことに懐疑的に検証していく。つまりは中立的である。
2019-07-18 08:06:34ジャーナリズムの役割は、特定の立場、考え方に立って、キャンペーンをしたり、社会を変えようとすることではない。保守かリベラルか、与党か野党かに関係なく、すべての関係者、動きを平等に見て、懐疑的に検証、報道していくのが、「独立監視人」の役割である。
2019-07-18 08:07:55例えば、「選択的夫婦別姓制」について、ジャーナリズムの役割は、それを推進する立場で報道することではない。反対する立場で論陣を張ることでもない。賛成、反対のどちらの考えに対しても、その利点、問題点を冷静に分析し、報じることである。結論を出すのは読者、視聴者であり、有権者なのだ。
2019-07-18 08:09:31選挙期間中における「独立監視人」としてのジャーナリズムの役割は、特待の候補や政党を応援することではなく、ただまんべんなく発言や事象を検証、報道して、懐疑的に分析評論することである。そのためには、もちろん、起こっている事象を網羅的に把握して、それを報道しなければならない。
2019-07-18 08:10:53メディアの中立性とは、「何もしないこと」ではない。むしろ、独立監視人として、消費税の増税減税、憲法改正賛成反対などのイシューについて、それぞれの主張を報じて、その問題点や課題を多角的に報道することである。つまり、ジャーナリズムは、試合の客観的なジャッジに近いのだ。
2019-07-18 08:12:22「何もしない中立性」を標榜しがちなNHKにだって、「独立監視人」としてのジャーリズムの役割は果たせるはずだ。選挙期間中に、各候補や政党の主張などを多角的、融合的に分析して報道することが、公共放送としてのNHKの役割である。それができないとしたら、NHKに報道機関としての存在価値はない。
2019-07-18 08:13:57