尾上先生の勉強風景(29) ついに御本尊ダーウィン先生に

暑い夏に動物と植物を家畜化する方法を考える先生
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尾上正人 @9w9w9w92

「我々は今なお、半分は堕落した類人猿で半分は見習いの天使としてのヒト、一部は侮辱的で悲しむべき肉体、一部は生得的に完全な『精神』から成るヒトという、古い定義に苦しんでいる」xi.

2019-08-27 11:53:17
尾上正人 @9w9w9w92

「人類学者は今や、文化の相対性を確立するのに成功するあまり、風呂の湯とともに赤子である全人類の普遍的な類似性を流すリスクを負ったことを理解している。そこで当然今は、本質的なヒトの本性に立ち返る強い動きがある。形質および文化人類学の必然的な協同が最も有意義で実りあるのは、ここだ」xi

2019-08-27 12:03:26
尾上正人 @9w9w9w92

「ヒトは、自らをヒトたらしめている<種としての特異な生物学的形質を持つ>動物である。ヒトの<有意に人間的な形質>は、ヒトの全人種により無差別に保有されている」xi.

2019-08-27 12:08:57
Masato ONOUE @9w9w9w9

1950年代に早くも文化人類学のブランクスレート仮説批判をしてた人がおんねんな~ twitter.com/9w9w9w92/statu…

2019-08-27 12:11:38
尾上正人 @9w9w9w92

「ヒトは何らかの種類の文化を持ち、文化はヒトだけが所有するものだ。それゆえ、文化がホモ・サピエンスによって特異的かつ普遍的に所有されていることは、ヒトの全ての集団が共有する生物学的形質によって理解されなければならない」xii. なかなか素晴らしいよ、このヒト!

2019-08-27 12:19:42
尾上正人 @9w9w9w92

(承前)「もちろんこのことは、あらゆる文化が生物学に『還元』され得ることを意味しないが…しかし、文化の包括的(generic)な事実が究極的には、ホモ・サピエンスという種の生物学的形質に基礎を置いていることは意味する。<『ヒトの本性』は、それが有する肉体の種類から派生する>」xii.

2019-08-27 12:26:47
尾上正人 @9w9w9w92

「本書はヒトを、複数で多様な進化的変化の、非常に長く複雑な鎖の現代的帰結として、遺伝的に見る。…ヒトの動物としての過去のこの見方は、<ヒトの生態学としての文化>、すなわち、自分の仲間を意味あるものとして含む特異な全体的環境への適応としての文化のための、深遠な示唆をもたらすのだ」xii.

2019-08-27 12:41:52
尾上正人 @9w9w9w92

「本書は、ヒトの一貫して自然主義的な見方を取り、形質人類学の生物学的発見を、文化人類学のエスノロジカルな発見と統合しようとする。さらに私はこれを、現時点で利用できる最も洗練された実践的心理学たる、フロイトの精神分析心理学の発見と合致する形で成し遂げんとする」xii-xiii こらあかんw

2019-08-27 13:12:17
尾上正人 @9w9w9w92

「[気候の寒冷化で、恐竜以外の]他の爬虫類もいくつかの地域から消え、いまだに戻っていないのである——アイルランド島のヘビのように…[ヘビを追い出した伝説を持つ]聖パトリックより遥か以前に!」p.19. ここはなかなかウィットが効いてると思った karapaia.com/archives/52236…

2019-08-28 12:25:12
尾上正人 @9w9w9w92

有胎盤類は、大きな仔を産むことに気候上のメリットがあった北極地方から発祥したとあるが、これって今も定説?? p.20.

2019-08-28 12:36:39
尾上正人 @9w9w9w92

「ヒトは、新しい種類の非遺伝的進化、あるいは非身体的『適応放散』を発明し、それにより他の全ての生ける種を一緒にしたものをも、とてつもなく凌駕している。…ヒトは盲目的な身体適応を、進化テクニックとしては時代遅れのものにし、自身の種の内で、遺伝や自然淘汰の進化的意義をほぼ廃絶した」23

2019-08-28 13:22:50
尾上正人 @9w9w9w92

「[E.D.]コープの非特殊化者(unspecialized)生存の法則…生き残る動物とは、動物の主要な即興[improvisation 改善?]を表している進化発達の本線に近い動物である。これらの動物は、進化上の祖先の全ての大規模な発明を享受しつつ、しかし危険な特殊化をしない」p.27.

2019-08-28 15:22:08
尾上正人 @9w9w9w92

(承前)「ヒトは相対的に言って[諸器官の]『残存(relict)』動物で、有袋類でのオポッサムに似て、生命表法による[? actuarial]生存チャンスが非常に高い」p.28.

2019-08-28 15:44:59
尾上正人 @9w9w9w92

霊長類は天敵のいない樹上で暮らしたため(樹上生活をする恐竜は草食のみだった)、空に逃げた鳥類に比べて「特殊化」せず(初めて上陸した両生類の手指を維持)、コウモリ・クジラ・有蹄動物と比べても解剖学的変化が小さく、コープの「非特殊化者生存の法則」の良き例。p.31.

2019-08-28 16:01:25
尾上正人 @9w9w9w92

霊長類は初期の昆虫食から、果実食を含む雑食に移行したため、歯も他の哺乳類ほど「特殊化」しなかった。p.32. 「コープの法則」ってたぶん今まで聞いたことなかったけど、おもろいな…ネオテニーも「非特殊化」によって起きるんよな

2019-08-28 16:09:56
尾上正人 @9w9w9w92

陸生動物では存在しなかった排泄物処理の問題が、「巣」を作る鳥類と霊長類では再燃…鳥類は様々な本能的行動でこれに対応したが、霊長類の場合、子がほぼ1人で生まれるので感染症の恐れは少なく、子は母親にしがみ付いて行動するので巣に置き去りにされず、巣が汚れれば子を連れて放棄できた。pp32-3

2019-08-28 16:33:49
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