薬学たんの気血水講座(?)feat.神経薬理学たん
- Yakugakutan
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そうだ、気血水とか、五臓とかってまだ話していないですよね? 取り敢えず陰陽虚実と気血水と五臓が分かれば、漢方薬がかなり分かるので、そのあたりお話しましょうかね!
2013-10-26 15:22:19人の多い時間帯なので、皆さんのTLを荒らさないよう、少しづつツイートしていきますね! では始めます! 薬学たんの「気血水」講座(?)♪
2013-10-26 21:42:54えと…薬学たんが漢方医学についてつぶやいているので、私も精神神経系に使われる漢方薬について少し…といっても、私は薬学たんほど漢方に詳しくないので、本当に少しだけになりますが…
2013-10-26 23:26:42まず「気血水」というのは、東洋医学において、生命活動を維持する役割をしているとされるものたちのことです! 「気」「血」「水」という三つの要素が、バランスよく体の中を巡ることで健康が保たれ、バランスが崩れると様々な病になってしまうとされています!
2013-10-26 21:45:54では、その「気」「血」「水」とは、一体何のことなのでしょうか? この辺りは、西洋医学との違いが出ていると言いますか………人によっては「非科学的だ」と思うかもしれませんが、そういう考え方もあるんだなと思って頂ければ嬉しいです!
2013-10-26 21:50:57まずは「気」についてです! これは要するに「気力」で、生命に必要なエネルギーを意味しています 食べ物が消化吸収されて得られた栄養と、呼吸によって取り入れた空気が混ざって、「気」になるとされているんですよ♪
2013-10-26 21:58:55”病は気から”なんて言葉がありますが、この言葉の「気」は、「気血水」の「気」を表しています! 他の「血」と「水」も、この「気」の働きを助けているんですね! そんな「気」の異常には「気逆」「気滞」「気虚」の三つがあります!
2013-10-26 22:05:40「気逆」とは、簡単にいえば「気」が逆流している状態です! 本来、「気」は上半身から下半身に流れるのですが、「気逆」では下から上へと逆流してしまっています! 手足は冷えるが顔がのぼせる、動悸、頭痛、発汗や焦燥感が主に起こりますね!
2013-10-26 22:11:30「気滞」とは、「気」の巡りが悪くなってしまい、体がうまく働かない状態のことです! 頭や喉、胸、お腹のつっかえている感じ、肩こり、食欲不振のような身体的症状と、欝っぽい気持ちやイライラ感などの精神的症状などが出ますね
2013-10-26 22:15:44どこから説明したものでしょうか…まず、イライラや不安に使われることが多い「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」について…にしましょうか。読んで字のごとく、柴胡という生薬と竜骨・牡蛎という生薬を主体にした漢方薬です。
2013-10-26 23:28:43柴胡は漢方で非常に重要とされる生薬で、解熱・消炎・鎮痛作用があり、どちらかというと身体を冷やし発散させる作用を持ちます。竜骨と牡蛎なのですが…竜骨は「大型動物の骨」牡蛎は「カキ貝の貝殻」…要するにカルシウムですね。
2013-10-26 23:31:06その他、気を下す「黄ごん」や動悸をしずめ気分を落ち着けるとされる「茯苓」などが含まれています。先ほどの薬学たんのつぶやきにあった「気逆」向けの漢方です。それと、この漢方は比較的体力がある(実証)人に向いているとされ、体力が無い人(虚証)には使わないほうが良いとされています。
2013-10-26 23:34:13体力が無い「虚証」の人には、柴胡加竜骨牡蛎湯から柴胡や黄ごんなどを抜いて、代わりに桂皮(シナモンのことです)を加えた桂枝加竜骨牡蛎湯を使うことがあります。桂皮にも発散作用があるとされています。
2013-10-26 23:36:55ノドのつかえや吐き気が強い時は半夏厚朴湯を使うこともあります。この方剤は気逆よりも気帯向けです。また、虚証向けでもあります。体力がなく、なんとなくゆううつで、吐き気がする、といった人に向くというわけですね。
2013-10-26 23:39:05今思えば、私は少し前、「気滞」だったのかなぁ……ちょっと心当たりが…… 朝は起きにくくて体調が優れず、頭が重い、頭痛がする、喉がつっかえているような感覚がありました……あの時は補中益気湯を使っていたんですが、「気滞」だと考えると半夏厚朴湯、帰脾湯なんかが良かったかも…? #脱線
2013-10-26 22:21:16@Yakugakutan 現代人には気虚・気逆の人が多いように感じますね。気虚であれば確かに補中益気湯や人参養栄湯、十全大補湯などになりますが、気滞であれば理気剤主体の帰脾湯などになりますね。気逆であれば柴胡加竜骨牡蛎湯(精神科でよく使われます)や抑肝散など。
2013-10-26 23:11:54そして「気虚」とは、「気」が不足してしまっていて、エネルギー不足になってしまっている状態です ガス欠と考えてもいいかもしれないですね……? 例えば、体がだるい、疲れやすい、耳鳴り、食欲低下、無気力などが症状としてあります!
2013-10-26 22:24:34@Yakugakutan ”気”そのものを補う「補気剤」としては、有名なのはなんといっても人参でしょうか…その他、黄耆などが補気剤として使われるでしょうか。”気”の流れを調節する「理気剤」としては大棗や生姜、酸棗仁、遠志…かなぁ。この辺は記憶が曖昧です…両方使うことが多いですね。
2013-10-26 23:15:22気虚によってイライラや不安、不眠などが出現している場合は、帰脾湯や加味帰脾湯が使われることもあります。疲れすぎて眠れない…といった場合ですね。また、不眠のみがある場合は、酸棗仁湯も使われます。
2013-10-26 23:41:20次に「血」についてお話しましょう! これは「気」みたいな不可視のエネルギーではなく、体内をめぐる赤い液体のことです(主に血液を指しています) もっと言うと、血液によって運ばれるホルモンや栄養素も含まれているんですね♪ そんな「血」の異常は、「血虚」と「瘀血」の二つです!
2013-10-26 22:36:44さて「血虚」とは、「血」を消費しすぎるか、あるいは十分に作り出せていないため、「血」の働きが不足してしまっている状態です! 疲れやすい、貧血、物忘れ、皮膚が荒れる、不眠、頭髪が抜けやすくなるなどという症状が出ますね
2013-10-26 22:39:19@Yakugakutan 気虚によく使われる生薬は当帰…でしょうか。確か、重病の女の人に飲ませたところたちまちに良くなったことから「まさに(病気の状態から)帰る」という意味のネーミングだったかと思います。ちなみに、当帰の仲間の学名は「アンゼリカ」がつきます。洒落ている、と思います
2013-10-26 23:20:04