60式自走106mm無反動砲の試作車まとめ
- type3fighter
- 35412
- 44
- 0
- 348
武装は ・やや中央寄りの右側に日本製鋼所製無反動砲2門を設置 ・携行弾数は左袖部に4発と車体後部右に2発の計6発(砲装填済みも考えると全弾は8発?) ・スポッティングライフルは未装備 ・乗員用にトンプソン機関銃を3丁と弾薬1350発を装備 写真1,2枚目赤丸部分が砲弾収納部で3枚目が薬室です。 pic.twitter.com/x6Sdb9UySu
2020-04-13 23:19:04砲架は油圧により420mm上昇可能。上昇した高姿勢(最高ではない?)での射撃範囲は方向射界±30度、仰角25度、俯角15度でした。 写真は通常、最高上昇状態にて恐らく最大仰角をとるSS-1。アプリで仰角を計測してみましたが自分にはよくわかりません() pic.twitter.com/gWp47jWpbo
2020-03-10 17:24:31SS-1の三面図と内部構造図。乗員3名の座席が縦一列に並ぶ窮屈そうなレイアウトになっている。 pic.twitter.com/6vM9Obi2RN
2020-04-13 23:10:30試作車のスペック表。エンジンの馬力表記が出典によって英馬力だったり仏馬力だったりしてまじで安定しないけど、この表のSS-2までが英馬力でSS-3から仏馬力が正しいと思います(多分)。単位の煩雑化を招いたエンジン業界を許すな。 pic.twitter.com/ewv52wKWih
2020-04-11 23:41:36SS-1は組み立て後直ちに工場周辺での走行テストが行われ、最高速度は50km/hに達した。その後も細かい仕様変更が行われ、転輪などの孔は全て肉抜きによるものだそうです。写真はコマツ社内でのSS-1の超壕試験。壕の幅は1.8mだった。 pic.twitter.com/FgJOF4Fj5M
2020-03-08 21:46:36仕様変更、不具合の修正などが終わり工場から越中島駐屯地に搬入され陸上幕僚監部で展示されるSS-1。後部の装填手兼副操縦手用ハッチを除くと上面ハッチしか出入口が無く、身動きが取りにくそうな印象を受ける。 pic.twitter.com/7geAKbrpdr
2020-03-08 21:49:38三菱製SS-2(第一次試作車第二案)
続いてSS-2です。時代錯誤感のあるSS-1と比べてかなりスタイリッシュな見た目となっております。 pic.twitter.com/hGtkfngZLK
2019-07-29 07:55:07SS-2は戦前最大の戦車工場であった三菱重工丸子工場に依頼されました。同工場は戦後米軍管理工場となり、車両修理工事を担っていました。それが打ち切られたのを契機に工場を再建しつつSS-2の設計を開始、防衛庁の要求もそこまで細かいものは無く…
2020-02-23 14:44:32栄森伝治氏と隅田豊太郎氏らは存分に腕を振るって設計、SS-2は完成しました。労働争議の混乱の中、工場のロックアウト寸前に陸自富士学校に向け搬送されました。このSS-2が10年間の沈黙を破って日本が戦後初めて生み出したAFVとなり、自衛隊車両の嚆矢となったわけです! pic.twitter.com/GCdHU0ge6k
2020-04-14 15:15:17しかし他の資料を見るとですね、56年に陸幕関係者のためのお披露目展示が越中島駐屯地で行われたそうなんですが、当日姿を現したのはなんとコマツのSS-1だけだったそうです。結局SS-2は姿を見せず、展示は終わってしまったそうで…
2020-03-08 21:54:14実はSS-2は丸子工場がストライキに入っており、試作車が搬入できなかったそうです。姿を見せなかったSS-2は展示場にて「試作に失敗して走れない」とか「動いたがすぐ故障して工場に戻った」果ては「これで三菱は競争に負けた」など散々な言われようだったそうです。
2020-03-08 21:55:13このエピソードは前述のSS-2完成話と矛盾しますが「展示」と「試験」を別と考えると(丸子工場のストライキとロックアウトもそれぞれ別の出来事)辻褄は合いますが、どちらかの資料が間違っている可能性もあります、、、
2020-03-08 21:55:59SS-2は前述したようにエンジン配置が量産車と同じフロントドライブ、リアエンジンになっています。SS-1と真逆ですね。エンジン(名称不明)のスペックは直列4気筒の空冷ディーゼルでボア110mm、ストローク130mm、排気量7400cc、110仏馬力2300rpmです。場所を取る直列型ですが馬力を優先したのでしょう。
2020-03-09 11:06:49武装はSS-1と全く同じですが異なる点が ・砲架の設計も砲設計元である日本製鋼所が担当しており、SS-1より右側に、より量産車に近い位置に。 ・砲架は低姿勢状態でも左右の射角がとれる。 ・弾薬配置が左右両袖部の各3発ずつに。 写真は内部配置図と左袖部の砲弾架。 pic.twitter.com/GNsWI55La7
2020-03-09 11:14:05SS-2を前後から。戦後国産AFV第1号の証である「技研001」のプレートが目に留まる。 pic.twitter.com/i9U7YaxuA0
2020-09-26 22:55:20SS-2の砲架上昇、扉を開いた状態。 扉数が量産車よりも多く出入りしやすそうに見えるが、剛性上の問題になった模様。さらに操縦席キューポラも旧軍以来のスリット式で視界不良だった。でも一個のSS-1に比べると三個ついてるこっちはまだマシだと思う #60式自走無反動砲 pic.twitter.com/P6GPpO6FYO
2020-02-21 14:43:37SS-2を正面と横から。フロントドライブ、リアエンジンのため車体前面がすっきりしている。さらに足回りもSS-1と違いトーションバー式を採用している。同じトーションバーとはいえチャーフィーたんと似てますねーそれとこの頃から砲架昇降時用の防弾版が付いてるのに注目 #60式自走無反動砲 pic.twitter.com/voaZ4ERZ2E
2020-02-21 14:30:14SS-2の三面図と内部構造図。SS-1より量産車と車内配置が近いことがわかる pic.twitter.com/FYKPoqWulb
2020-04-14 15:15:56試作車のスペック表。エンジンの馬力表記が出典によって英馬力だったり仏馬力だったりしてまじで安定しないけど、この表のSS-2までが英馬力でSS-3から仏馬力が正しいと思います(多分)。単位の煩雑化を招いたエンジン業界を許すな。 pic.twitter.com/ewv52wKWih
2020-04-11 23:41:36SS-2のラッパ的なやつの考察。完成直後のSS-2には操縦席右にラッパのような物が付いていますが、これは後の写真を見ると(恐らく)ブザーに変わっています。ここから推測するにこのラッパは車外/車内異常発生時の警笛で、なんらかの事情でブザーに換装されたのではないでしょうか。 pic.twitter.com/1EYUO2KBmT
2020-03-10 15:05:531枚目:在日軍事援助顧問団?に披露されるSS-2。ハッチから身を乗り出しているのは顧問団技術部門のクリント中佐。まだ米軍の影響が強い時代だったことが窺える 2枚目:超壕試験を行うSS-2 3,4枚目:砲架を上げた状態のSS-2。4枚目はそこから最大仰角をとっている pic.twitter.com/gkZGjrZye7
2020-10-02 23:12:37