お風呂に入ったら少しサッパリしました♪少しだけまとめをしたいと思います! pic.twitter.com/wjYVMfrezN
2019-08-22 01:23:13漢方薬、というとどことなく体に良さそう、副作用が少なそう、というイメージがある方が多いと思いますが、半分正解、半分不正解だと個人的に思います。
2019-08-22 01:37:11まず、ただの生薬と漢方薬を混同する方がおられますが、これは誤りです。 漢方は一般的に複数の生薬を組み合わせた方剤のことを指します。(一部例外がありますが・・・)
2019-08-22 01:41:24漢方薬は西洋医学とは異なり、「証」を重要視します。 同じ症状でも、体に活力のない「虚証」、逆に体の活力が亢進している「実証」、これのいずれに該当するかで選択する漢方処方は異なってきます。
2019-08-22 01:44:00西洋医学では、症状に対して薬剤を使うのに対し、漢方医学では体の状態に対して薬剤を使う、という立場をとるわけです。
2019-08-22 01:45:41証の判断は、患者の表情、仕草、雰囲気などから総合的に判断する必要があります。 慣れないとなかなか難しいかもしれませんが・・・
2019-08-22 01:47:26例えば、食欲のない方がいらっしゃるとします。 西洋医学では、モサプリドなどを処方して経過をみるのでしょうが、漢方ではまず、症を確認します。
2019-08-22 01:56:03体が冷えて、活力がない場合には体を温める人参を含む漢方処方の「大建中湯」などが考慮できますが、逆に体力があり、イライラしたり胃がムカムカするような方には「半夏瀉心湯」などが良いかもしれません。
2019-08-22 01:57:02あと一般的に漢方処方に含まれている生薬の数が少なければ少ないほど、作用が強力であり、種類が多い漢方薬はマイルドであるという特徴もあります。
2019-08-22 02:00:02また、生薬は収穫された地域で含有成分が異なり、同じ漢方処方でも効果が変わってくることがあります。 生薬の原産地が変われば、薬効も変わってくることが大いにあり得ます。
2019-08-22 02:03:02胃がんの化学療法施行患者に対して半夏瀉心湯はgrade1の口内炎の発生を低下させる傾向があったが、grade2の口内炎の発生率には有意差はなかった。 Cancer Chemother Pharmacol. 2014 May;73(5):1047-54.
2019-08-22 02:15:03しかしながら、質の高い臨床試験を組もうとすると、どうしても症を無視した西洋医学的な内容となってしまうため、漢方本来の長所を十分把握するのに適していないような印象を受けます。
2019-08-22 02:16:14こういった臨床試験の内容をみて、西洋医学的に術後にはとりあえず大建中湯、口内炎にはとりあえず半夏瀉心湯、というような処方が出されがちになっている現状には、個人的には少し不自然さを感じたりもしています。
2019-08-22 02:19:40①西洋薬は症状に対して、漢方薬は体全体の状態に対して処方される。 ②漢方薬では「症」の考え方が重要。 ③一般的に含まれている生薬が少ないほど作用が強力。 ④漢方薬は生薬の産地、抽出方法によっても内容が変わる。
2019-08-22 02:23:20個人的にエビデンスvtuberなので(?)漢方薬は得意ではありません。 勉強しながら、折に触れてまとめていきたいと思います。
2019-08-22 02:24:53