【横山光輝「三国志」講座232「漢中平定」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第232話「漢中平定」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第13巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座232「漢中平定」01】 第232話です。龐徳が曹操に降伏しました。この二人が馬を並べて曹操の陣に行く様子は漢中軍にもしっかり見られていました。張魯の知るところとなり、やはり龐徳は曹操と通じていたのか、と複雑な表情を浮かべます。

2019-08-13 12:45:37
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【横三講座232「漢中平定」02】 こうなると善後策を考えなければなりません。こうなったのは、もともとは楊松の裏切りせいですが、もはや開城の他はありませんと、いけしゃあしゃあな意見を述べます。一方、城に火をかけ、巴中を守るべきだという意見も出ます。

2019-08-13 12:47:10
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【横三講座232「漢中平定」03】 張魯は、巴中に立のくのはわかるが、城に火をかけるのは反対だと言います。食糧はすべて天から授かったもの。漢中は宗教によって治めた国、天から授かったものを粗末にすることはできぬ、と言って、倉庫には錠を下ろさせ、今夜にでも城を出て巴中に向かうと言います。

2019-08-13 12:49:07
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【横三講座232「漢中平定」04】 その夜、張魯は南の城門から打って出て、曹軍の囲みを突破して巴中に向かいます。一方、曹操は翌日、悠々と南鄭城に入城します。倉庫には全て錠が下ろされていたと聞いた曹操は、城の倉庫の財宝や食糧を封印し、兵火や略奪から救ったとは、張魯一代の善行と、高く評価。

2019-08-13 12:52:27
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【横三講座232「漢中平定」05】 この一事をもって、曹操は張魯の扱いをぞんざいにしないことを決めます。おとなしく降伏すれば、一族を保護するという使者を送るようにと命じます。

2019-08-13 12:53:31
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【横三講座232「漢中平定」06】 曹操からの手紙を読んだ張魯。曹操の出方次第では自分の立場が危ういと知っている楊松は恐る恐る張魯に尋ねます。降伏すれば一族は保護する、という曹操の提案に、まだ裏切りがバレてないと見た楊松、それはいい条件だから降伏しろと言います。

2019-08-13 12:56:18
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【横三講座232「漢中平定」07】 もはや漢中を守りきれる将はいない、という楊松に、張魯の弟、張衛が、ここにいる、と反論。張衛が降伏を拒むと、板挟みになった張魯はどうしたものかと迷ってしまいます。その様子は密かに楊松から曹操に伝えられます。

2019-08-13 12:58:32
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【横三講座232「漢中平定」08】 密書の中で、楊松は、曹操がすぐさま巴中に進撃すれば、内から助けるということを進言します。すぐに動いた曹操は、自ら巴中に攻め寄せます。迎え撃ったのは張衛ですが、大した活躍シーンもなく、張魯に一命を落としたという報告で済まされます。扱いが…。

2019-08-13 13:01:06
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【横三講座232「漢中平定」09】 味方が総崩れとなった状態。楊松は、それはまずい、師君はすぐに出陣なされ、と言います。このままでは死を待つようなもの。いま出陣し、兵を立て直さなければと楊松は言います。巴中の城は誰が守るのか、という張魯の問に、拙者が、と答える楊松。

2019-08-13 13:02:46
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【横三講座232「漢中平定」10】 張魯は楊松のすすめるまま、軍勢を従えて城を打って出ます。しかし、漢中兵はすでに戦意をなくしています。後軍(あとぞなえ)が矛を交えぬうちに逃げ出し始めてしまいます。兵が逃げ出したと聞いた張魯は、それでは戦にならぬと引き上げ命令を出します。

2019-08-13 13:04:45
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【横三講座232「漢中平定」11】 急ぎ巴中の城に戻った張魯。城門を開けるように言いますが、開きません。なおも開けるように叫ぶ張魯に、曹操は、楊松はもうお前の命は聞かん、と言ってやってきます。ここで張魯は、楊松の裏切りを知ることになります。

2019-08-13 13:06:08
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【横三講座232「漢中平定」12】 すでに戦う力は残っていない張魯に、降伏を勧める曹操。万事休すの張魯は、跪いて降伏します。張魯に対しては悪印象を持っていない曹操は、食糧に火をつけなかったことを立派だといい、一族は保護、張魯は鎮南将軍に任じようと言います。降伏の将に対して破格の扱い。

2019-08-13 13:08:11
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【横三講座232「漢中平定」13】 張魯を手厚くもてなして巴中の城に入城した曹操。そして、今回の勝利の立役者たる楊松が曹操の前にやってきます。さぞやすごいご褒美が待ってるだろうと期待している楊松。しかし、曹操は、主君を売って出世を計るなど許せん、と言います。話が違うという表情の楊松。

2019-08-13 13:10:25
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三講座232「漢中平定」14】 首をはねて見せしめとせよ、という曹操の命令に、なんですと、と楊松は驚愕します。即座に兵士に連行される楊松。命乞いをしますが、有無を言わせず市上に引き出され、その首を打たれます。賄賂好きな性格が災いしましたが、曹操の策略の犠牲者とも言えます。

2019-08-13 13:12:51
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【横三講座232「漢中平定」15】 こうして漢中は、曹操の手によって平定されました。魏と蜀の間に位置する漢中が曹操のものになったことで、建国間もない蜀には大きな脅威となるわけですが、果たして蜀はどのような対応をするのでしょうか。 この続きは、また次回となります。 今回はここまで。

2019-08-13 13:15:13