日本の創作業界の最大なる強み

「トワイライトシリーズ」を例に日本の創作業界の圧倒的な強みを纏めてみました。一部の人にとっては周知の話かもしれませんが。
マンガ アニメ ゲーム 芸術
27
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
「トワイライト」欧米では大人気のジュブナイル小説ではあるが、日本でもウケたのだろうか。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
あれで「純愛物として感動した」とか「今までにない視点と設定で恋愛を描いている」だなんて臆面も無く言う物書き志望の人間(それも日本人)がいたなら、そいつの書く物語はまず間違い無くつまらない物になるだろうと忠告しておく。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
何故かって?日本ではそういった人間と人外との恋愛劇などもう何十年も前から描かれているからだ。具体例で言うならば「ポーの一族」とかかな。先人の成した事を知らずに「自分こそが先駆者!」といった感じで嬉々として創作(というか過去作品の焼き直し)に没頭する者ほど呆れる物も無い。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
先ず始めに日本は創作に関して宗教的な土壌が豊かだったと言わざるを得ない。神道と仏教がほぼ二分するこの国だが汎神論は未だに残っているし、盆を済ませた4ヶ月後にクリスマスを楽しむ。そして一週間後には寺社に御参りに行っている。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
何が何を激しく駆逐するとかいったそういう事も起きず、この国では仏様、そして様々な物に宿る神以外にも、妖(あやかし)や御霊(みたま)といった存在が生まれ、それぞれ人に害をなす存在、益を与える存在の区分すら出来た。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
これが外国に行くと当然ながら事情が変わってくる。先ずキリスト教やイスラム教ではそれぞれイエス、アラー以外の神は認められない。そして互いが互いの価値観の違いを巡って激しく対立している。その様は米国対タリバンの構図を見れば一目瞭然であろう。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
イエスを信じる者は寺社仏閣に訪れる事はあっても、敬意とかそんな物は内心で粉微塵も感じてはいないだろうし、イスラム教徒がクリスマスを祝うなんて事は天地が引っ繰り返ったってあり得ない(一応お祝いの言い方だけは存在するが)。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
当然と言えば当然だ。特にキリスト教に当てはまるが、神の存在は唯一つにして、それ以外の神の存在はあってはならない。人智を超えた力は神のみが持つ物であってそれ以外の存在が持ってはならない。持ってるとされる物は皆、この世にあるまじき悪なる存在である、と。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
だから汎神論を掲げた「ライラの冒険」は大不評だったし、「ハリー・ポッターシリーズ」も「悪魔崇拝を勧めている!」として一部では不評どころに留まらず、不買運動や焚書すらも行われている。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
だけど日本くらいだよ。ホントすんなり両作品を受け入れたのは。特に「ハリー・ポッターシリーズ」は今夏映画が完結する事もあり、人気の再燃が起きかけている。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
さて話を元に戻そう。宗教的に、創作精神的に余裕があったからこそ、日本では「鉄腕アトム」や「悪魔くん」、「えん魔君」に「ポーの一族」といった作品が生まれたのである。これが外国基準ならどうなるだろう?一度でも考えた事はあるだろうか?
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
「鉄腕アトム」は『神が人間を作った。人間が人間の形を模した物を作るなぞ神への反逆行為だ』と言われてキリスト教圏では発想すらもされなかっただろう。最近日米共同で3Dアニメ化された時にも言及されたが上半身に何も来ていないというのもひっかかるらしい。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
「フランケンシュタインの怪物」に始まり、「R.U.R」、そして「ターミネーター」に「アイ・ロボット」。欧米圏の作るロボット物は人間に対し反逆を起こすだけで人間の良きパートナーにはなり得ない。なった物を作ったとてウケない(例:アンドリューNDR114)。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
そして「悪魔くん」と「えん魔君」人間に味方する妖とそうでない妖が二つの作品には出てくるが、これらに関しては先程言った事を踏まえれば作品自体が存在してはいけない事になる。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
理由は簡単。神以外に人智を超えた存在は存在してはいけないからだ。その存在は問答無用で人を正道から惑わす悪である故に滅せられなければならない。そしてその存在を信じたり、仮にも敬ったりする人間がいるならば処罰されなければならない、と。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
キリスト教やイスラム教、果てはユダヤ教の中において、日本独自の妖怪や幽霊、或いは人外の存在や幻獣は存在してはいけないのだ。いや、存在するはずが無いのだ。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
「ポーの一族」もまた然りである。吸血鬼が出てくるのだから。しかし日本にはそういった制約はちっとも無かった。だからこそそういった作品が出てきたのである。しかも40年近く前に。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
ドラゴン、吸血鬼、魔法使い、人魚、巨人、妖精、(個人的な御贔屓はサキュバス)……そう、キリスト教圏には冒険ファンタジーや切ない異類婚姻譚を作るだけの要素は十分あった。それこそこれでもかというほどに。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
ところが宗教教義がそれらの存在をことごとく否定した。その存在を信じる物がいて創作物を作ろうとしても不信心者として処罰された。そうして霞か雲かといった状態でそれらの存在が日本に知られたところ、たちまち日本の創作者たちが何に囚われる事も無く、良い作品を作り上げていったのである。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
驚くべき事にこれらは半世紀近く前に既に着手されていた事だ。PTAに睨まれながら。日本国内にいるキリスト教信者やイスラム教信者に蔑まれながら。その中で実に幾つもの作品が生まれた。きりが無いのでここでは書ききれないが。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
だからこそ今更人間と吸血鬼との純愛話「トワイライトシリーズ」で桃色に騒ぐ連中(特に創作を生業としている者)が浅薄というか自国が作り上げた物に対して無知であると嘆きたくもなる。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
宗教や既存の価値観に縛られる事無く創作が出来た日本において、人と妖、または人外との恋愛譚なぞ手垢が付き過ぎたベタベタ(又はコテコテ)なネタなのだ。今更驚く事も無いだろう。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
「ハリー・ポッターシリーズ」に続いて「トワイライトシリーズ」で欧米では宗教倫理に囚われようとせず表現の殻を破ろうとしている。しかしそれでも日本の自由度に追い付く事は無いだろう。それこそが日本の創作業界における強みなのである。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
と、同時に日本の創作業界はその強みがある事を意識しながら、常に突飛な発想をしなければならない。過去に有った様々な作品を漁っても少しも被らない様に。「こんな作品、過去に例が無い!見た事が無い!」って言われる作品を作らなくてはならない。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider
何れにせよ、日本に今住んでいるのならば、作り手も読み手もその事自体に感謝しよう。何しろ幅広く、伸びしろのある創作物を作り出し、それらを楽しむ事を私達は許されているのだから!

コメント

Shun Fukuzawa @yukichi 2011年6月3日
スター・ウォーズのR2-D2や、C3POは良きパートナーだと思いますよ。
すたちこ@今日も寝不足(∋_∋;) @statik_o 2011年6月3日
とりあえずトワイライトが大嫌いな事は解ったので、落ち着いてください。
さとうまなぶ @manbww 2011年6月3日
異種恋愛譚なんか何十年って単位じゃ収まらない気がするんだが。信太妻とかさあ
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider 2011年6月3日
@yukichi まあ、中には例外もある事でしょう。「エイリアン」のビショップの立ち位置とか。但し本当に例外で、ですけどね。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider 2011年6月3日
@fine_clear かなり難しい、確かにそうです。しかしコミックスコードや検閲などで二の足踏んでる他の国の創作家事情よりかはまだマシかと。ま、都条例の一件も有りますし、これからどう転ぶかは分かりませんけど。
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider 2011年6月3日
@manbww 欧州でも昔はあったんです。ええ、ジーザスが生まれる前までは。それ以降はせっせとそうした創作は芽を詰まれる一方でしたけどね。
|ω・`)もんぐれ @mongrelP 2011年6月3日
ラノベ読みがハリーポッターをラノベ扱いするようなもんですね、わかります(酷い
子プロ @cpro29 2011年6月3日
日本発だけどトランスフォーマーは日本よりずっとアメリカで受けてるし、北欧神話の神が現世で戦うアメコミのマイティー・ソーは人気ヒーローの一人。
高橋雅奇 @TakahashiMasaki 2011年6月3日
"先人の成した事を知らずに「自分こそが先駆者!」といった感じで嬉々として創作(というか過去作品の焼き直し)に没頭する者ほど呆れる物も無い。"これは高度なギャグなのだろうか
高橋雅奇 @TakahashiMasaki 2011年6月3日
コメ欄ですでにでてるけどスターウォーズのC3POとか キャプテンフューチャーのグラッグとか 味方ロボットなんていっぱいいるのでは
neotoro @dogmuse00 2011年6月3日
映画やコミックではあまりないけど小説では、欧米のファンタジー・SF作家に異種婚や人外との恋愛譚、山ほどあると思うんだけど。筆頭として「闇の左手」とか。
富 ユタカ @lkj777 2011年6月3日
#hijitsuzai 強みを条例とか苦情で削る馬鹿が多くてオワコン
さとうまなぶ @manbww 2011年6月3日
そういや、キリスト教後もアーサー王伝説の泉の乙女ヴィヴィアンとかもいたな
理不尽通@C92 行きたかったー! @kameirider 2011年6月3日
@fine_clear ええ。自由闊達に描ける。それが日本の強みです「ハリポタ」や「トワイライト」等海外も萌芽こそ始まりはしましたがまだまだです(けっして両作品を貶している訳では無くて)。日本は一枚も二枚も上手を行く作品を意欲的に、野心的にどんどん作っていければと思っています。
neotoro @dogmuse00 2011年6月4日
うーん。なんか納得いかんなー。 日本のマンガアニメがこれほど多様で懐の深いメディアに発展した理由を「一神教じゃなかったからもともと表現に対して寛容だった」で片付けるのはどーだろ。 手塚治虫を筆頭に、戦後の多くの作家がコツコツと地道に道を広げてきた努力の歴史のおかげだと思うんだが。 「ポーの一族」だって、あんなものがいきなり企画通って即受け入れられたわけじゃないし。
neotoro @dogmuse00 2011年6月4日
自分は逆に、今の日本のファンタジーって、一定の範囲でその中だけの自由に閉じこもってて、外から見るとなんの説得力もないものになってる感じが。「作者も読者も同じ日本人。自由にいいものを作れば自ずと伝わるはず」って話なら、あんまり感心しない。
魔怒魔神 @mugitya30 2011年6月4日
よくも悪くも日本の歴史認識・歴史教育が薄っぺらくて、そこに「オレの考えたすごい歴史」が挿入される余地があるからだと思うんですね。だめではないけど、危ういというか。諸刃の剣な気がします。私は描き直しも全然OKだと思います。
セルフ執事 @SF_yomi 2011年6月4日
異種が良き仲間というのと、異種との恋愛は、物凄く違う(欧米だと)ので、R2D2を持ってこの分析を云々するのは間違いだと思う。ハリウッド映画だと黒人が必ず出て来るのだけども、黒人と白人が恋愛するってのは、00年代でもなかなかに出て来ない。(少しは有るのかな)
セルフ執事 @SF_yomi 2011年6月4日
kameirider さんが言ってるのはそう言う事で。でも、R2D2有るやんけと突っ込めるのが、ここに区別が無い日本文化の素晴らしさだと思う。ERとか見てると現われてるんだけど、医療スタッフの恋愛グチャグチャも売りになっているんだけど、アジア人と黒人の恋愛は書けても、白人と有色人種は意図的とも言えるレベルで避けてたりする。
セルフ執事 @SF_yomi 2011年6月4日
後、海外で人気になったからと言って、海外の評そのままに日本に輸入しちゃう屑を、僕はドトール現象と呼んでる。スタバの褒め方見てて、オイオイドトールはどうしたよ、コンサルタント(笑)はドトールが見えないのかよ、って毎回付っこんでた。そういう馬鹿が日本のメディア系文章書きに多いのは本当に嫌、だから先に言っておくって気持分る。
メモ @sigotonikkiy 2011年6月4日
ポーの一族だって海外のSF・ファンタジー小説の影響受けてると思いますが。 日本のアニメ漫画の元ネタの幾つかはSFブーム時の海外小説だし、異種族恋愛譚も海外SF小説じゃ全然珍しくありません。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする