褐色ガチムチで横幅もしっかりあるムキムキお姉さんが華奢な男の娘に負けてほしい。

帽子男 @alkali_acid

みたいに助言したのだった。 「やってみる！」 という返事だった。今既読がついたので移行に成功したのかと思って 「うまくいった？」 ってメッセンジャーで質問したら 「わかりません」 だそう。うまくいってるじゃん。

帽子男 @alkali_acid

「記憶喪失になったことありますか」 変な質問が帰って来る。 「ない」 「ありがとうございました」 終わり。相変わらずズレた反応するガキ。 チャラ男はあくびをする。

帽子男 @alkali_acid

「そういや結局おばあちゃんの墓参りってできたの？」 と関係ない話題をふってみる。 既読がつくが返事ない。 「まだ新しいスマホ慣れねーのか」 などと考えてもう放置することに。チャラ男はチャラ男で忙しいから、大学の講義もあるしバイトもあるし、愛犬と遊ぶのが一番大事だし。

帽子男 @alkali_acid

遠く離れた海辺の船小屋の屋根裏部屋で、チャラ男とメッセージをやりとりしていた少年はまたぼけーっとする。鼻水が垂れる。続けて涙も。 「えっと、お墓参り…おばあちゃん…レンさ…あれ？なんだっけ？」 思い出さない方がいい。思い出そうとすると頭が壊れてしまうかもしれない。

帽子男 @alkali_acid

「なんだっけ…」 でも思い出さなければ、心が壊れてしまうかもしれない。 困った困った。

帽子男 @alkali_acid

終わりじゃ。