「れいわ新撰組」「大西つねき」氏、その驚くべき主張！ ――MMT、国営化、脱資本主義

しろうと @sirouto

それはこうだ。前者は、資本主義を否定するが、後者は、資本主義の「失敗」する部分だけを修正する。

しろうと @sirouto

旧ソ連崩壊で、資本主義が共産主義に勝ったのが、20世紀後半の歴史だ。しかし、市場は万能ではなく、「市場の失敗」もある。

しろうと @sirouto

市場の外部にある問題、つまり直接金もうけにつながらない問題は、国家（間）で解決するしかない。

しろうと @sirouto

たとえば、防衛、警察、消防、環境などの問題がそうだ。自衛隊は民営化できない。国防が目的の組織であって、利益を上げられないから。

しろうと @sirouto

公共インフラも、公共性がある物によっては、赤字を容認したり、補助金を出したりする。

しろうと @sirouto

その政府介入の容認できるラインは、市場の失敗をカバーするかどうかだ。たんに政府（計画経済）の失敗になってしまってはいけない。

しろうと @sirouto

最初の方の話題に戻ると、子供は金もうけのために作るのではないので、市場に任せて自然と解決するタイプの問題ではない。

しろうと @sirouto

だから、高速道路の無償化と教育無償化は、別の問題だ。市場が成功する問題と、失敗する問題の見極めが大事なのだ。

しろうと @sirouto

現に今の日本政府は借金漬けなのに、何でもかんでも国営化していたら、借金が増えていき、財政破綻リスクが高まっていく。

しろうと @sirouto

ここで再び、大西氏なら、「MMTで財源確保」と言うのかもしれない。

しろうと @sirouto

fair-to.jp/blog/soverignm… 政府紙幣で借金を完済し、 一人100万円を配る 大西つねき「政府紙幣を発行すれば、政府の借金は完済できます」「とりあえず一人100万円、政府紙幣130兆円分を刷って配れば」

しろうと @sirouto

これに感想を一言で言えば、経済に「フリーランチはない」。政府紙幣を刷っても、永久機関的な「打ち出の小槌」には決してならない。

しろうと @sirouto

もし、企業を国営化して、国の借金を増やすだけで上手くいくなら、なぜ、旧ソ連が崩壊し、ロシアがデフォルトしたのか分からない。

しろうと @sirouto

MMTには、理論的には合っている部分や面白い部分がなくもないが、全体的な感想としては、古典的な統制経済への回帰を感じさせる。

しろうと @sirouto

今回、MMTを採用した、れいわ新撰組の大西つねき氏（ただし、自らをMMT主義者とはしていない模様）の意見を見てきた。

しろうと @sirouto

さて、読者諸兄に、私の意見を押しつけるつもりはないし、そもそも押しつけられない。最終的には選挙で民主的に決めればいい。

しろうと @sirouto

ただ、投票率も低い現状で、ほとんどの有権者は、候補者の細かい主張を見ていないのではないか？　という疑問はある。

しろうと @sirouto

今回、大西氏の主張を見て、私は驚いた。最初、元モルガン銀行のディーラーという、経歴だけ聞いて、経済学的な主張をするのかと思っていた。

しろうと @sirouto

ただ少なくとも、MMTの理論自体ではないものの、その支持者が、MMTを使ってどのような政策を実現したいか、一例は見れただろう。

しろうと @sirouto

MMTを理論レベルで抽象的な議論をすると、その非現実性や問題点は一般人に分かりづらい。今回は具体案なので、分かりやすいはず。

しろうと @sirouto

今回、全体的に批判的な見解になってしまったが、今回批判したようなことを考慮していなければ、とても政策として実現しないはず。

しろうと @sirouto

今の日本が格差拡大している、という問題意識は大西氏と共有できるので、政策の実現可能性について、もっと詰めて欲しいと思った。

しろうと @sirouto

といった所で、今日はお開き。読んでくださった方々、ありがとうございました。