フィギュア野外撮影者がポケモンの指人形を連れて、風雪の城の静寂を感じた青森・弘前旅行記
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まず、西軍、石田三成の遺児が津軽へ亡命してきます。なんと、のちに津軽信枚の妻となる辰子です。二人は相思相愛となったわけですね。 一方で津軽氏は東軍の味方をした。 褒美として徳川側から現在の群馬県太田市の一部を領地として追加されています。 pic.twitter.com/MyCNJSC3nY
2019-10-24 19:52:48天下を取る前後の徳川家康の戦略としては、全員親戚外交というか、婚姻関係を結びまくってみんな親戚になってしまう、という方針をとっていました。 で、津軽信枚の元には、徳川家康の姪、満天姫が嫁にやってくるわけですね。 pic.twitter.com/P3UUs5pRBL
2019-10-24 19:55:53満天姫は以前は福島正則の養嗣子、福島正之と結婚していて、その間に子:のちの大道寺直秀がいました。 その状態で津軽信枚の元へやってくる。 色々とややこしいことになってきましたね…。 pic.twitter.com/rOrdsTeuWs
2019-10-24 19:58:30津軽信枚は相思相愛だった辰子を側室に降格せざるを得なかった。 そこで、辰子はどこに住むことになったかというと、なんと津軽藩の飛び地、現在の群馬県太田市なんですよ。 参勤交代の折に会いに行こうと、この東軍についたことで徳川側に与えられた飛び地にいてもらうという、どんな巡り合わせ…。 pic.twitter.com/BxiB4ANVo0
2019-10-24 20:01:09一方で満天姫の側はというと、福島家の再興運動が起こる。 これに対し、満天姫の前の夫との子、大道寺直秀が、自分こそ福島家の正当な継承者ではないか、と言い出すわけですね。 これでは津軽家の災いとなりかねない。 pic.twitter.com/J27XHLiXzV
2019-10-24 20:04:45大道寺直秀は江戸へ向かい福島家再興を直訴するとまで言いだしてしまいました。 そこで、母・満天姫は息子を呼び出し、別れの盃を取らせることに。 と! この盃には毒が入っていたんですよ!! 津軽家を守るため、満天姫は実の息子を暗さつした、と!!! pic.twitter.com/woF2XC72hF
2019-10-24 20:07:51満天姫は津軽信枚と辰子との間の子を養育していた、とかですね、この辺りの話はもうちょっと有名になってもいいのでは、と、私は個人的にそう思います。 雪の弘前城の写真を貼りながらでしたから、空気感はあったかもしれませんね(何) pic.twitter.com/QAxSwk8IU4
2019-10-24 20:13:51ニドキングのポケモンキッズを連れての弘前旅行記、本日の投稿はここまで。 次回は、天守閣の方へ進みながら、太宰治『津軽』の内容を添えてお送りしたいと思います。 ありがとうございました。 pic.twitter.com/dctdn740ZB
2019-10-24 20:15:31それでは、 #ニドキング の #ポケモンキッズ を連れての弘前旅行記、本日の投稿を始めましょう。 今回は雪の中に置いてみました。 しきりに降り続ける雪の中です。 pic.twitter.com/NNi9Hw5f4X
2019-10-28 19:04:38ニドキングを連れて雪の弘前城を歩き回り、やっと城らしい建物が見えてきました。 本体ともいえる天守閣ではなく、付属の建物である櫓(やぐら)です。 pic.twitter.com/7An5lJYnug
2019-10-28 19:06:59弘前城の櫓はあまり攻撃に向いていないように見えますね。 下の石垣を登ってきた敵を攻撃する「石落とし」のような設備がありません。 弘前城の櫓はどちらかというと、城主が中から周囲を見渡す「物見櫓」としての側面が強かったようです。 pic.twitter.com/Nw5AyynEhi
2019-10-28 19:09:17弘前城内、 #ニドキング の #ポケモンキッズ を連れて更に橋を渡る。 雪がずっと降り続ける中だと中々天守閣までたどり着きません。 もしこれが雪国の城攻めだったと考えると…。 誰ですか、冬の弘前城に早朝に行こうって言いだしたのは…? pic.twitter.com/AHONPMU0OO
2019-10-28 19:12:25さて、そろそろ次ツイートあたりから、太宰治『津軽』の内容にも沿っての投稿もしていきましょう。 太宰治『津軽』は1944年出版の紀行的小説で、太宰治の故郷、津軽地方をめぐるものです。 弘前は小説内での行き先…ではなく、学生時代を過ごした場所として記述されています。 pic.twitter.com/lOTDBPGtzo
2019-10-28 19:15:30太宰治『津軽』は発行年から察しが付く通り、古風な書き方で書かれています。 なので、ここで旧仮名遣いの部分があれば、それは太宰治『津軽』からの引用部分だと判別できるということです。 私がつられてうっかり旧仮名遣いをしてしまわなければ、ですけど。 pic.twitter.com/1MBbjXrviG
2019-10-28 19:18:31太宰治『津軽』はこんな書き出しで始まります。 津軽の雪 こな雪 つぶ雪 わた雪 みづ雪 かた雪 ざらめ雪 こほり雪 としたら、私(とお供のニドキング)に降り続けていたのは、わた雪でしょうか。 pic.twitter.com/iL2uXjsJiI
2019-10-28 19:21:02「弘前城。ここは津軽藩の歴史の中心である。(中略)二代藩主津軽信牧の時に到り、やうやく完成を見たのが、この弘前城であるといふ。」 このあたりは前回お話ししたあたりですね。 弘前城は津軽藩初代藩主、津軽為信が築城を開始し、二代目の津軽信牧の時に完成した、と。 pic.twitter.com/I36SwLwJ8a
2019-10-28 19:24:54そうこうしているうちに、 #ニドキング の #ポケモンキッズ 越しに、やっと弘前城天守閣が見えてきました。 冬枯れの桜が、また城郭建築に幽玄さを加えていて美しい風景ですね。 pic.twitter.com/kypdo5SydJ
2019-10-28 19:27:29ニドキングのポケモンキッズとともに、弘前城天守閣。 天守閣にしては何か小さいな、とお思いになるかもしれません。 これは、元々のあった5層の天守閣が焼失してしまったものの、武家諸法度により城の新築が禁止されていたため、仕方なく、やぐらを改築して新たな天守閣としたためです。 pic.twitter.com/yRS9BXYwgU
2019-10-28 19:30:21#ニドキング の #ポケモンキッズ とともに、弘前城天守閣を正面から。 相変わらず降り続ける雪が、天守閣の全景にちらついています。 pic.twitter.com/iHa6I5hhF9
2019-10-28 19:32:05ニドキングのポケモンキッズ越しにこちらは、弘前城天守閣の側面から。 冬枯れの桜がまたいいアクセントですね。 pic.twitter.com/YZU0RscB2T
2019-10-28 19:33:23幕末期には奥羽越列藩同盟なんてありますね。 戊辰戦争の頃、東北+αの全てが旧幕府側につき、関東以西が新政府側についたという。 この時代でも津軽藩は新政府側に寝返った、という戦国期を思わせる、どちらにつくべきかを見極める目を発揮した、ということでしょうか。 pic.twitter.com/mOOiqNZQS4
2019-10-28 19:37:10