Les Enfants Terribles

耽美 倒錯 幻想 蠱惑 悪夢の映画たち
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和泉萌香 @moekaizumi

“ジュディット・ホテル” 眠りのひと時 救済や告解 解放であり受胎、覚醒し続ける意識は肥大した時間に押し潰されて分断された世界の合間で宙吊りになる。安らぎを奪われた男が訪れるホテルに住まう同じく病める人々の肖像。動脈と静脈が波打って魔酔を乞う不思議な映画に沈んでゆく。 pic.twitter.com/vTu2VDFqve

2019-09-01 10:32:15
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和泉萌香 @moekaizumi

“カストラート” 去勢された男性歌手、バロック時代の実在のカストラートをモデルに繰り広げられる豪華絢爛の絵巻。ヘンデルの楽曲を歌う堕天使の美はもちろんのこと、全編をうねり流れる生命の白濁に彼と兄の凄まじい情念、愛憎が鮮血となり滴る倒錯に侵される体験は芸術の業。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/X0kc5hUrlx

2019-08-31 21:32:55
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和泉萌香 @moekaizumi

“ハンガー” トニー・スコット初監督作品はドヌーヴが永遠を生きる吸血鬼を ボウイが伴侶を スーザン・サランドンがドヌーヴの新たな恋人を演じる蠱惑的なカルト映画。冒頭の”ベラ・ルゴシの死”から沈潜、美女2人の濃厚なラブ・シーン、美や愛を渇望して鬱々頽廃な世を徘徊する彼らの耽美なこと。 pic.twitter.com/l4kwgaGALy

2019-08-31 11:41:24
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和泉萌香 @moekaizumi

“幸福” アニエス・ヴァルダが切り取った幸福という残酷な虚構...冒頭の長閑で美しい草原の風景の下、平穏に満ちた何気ない日常に既に愛と名付けたエゴイスティックな欲望が蠢いていることを思うと悪寒が襲う。可憐な花を添えて散りゆく前に取り替える、悲劇の記憶は反復するも着色の無に溶けてゆく。 pic.twitter.com/1N1aMR20Us

2019-08-30 10:46:34
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和泉萌香 @moekaizumi

“クリムゾン・ピーク” デル・トロが描く恐ろしく物悲しい幽霊達は過去に漂流する悲痛の叫びであり、忌わしい記憶、愛を生ける者よりも強く乞うている者。美麗な役者陣の魅力も存分に発揮、肉食の蛾と清純な蝶が古城にて血濡れの争いを繰り広げる耽美なゴシック・ロマンス。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/TvT2xDHtkh

2019-08-29 21:03:00
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和泉萌香 @moekaizumi

“マスカラ(1987)” 凍りついた薔薇の様な美をもつ姉と強い信頼で結ばれた弟、彼らに一人の男が関係したことにより弟は凶行に走り始める。惑乱のクラブ、サロメやエウリディーチェとオペラを絡めて描かれる倒錯の愛に香り立つデカダンス。主演はシャーロット・ランプリング 。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/0qlfv0CYDF

2019-08-28 20:46:43
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和泉萌香 @moekaizumi

“ジュディット・ホテル” 「永遠の眠りにつきたい」不眠症に悩む男が過ごす優美かつ不穏な時間が奔流するホテル。事物が変貌し、花が燃え散っては白濁の浴槽に飲み込まれて。官能的に唇開き、身体の牢獄からの解放まで手をとる女の美しいこと... 恍惚を浮かべて斬首する女神の宴。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/cceyNtTD2s

2019-08-27 20:50:33
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和泉萌香 @moekaizumi

“ウィッカーマン” スウェーデンの孤島に少女失踪事件の捜査の為訪れた警官を待ち受けるのは滑稽な性的まじないやらペイガニズムの儀式、五月祭の奇怪な準備...呆気にとられる内になだれ込む阿鼻叫喚の結末が圧巻。クリストファー・リーが島の領主を怪演、”Midsommar”と合わせて見たい恐ろしい映画。 pic.twitter.com/vmiCJRTAXC

2019-08-27 10:19:04
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和泉萌香 @moekaizumi

“さよならを言わないで” 青葉が過ぎた季節、想い出の森に逃げ込んで恋人たちは愛を貪りあう。逃げ場の無い旅路を包み込む枯れ葉と狂おしい哀愁、厚い絨毯に染み込んで消える吐息。終わりを悟って美しく燃え上がる一瞬を封じこめんとする彼らは美しい。主演はP.デゲルマルク。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/qTpUepQuaa

2019-08-25 19:38:07
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和泉萌香 @moekaizumi

“Midsommar” “テス”やベルイマンの系譜を引く、花や女の肌の下に潜む美しい不穏が血や咆哮となり陽光のもと曝け出されるアリ・アスター監督二作目。残忍かつ軽やかにトラウマ含む暗部を刺激する描写は危険を孕むが、本作はコメディでもある。禁忌は笑いと恐怖の間を揺れながら存在している。 pic.twitter.com/vSIMrpupcM

2019-08-25 15:43:04
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和泉萌香 @moekaizumi

“Midsommar” 闇に隠れる事のできる鬱屈も目に見えて分かる分裂や怒りも全てが無邪気で容赦ない太陽のもと晒されるひととき。ベルイマンの”叫びとささやき”の如く 笑いと嘆き 怒りと笑い 絶望と昇華 不穏のコントラストをとびきり華やかに悍ましく広げたアリ・アスターの手腕!嫌な事のオンパレード... pic.twitter.com/aKGJDtAs9U

2019-08-25 13:56:37
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和泉萌香 @moekaizumi

“ラビリンス / 魔王の迷宮” ジェニファー・コネリーの芳醇な黒髪と翡翠の輝き持つ瞳、デヴィッド・ボウイとの妖艶で禁忌の潤いに満ちた美々しい舞踏会のシーン... 夢見る少女が肉体ごと魔の幻想の世界へ連れ去られる事を願い暗黒の迷宮へ意識を放蕩させるファンタジー。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/Q6eenyXnbm

2019-08-24 21:08:05
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和泉萌香 @moekaizumi

“トランス / 愛の晩餐(1984)” 歌手”R”に恋い焦がれる美少女は妄想を爆発させながら狂気の渦を巻いてゆく...好きな相手を血から肉から独占したい、共にずっと生き続けたい激情から走るカニバリズム、愛と性の極致を特異なショットと西ドイツの街並やファッションと共に描く洒落たエログロ作品。 pic.twitter.com/G9FZFF2AtK

2019-08-24 13:17:34
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和泉萌香 @moekaizumi

“カストラート” 白に導かれて奔流する去勢された男性歌手の物語。”神もひとり、彼もまたひとり”戦慄の蠱惑的な歌声を持つカストラートは悪魔か天使か、女も男も虜にして絢爛の羽根を大きく広げる。聖性満ち溢れて駆ける白馬やミルク風呂にシルク越しのキスと何ともエロティックで頽廃極めた作品。 pic.twitter.com/pyWiLDyb4t

2019-08-21 11:12:06
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和泉萌香 @moekaizumi

“マックイーン : モードの反逆児” 精神病棟を反映させた”Voss” 火あぶりの刑を彷彿とさせる”Joan” 映画群にオマージュを捧げたコレクション...迫り来る恐怖や不安を自らの血肉を削り美しい衣へと昇華させ去った恐るべき児。死と頽廃犇めく世界で昇り立つ炎の虚像が忘れ難い。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/fanuVG1WwO

2019-08-20 18:30:40
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和泉萌香 @moekaizumi

“カニバイシュ” 淡い乳白色の光が彫像たちを照らし、絢爛の晩餐会はメロドラマと共に厳かに進んでゆく。突如磁場が狂って始まる人肉、動物も人間も入り乱れててんてこ舞いの様は爆笑必至。燃え盛る滑稽が消えぬままオペラは屍も生者も手を取って舞踏会へ。オリヴェイラはどんな顔をしていたことやら! pic.twitter.com/0yjPPTuusi

2019-08-20 10:06:59
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和泉萌香 @moekaizumi

“黒猫の棲む館(1964)” ポーの短編小説”レジーアを原作に化け猫となり蘇生する美しすぎる妻を描いたロジャー・コーマン作品。漆黒の闇と官能に愛憎を孕む鮮烈な紅色の印象的なこと。古城を舞台に展開される怪奇譚はいつも恐怖と戦慄が支配する氷の次元へ誘ってくれる。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/UhqiYVBJJR

2019-08-19 19:25:05
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和泉萌香 @moekaizumi

“ライジーア” 人は天使にも死神にも屈することはない、ただ衰えた意志の弱さがそうさせるのでない限り... 審美的な黒髪と瞳を持つ美しい女が死後2人目の妻の身体を奪って蘇るポーのゴシック小説。反転構造で語られるおぞましい蘇生と愛の倒錯、沈潜せざるを得ない沼地をたたえる美女の描写に揺蕩う。 pic.twitter.com/aLGg4wFl40

2019-08-19 14:08:36
和泉萌香 @moekaizumi

“永遠に僕のもの” 倫理や道徳の鍵盤を持たぬ美男子が奏でる愛と死、孤独のメロディに身を任せて沈みゆく体験の甘美なこと。全てを焼き尽くす力を持ちながらも自らも愛の炎に身を焦がしては狂気を乞う。直接的でエロティックな描写も魅力、異常が平熱となった天使の紅い接吻。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/mhfpFll4KG

2019-08-18 20:32:19
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和泉萌香 @moekaizumi

“マックイーン : モードの反逆児” 冒頭から異次元の体温。皮膚を剥ぎ狂気の糸で縫い上げ彼の血と肉塊をそのままに、怪物の美々しいドレスが登場する。艶麗で精緻、禍々しく有毒に蕩けた奇っ怪な鎧群。全てから咆哮が海鳴りの様に轟く緊張と病的な感動。創造と虚無に身を裂かれた男の生涯を見る。 pic.twitter.com/Uu46oQLo10

2019-08-18 09:56:09
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和泉萌香 @moekaizumi

ティモシー・シャラメのガラス細工の様な繊細な矮躯と異なりロレンソ・フェロは南米の熱気を内に閉じ込めては蒸散させる肌の持ち主 むっちりと柔らかそうで、あどけなさの残る風貌が純真無垢 拳銃が似合ってしまう恐れ知らず。”永遠に僕のもの” 絵画から抜け出た死の天使が大変に似合っていた pic.twitter.com/h2rQ2QpFRq

2019-08-17 00:07:36
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和泉萌香 @moekaizumi

“永遠に僕のもの” 美貌の殺人者を演じたロレンソ・フェロの紅い唇 膨らんだ頰 眠たげな瞳 瑞々しいと言うには糖分と人工的な甘味がたっぷり詰まり過ぎた濃密さ、官能的と言うには幼稚性を引きずる猫の曲線、受動的な背徳の棘。獣臭さも野卑さも無いけれど...彼にはただ、天使の称号が相応しい。 pic.twitter.com/qAknPn87U3

2019-08-16 21:30:06
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和泉萌香 @moekaizumi

“ラビリンス / 魔王の迷宮” マグリッドやエッシャーの影響を受けた映像と異形の魅力が光るマペットが全編を占める本作はジェニファー・コネリーのロリータ美少女っぷりとデヴィッド・ボウイ演じる魔王の艶麗さが眼福。繊細な心が生む魔術が無二の迷宮を伸ばしゆくキッチュで鮮烈なファンタジー。 pic.twitter.com/4BjWqhD2CC

2019-08-15 10:23:17
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和泉萌香 @moekaizumi

“家族の肖像” 突如闖入してきた伯爵夫人と若者たちにより、絢爛の絵画に囲まれた暮らしを乱された老教授。戦争を経験し死せる美術品のみとの対話を繰り返す老人と教養を持ちながら動乱の現代に翻弄される若者の対比。各々の瞳と言葉ひとつにある深遠複雑な孤独が胸に刺さる。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/rnIogRCG1Z

2019-08-14 20:29:38
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和泉萌香 @moekaizumi

“サンローラン” 艶麗な衣服と華麗な成功の裏の数々の犠牲、破れる愛情に崩壊する精神。現実と虚構、陰と陽を行き来してモードの怪物の生涯を魅せる構成と頽廃の映像が見事。身も心も裸になって尚滅びの色香が匂い立つシーン、彫像の様な役者陣の演技も印象深い。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/PQfyM8KRUW

2019-08-12 20:22:19
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